赤い手は滅びのしるし第5版-血風のアーヴィ- 第05話

赤い手は滅びのしるしをD&D5版で遊んだときの記録!
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takataka @takataka360

昨夜は「赤い手は滅びのしるし」D&D5e版の第5回目。英雄達は辺境の拠点ドレリンの渡しに帰還します。 あまりに強大な赤い手の侵攻を確認した英雄達は、街の評議会代表ノロ氏とソラナ防衛隊長に報告します。 #dndj #dnd5e #trpg #赤い手

2018-12-22 15:46:59
takataka @takataka360

エルダンは自身らが見た事実をノロ代表に伝えます。 五千人のホブゴブリンと、数十の巨人達、各種攻城兵器群に、数多の邪悪な部族たち。 空には雲霞の様に舞う魔獣、飛竜、齢を重ね一国をも焼き尽くせる巨大なドラゴン

2018-12-22 15:47:32
takataka @takataka360

エルダンはそのバードの技術を余すことなく発揮し、正確かつ流れるような美しさで、 英雄達が見たありのままの様子を、ノロ代表に伝えます

2018-12-22 15:48:10
takataka @takataka360

暫くうつむいて聞いていたノロ氏は、英雄達に微笑みながら応えます。 「なるほどなるほど、それは大変なことですな。こちらはお約束の報酬です。皆様お疲れでしょう。今夜はゆっくり休んでください」

2018-12-22 15:48:25
takataka @takataka360

あまりに淡白なノロ代表の反応に、エルダンは重ねて警告を続けます。 「ノロ氏、これは一刻を争う事態なのです。早く手を打たねば・・・」

2018-12-22 15:48:44
takataka @takataka360

エルダンに詰め寄られたノロ代表は、急に両手を振り上げて、大声で泣き始めます。 「うわ~ん、あんまりだ~。エーン、エーン」 普段、周囲に気を配り、皆の仲を取り持ち、街の指導者として慕われたノロ代表。 街に次々に降りかかる苦難の連続に、遂には神経衰弱をきたしてしまいます。

2018-12-22 15:49:04
takataka @takataka360

幼子の様にうずくまってしまったノロ代表を階下へ下がらせ、ソラナ隊長が英雄達に応じます。 「申し訳ありません。ノロ代表は細やかな気配りができ、平素は本当に頼りになるのですが、戦事には向いていらっしゃらないのです」 深々と頭を下げ、ソラナ隊長は続けます。

2018-12-22 15:49:28
takataka @takataka360

「ともかく今夜はお休みください。本日ご報告いただいた内容は、私から評議会へ報告いたします。明日には寄り合いが開かれますので、オブザーバーとしてお呼びしてもよろしいでしょうか」 英雄達は、それに応じ、とにかく休憩を取ろうと宿の部屋に腰を下ろします。

2018-12-22 15:50:04
takataka @takataka360

とにかく疲れた。そう思って装備を下ろそうとした矢先、エルダンとシギィは遠くに鬨の声と悲鳴を聞き取ります。

2018-12-22 15:50:26
takataka @takataka360

「マジかよ。あいつら、もう来やがったか」 「コスの先遣隊の残党かもね。まずいな、河向こうだ。渡しの平船は夜はやっていないし・・・」

2018-12-22 15:50:42
takataka @takataka360

久々の湯に浸かったザフガーがそれに応じます。 「河の上を走って行こう。俺の言うことなら、河面もお願いを聞いてくれるんだ」 独特の言い回しで呪文の説明をするザフガー。

2018-12-22 15:51:03
takataka @takataka360

ディード姐さんが応えます。 「そのお願い、キティちゃんにも通じるのよね。じゃあ、私と・・・鎧着てないアーヴィちゃんね。 二人でキティちゃんに乗って、とにかく現場へ急行するわね」

2018-12-22 15:51:23
takataka @takataka360

河向こうでは、ゴブリンのウォーグライダー達とヘルハウンドが火矢を手に火吹きを吐いて、家々や倉庫、小屋に火をつけて騒いでいます。

2018-12-22 15:51:41
takataka @takataka360

燃やせ燃やせ火を燃やせ! ヒューマンどもを焼き出すぞ! 出たらみーんな矢の的だ!

2018-12-22 15:51:57
takataka @takataka360

ゴブリン語でわめき歌いながら、小鬼と怪狼は火矢を放ち、燻り出されて飛び出すヒューマンを待ちます。

2018-12-22 15:52:12
takataka @takataka360

果たして、そこに現れたのは一つの疾風でした。 妖精騎士とレストの末裔を背に乗せ、川面を駆け、旋風の様に駆けつけた一頭の軍馬。

2018-12-22 15:52:31
takataka @takataka360

「やめろ、ゴブリン達。お前達の相手はこの私だ!」 疲労に耐えつつアーヴィが大声を張り、ゴブリン達の注目を集めます。

2018-12-22 15:52:46
takataka @takataka360

二騎のゴブリンライダーが、まずはエルフからと、接近して矢を射かけます。矢の一つがエルフの肩口に刺さり、ゴブリン達はニヤつきます。なんだ、防護の魔法も出ないではないか。やはり奴らは獲物だ。

2018-12-22 15:53:41
takataka @takataka360

そのニヤついた顔を張り付かせたまま、一騎のゴブリンの首が宙に舞います。軍馬を降りて一瞬で間合いを詰めたアーヴィが、至宝の槍斧でゴブリンの首を切り落としたのです。

2018-12-22 15:53:57
takataka @takataka360

「ああ、もう。疲れで足が、腕が震える。ごめん姐さん。全部一気に片付けられそうにない」 半裸の女が話すのは共通語、ゴブリンにもその意味はわかります。しかし、目の前の現実は、彼らの理解を超えています。

2018-12-22 15:54:14
takataka @takataka360

ゴブリン達は本能に従うことにしました。 数を頼んだ暴力。 彼らは次々と矢を放ちます。

2018-12-22 15:54:31
takataka @takataka360

一方のヘルハウンドは、ゴブリン達とは少し離れた屋敷の扉を掻きむしっています。扉が中々焼け落ちないことに業を煮やし、爪で牙で扉を破ることにしたのです。

2018-12-22 15:54:47
takataka @takataka360

ゴブリン達やヘルハウンドは知る由もありませんが、各家々には守備隊長ソラナ・アニタの指示により、防火水桶が準備され、襲撃の報が入った直後に、扉に水が打たれていたのです。

2018-12-22 15:55:09
takataka @takataka360

ヘルハウンドは必死に扉を破り、家の中を覗き込みます。中には中年の女性と老人。火を吹けば、藁のように燃え尽きることでしょう。

2018-12-22 15:55:25
takataka @takataka360

ヘルハウンドは愉悦に浸り、息を吸い込みます。 すると、俄かに目の前に霞がかかり、一瞬部屋の中が闇に包まれたように見えます。 何事かと辺りを見回すと、すぐ隣、一騎の騎士が現れています。

2018-12-22 15:55:42
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