赤い手は滅びのしるし第5版-血風のアーヴィ- 第04話

takataka @takataka360

昨夜は「赤い手は滅びのしるし」D&D5e版の第4回目。赤い手の軍勢の前哨基地であるヴラース砦を制圧した英雄達。 敵軍の情報を得るため、捕虜とした竜魔将コスの尋問を開始します。 #dndj #dnd5e #trpg #赤い手

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竜人ザフガーのチャームパースンにより、ザフガーを仲間と思い込んだコスは、 彼が描いた地図について、詳細に教えてくれます。

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「この地図のリザードフォークって、仲間なのか？」 「リザードフォーク達が住んでいると言うことだ。仲間じゃないが奴らはドラゴンを信奉している。 そこにはサールヴィスと共に黒竜のリジャイアリクスが行った。奴らは黒竜を崇めるだろう」

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「そっかー、リザードフォークもいると面倒だな」 「こっちのタイアガランってなんだ？」 「偉大な竜だ。ブルードラゴンだ」 「グリーンドラゴンのオジランディオンって、ヤング？　アダルト？」 「年齢は知らない。大きさは大型だ」 「もっと大きいドラゴンは赤い手の軍勢にいる？」

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「赤竜アヴィスライアクスと青竜タイアガランが超大型だ」 超大型のドラゴンがいると聞いて、英雄達の間に緊張が走る。

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ドラゴンは年齢を重ねるごとにその体躯と力を増して行く。 身の丈15フィートを超えるような超大型のドラゴンと言えば、伝説級の魔物であり、 たった１頭で１つの国を滅ぼすこともあるほどの、生きる災害ともいえる存在なのだ。

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「なるほど、こっちに書いてある死霊王ってなんだ？　仲間なのか？」 「死霊王は仲間ではない。だが、竜魔将アルワイが何か企んでいるはずだ」 死霊王の名は、エルシアに生まれたものなら必ずどこかで聞いたことがある名前です。

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古くから、谷の母親たちは、わがままを言う子供たちに対して、 「そんなに悪い子は、死霊王がやってきて、食べてしまうわよ」と、しつけのためにその名前を出します

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母親も子供達も、死霊王が何かは具体的には知らないでしょう。 けれど、エルシア谷で恐ろしいお化けと言えば、お祭りの劇でも、子供のしつけでも、死霊王の名が浮かぶものなのです。 ザフガーとコスの会話を聞いていたアーヴィが口を開きます。

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「死霊王ってさ、レスト王国滅亡に関わっている大ドルイドって聞いたことがある。レストの貴族が彼らの大事なライオンを殺したから、 ドルイドたちと戦争になって、殺されたドルイドたちに、レストの騎士団は呪い殺されちゃったって」 悲しそうに話すアーヴィに対して、ディード姐さんが言葉をかけます

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「あら、あたしその頃生きてたけど、そんな話じゃなかったわよ。 アリケル・ザールっていう人食い蛮族の首魁「死霊王」がいて、それを退治したのがレストの騎士団。 そこから先はアーヴィちゃんの言うとおり、ドルイドたちの幽霊に攻撃されちゃったけど、 レストの人たちは悪くないわよ。元気出して」

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アーヴィを慰めるディード姐さん。死霊王の情報を得たエルダンは 「とにかく、「その」死霊王がまだ生きてる・・・活動してるっていうことなのかな。 まだ赤い手の仲間じゃないみたいだけど、注意しないといけないね」

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ザフガーは尋問を続けます。 「「オジランディオンが赤き手が渡るまでどくろ谷の大橋を守る」とあるが、オジランディオンの他にも守り手はいるのか？」

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「無論だ。10名ほど配置してある。両対岸に２本ずつ防御塔のある大橋であるから、 各1名、計4名の守備兵が、交代で勤務できる態勢を整えている。あとは、ヘルハウンドも２頭備えさせている。」

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「この地図に書いてある日にちの意味は？」 「我らが進軍開始してから、各地到着までの侵攻計画日時だ。概ねこの通り進軍できるだろう」

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地図によると、赤い手の軍勢が消し炭ヶ丘を出発してから、5日目にドレリンの渡しを攻め、 そのまま順次あかつき街道沿いの街を攻略し、35日目にはブリンドルに到達する計画となっています。

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「なるほど、出発はもうしたのか？」 「まだのはずだ。あと２、３日以内には出発するはずだ」 「そうか、大体分かった。ところで、地図のイラスト（命乞いをする人間をゴブリンが殺す絵）は、お前が描いたのか？」 「そうだ。谷の者ども、赤い手の前で、皆こうなるのだ」

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コスの尋問を終えた英雄達は、虜囚コスの処遇を検討します。 少し考え込んだ後、エルダンがシギィに向かって頼みます。 「ドレリンの渡しで捕まえていてもらうのが良いと思うけど、ジョールじいさんに、コスを運ぶことを頼めるかな？」 「なんでアタシに言うのよ！　あんたが頼めばいいじゃない！」

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「いや、君のことを慕っているようだし、それなりに危険な任務でもあるわけだし」 「ったく、しょうがないわね」 シギィは砦の中庭で日向ぼっこをしているジョール老に近づきます。

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「コスを捕まえたままドレリンの渡しに連れて行って、ソラナ隊長に身柄を拘束してもらうように言って。 それと、この地図の写しをブリンドルのジャルマース卿に早馬で届けて、お金はこれね。」 ジョール老は嬉しそうにシギィの顔を見つめ、頷きます。

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「コスはソーサラーで、ちょっと危ないから、指とかもきちんと縛って運ぶのよ。気を付けるのよ！ ・・・無事にやり遂げてくれたら、キスくらいしてあげないこともないわ。あ、ほっぺによ。口じゃないわよ！」 すると、ジョール老は立ち上がり。

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「こりゃ、まだ式も上げとらんのにから、そんなこと軽々しく言っちゃいかん！！ 安心せえ、無事に届けちゃるから、ペイロアが途中におったらついでに殺してくるから、お前も十分、気を付けるんじゃよ」 ジョール老はコスを複雑に縛り上げ、揚々とドレリンの渡しに向かって旅立って行きます。

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１人中庭に残されたシギィ。 「ッ・・・・・っくっそー！！　これじゃアタシが恥ずかしいやつみたいじゃないか！ 何なんだあのクソジジィ！　訳の分からん倫理観持ちやがって！！　くそ変態のくせに！！ そこ！　アーヴィ！　姐さん！　エルダン！！　こっち指さして笑うな！！！」

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情報を得た英雄達は、今後の方針を検討します。 ・赤い手の軍勢が強大であることは間違いないが、具体的な軍勢の状況を確認する。 ・対策を取るのにも時間が必要なので、できれば橋の行軍を邪魔したい。 これらを元に、具体的な行動として、どくろ大橋の調査・攻略に向かうことを決意します。

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「小鳥さんこんにちは。ちょっと聞きたいことがあるんだけど、良いかな」 「あ、王様だー。良いよー。聞いて聞いて。ピヨピヨ」 竜人にして百獣の王ザフガーは、フランクに小鳥さんに話しかけます。