-
rouillewrite
- 775
- 0
- 0
- 0
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「そうですねぇ。 …でも、意志がないなんて、そんなことないですよぅ。……わたしが、わたし自身がこの道を選んでやっています」 「……、」
2024-03-03 21:53:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「…さっきも言いましたけど、今更やめるなんてことはできませんよぅ。あそこから抜けるためにはそれなりの"精算"をしないといけませんからねぇ...。」
2024-03-03 21:54:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「組織に所属していればなんてことのないわたしですが、抜けてしまえば組織とってわたしは脅威でしかないですから。 それに、わたしは組織のことが好きですから。 犯罪は...していますがね」
2024-03-03 21:54:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
アメリアのその言葉を最後に、パネルが閉じられる。 投票が出揃った、そう告げる合図に彼女も目を閉じて判決の声を待った。
2024-03-03 21:56:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
優しい言葉は貰った。けれど許されないことをしているのは分かっているから。そして、これからもきっとその許されないことを繰り返すしかないだろう。
2024-03-03 21:57:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
自分の意思で行っているとは言いつつ、逃げ場のない現状に詰められて、結局意志など存在しないような…シャールの言うことも的を射ているのだろうか。
2024-03-03 21:57:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
スカーレット夫人の不機嫌そうな声に顔を上げる。 許された? 今の流れで? きっと誰もが、その後に巻き込まれる可能性のある犯罪に加担するかもしれない自分を?
2024-03-03 21:59:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「死にたいとかそういうわけでも、ありませんが。でも....。...人、殺したの、1人や2人なんてものじゃない、んです、けど」 「あなたたち、選択を間違えていますよ。考えを改めなさい」 pic.twitter.com/kryvc7geq7
2024-03-03 22:02:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「…ディスは、間違えたとは思いません。 法とは何を裁くのか、ディスは不勉強で存じておりませんから、ディスが知るのは目の前のお二人だけ。 ……もし、“選択”の権利がディスにもあるのなら、ディスはディスが知る人の方が大切です」
2024-03-03 22:03:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
リリーディスが静かにそう告げるとすぐ後に、相当勇気を振り絞るのに時間を要したのか、ようやくエリクサーが口を開いた。 その手は震えていても、視線がずっと下を向いていることは無い。
2024-03-03 22:04:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「マフィア、とか、じんしんばいばいとか、よくわかりません…。 だからぜんぶ、許します。私の目を褒めてくれて…話してくれて…そんな貴女が死んじゃうのは、嫌です」
2024-03-03 22:04:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
口々にそう言葉にする少女たち。 人の心を読めるアメリアだからこそ、その言葉に嘘偽りがないことがハッキリわかって、余計に困惑してしまう。
2024-03-03 22:05:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「でも…」 「別にガキのしたことだろ。承認欲求がどうとか、頼られたからどうとかは結局クソみたいな大人が悪いようなもんだしな。 許さねぇ理由がないってだけだ」
2024-03-03 22:06:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ダンデがそう言うと同時に、アメリアはそっと胸に手を当てる。 許されても仕方ないかなんて、諦めて、けれどきっと今もまだ、あの組織が好きだから残るのだろう。
2024-03-03 22:06:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「…本当にどうしたいかは、君が決めたらいい。組織に戻るならそれでもいいんじゃないかな。それにほら、ちゃんと捕まえてくれる正義感の強い探偵もいるみたいだからね」
2024-03-03 22:07:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
エドガーがちらりと、先程でかでかとイアンの犯行を止めると口にしたギルバートに視線を向ける。 彼は向けられたそれに苦笑いを零しつつ、アメリアに向かってぐっと親指を立てた。
2024-03-03 22:07:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今どうにもならなくても、いつか淘汰された組織の外に放り出された時に、手を差し伸べてくれる大人がいることは今ここで知っている。
2024-03-03 22:08:32