【一万企画自主お題:あの事変】 ときはいさ あめを知れるや 降る水の 流れ着きしは 難波の海かな (時は、時代は、さあ知っているのだろうか…。天から降る雨水が流れ付くのは、ゆくゆくは難波の海だということを)(あめ=雨・天)(…多くは言うまい…。) #長束歌集
2011-10-10 23:18:17…まあ、この説明だけじゃあ、なんなんで…。一応補足を。
元の句になったのは、アレだな。有名な「ときはいま」…の…アレ…。
あめ(雨=天=天下)が、流れ込むのは最終的には難波、つまりは大坂ということで…、殿下と言うことで…。天下が殿下のものになるというのを知ってるのだろうかねえ、と…いう…。
【一万企画自主お題:四百年越しの辞世の句】 石走る 鳰(にお)の淡海(おうみ)に 満つ潮は もののふどもの 涙なりけり (淡水のはずの近江の琵琶に満ちている潮は、戦で命を落とした近江の者たちの涙なんだろうなァ…) #長束歌集
2011-10-10 23:23:48【御誕生日に詠める】@rice5roza 「天離る ひなの長手の はるけきに かへりて思ふ ここそ我なり」(田舎への道はとても遠いので、帰った時に「此所こそ俺の居場所だ」と思える)(貴方の前だと雛に返ってしまう俺は「これこそ俺なんだなぁ」と、しみじみ思います) #長束歌集
2011-10-16 22:30:47↓興元殿から、歌を戴いた。
@NatsukaMsie1600 ぶふふ、歌教室開いたらいいですよ。結構皆のりのりじゃないですか。じゃあ、おまけを。これは歌というより遊びです(´艸`)・「刻を告ぐ 雄々しにわとり 声高く もみじ降る中 米追うひなどり」
2011-10-17 01:17:12…殿と俺だな(笑)
ここから歌のやり取りが、少しあって…。
【返歌】「暁鶏に 逢坂の関も目覚めたり 越えてまみえん 束の間とても」 RT @NatsukaMsie1600: 【返歌】「声聞けば 寝覚めてなほも 在る背(せな)を 追える今さへ 夢と恐るる」 RT 「刻を告ぐ 雄々しにわとり 声響き もみじ降る中 米追うひなどり」
2011-10-17 21:07:32ちなみに俺の返歌「声聞けば~…」の意訳。
『時を告げた鶏の声で目覚めてもある背中を、こうして追える今という時すら、夢なのではないかと恐ろしく思えてしまうのです。(あの時死に別れた貴方が居なくなってしまうのではないかと恐ろしく思います)』
意味としては、清少納言が「鶏の声じゃ開かないんぜ」と言っていた逢坂の関所さえも、そのにわとりの声でならきっと目覚めるのです。この出会いと別れの溢れる場で、再びまみえればいいじゃないですか、ほんの束の間のことだとしても。
2011-10-17 21:13:26【科無くて眠る子に詠める】「ひとつつみ ふたつつみたる 回向塔 君が衣は 枝さへ揺らさず」(一つ二つと石を積んで回向の塔を作る君には、その「つみ(罪)」が無いので、嫗が剥ぎ取り翁が樹に掛ける衣も、枝をしならせるどころか、揺らす事さえ無い)(つみ=積み・罪) #長束歌集
2011-10-19 15:47:53【立花宗茂 @munesige_1603 を詠める】「高橋を 渡りて眺む 橘の 花よ千代咲け 葉よ猶茂れ」(橋を渡った先で眺める橘の、花は千年も長く、葉も一層青く茂って欲しい) (高橋・たちばな…ここは説明不要だな。千代=奥方、茂=宗茂) 礼の気持ちを籠めたぜー! #長束歌集
2011-10-20 22:07:11@NatsukaMsie1600 「千代までも 長くありなん 橘の ともに在りしは 正に水口」 (千年までもきっと長くあるだろう。橘とともに在るのはまさに水口だ。) (千代と橘を踏まえさせて頂きました。長=長束、とも=共・友、正=正家、水口=みなくち・みずぐち)
2011-10-20 22:58:54↑立花には、絵姿を描いてもらったからな!その礼だ^^
【関ヶ原挽歌:大谷吉継】「六道の 果ては知らざる 闇といへ 蝶よ導け 逢坂の関」(六道は広くて果ても無い闇なんだろうが、蝶よ、導いてくれ、「逢う」「おうさか」(おおさか)という名を持ち、近江の国にある関で、再び巡り会えるように…)(大谷の辞世への返歌みてえなもんだ) #長束歌集
2011-10-21 21:45:23ちなみに、大谷の辞世
『契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも』
この歌自体が、平塚への返歌なんだけどな。
【関ヶ原挽歌2:島左近】「身は朽ちて 名のみ流るる 世となれど 今こそ上げめ ときのおん声(おんじょう)」(例え命を落とし、名前だけが後世に語られることになろうとも、今こそ鬨を大声で上げよう、あの時の恩に報いるために)(とき=時・鬨、おんじょう=音声・恩…勿論石田に) #長束歌集
2011-10-21 21:50:39@NatsukaMsie1600 【返歌】 なほ聞ける ときのおん声 いみじければ 倣わまほしき 雛の佳き歌 <凄まじいと伝わる左近のとき(鬨・朱鷺)の声は、さてあまりに大きい殿のご恩に報いられるでしょうか。 雛(長束殿)のように、美しい歌をうたえれば良いのですが。>
2011-10-23 10:39:37おい島…「雛」て…(笑)
【関ヶ原挽歌3:島津豊久】「赤き背に 負ひたる心 連れ帰れ とわに繋げよ 西果ての鬼」(赤い陣羽織を羽織った背に背負った意志・心を、薩摩まで連れて帰ってやってくれ。どうかあいつの想いを、永遠に語り継いでくれよ、鬼島津よ)(とわ=永遠・十輪(「十」に「輪」で家紋)) #長束歌集
2011-10-21 21:55:54【関ヶ原挽歌4:小西行長】「母なれば いこん抱ける この首を 愛し給へや 清き腕(かいな)で」(「聖母」というならば、遺恨が残るかも知れない中、イコンを抱いて逝った、この迷える子の首を愛して下さい、貴女の清らかな腕で)(いこん=遺恨・イコン(聖母や聖人の画)) #長束歌集
2011-10-21 22:02:02切支丹を詠んだのは、初めてだったかもなァ
【居城を詠める】村興きて ました田畑の 数多く 稲穂束ねし 秋の水口 (村が賑わい、田畑の数も増えりゃ、束ねる稲も多くなるよな。秋の水口の収穫が楽しみだ)「村」=中村殿、「ました」=増田さん、「束」=俺。…みたいな。久しぶりだなあ、歌詠むのも。 #長束歌集
2011-12-18 23:34:09【長歌=蝶花】今は唯 打ち捨てられし 竹馬を 拾う腕すら 縄打たれ 名のみを紡ぐ 声も枯れ 黄金も玉も 後の世へ 繋げと乞ふは 恨みか縁か 【反歌】思ひ出を 拾わざるとも 此の首は 取りて掲げよ たけの高さに #長束歌集
2011-12-26 20:49:16長歌とその反歌だが………意訳を載せていなかったな。
長歌『今となっては唯、無造作に捨てられた竹馬を拾う手すら、
お前によって縄を打たれ、
お前の昔の名を呼ぶ為に口を開いても
声は花(花菱)が枯れたように嗄れて出ない。
俺の城に貯めている財産を、
せめて後の世に活かしてみやがれと希うこの気持ちは、
あいつにとっては唯の恨み節に聞こえるだろうか、
それとも縁を繋ぎとめたいという叫びに聞こえるだろうか。』
反歌『思い出の竹馬を拾わずとも良い。だが、せめてこの首は、手にとって持ち上げてくれないか。お前の背丈の高さ、お前と同じ目線まで。』