赤い手は滅びのしるし第5版-血風のアーヴィ- 第18話
- takataka360
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「地べた這いどもが小ざかしい。その身を喰らいて、魂は我が子、竜魔王アザール・クルの門出に捧げてくれようぞ!」 怒号とともに、岩棚から顔を出したのは、青き竜。真竜タイアガラン。
2020-03-09 23:20:08「アーヴィちゃん、この地形で真竜と遣り合うのは危険だけど、あんたがやるしかないわ。行って!」 ディード姉さんの加速の術により、竜に負けない速さを手に入れたアーヴィは、空飛ぶ魔法の靴の力で、一気にタイアガランのいる岩棚まで駆け上ります。
2020-03-09 23:20:40「行くぞ! タイアガラン!!」 アーヴィが振り上げた至宝ファウンダーは、しかし、タイアガランの身を捉えることができません。
2020-03-09 23:20:59「術を使う竜!」 アーヴィは魔法の盾をかわしつつ、なんとかタイアガランの分厚い皮膚にファウンダーを食い込ませます。 「ほう、流石はアビスライアクスを倒した者。しかし、かの者は力のみに頼る稚拙な竜であった。我とは違う」
2020-03-09 23:21:35そう言うと、青竜は大声を上げ始めます。 その大声により、岩棚から落盤が発生し、アーヴィを除く英雄たちを、瓦礫が覆います。
2020-03-09 23:21:48そして、その直後、激しい稲妻のブレスがアーヴィを襲います。 「くそっ! みんなが・・・」 なんとか直撃を避け、タイアガランと対峙するアーヴィ。
2020-03-09 23:22:01青竜は、恐ろしい稲妻と、強力な尾の一撃、鋭い爪、頑丈な牙で、アーヴィを追い詰めます。 しかし、アーヴィの激しい怒りは、それらの苦痛を自らの力に変えるのです。
2020-03-09 23:22:50「お前を倒す! この谷を、クルの、ティアマトの好きにはさせない!」 アーヴィの烈火のような攻撃が、青竜の鱗を何度も切り裂きます。
2020-03-09 23:23:02しかし、瓦礫の中から這い出た英雄たちが、アーヴィの援護に加わります。 エルダンの矢と、ディード姉さんの火球の魔法が突き刺さり、顔を歪めるタイアガラン。
2020-03-09 23:23:28「姉さん! エルダン!」 アーヴィは吠え、最後の力を振り絞って斧槍を振り回します。 そして、最期の一撃が竜の頭部を捕らえ、その意識を一瞬刈り取ります。
2020-03-09 23:23:43「ビンゴ! こいつでトドメだ!」 同じく瓦礫から這い出ていたシギィが、落下してきたタイアガランの喉笛を、魔剣レイザー・エッジで貫きます。
2020-03-09 23:23:57「グ・・・谷の騎士どもに災いを! 我が子、クルに栄光を!・・・」 魔剣レイザー・エッジが不気味に輝き、青竜の魂を捉え、破壊してゆきます。
2020-03-09 23:24:36「へへ、流石は真竜。凄い生命力だな」 シギィは微笑み、魔剣はカタカタと喜びを表します。 ついに、英雄たちはタイアガランを撃ち倒したのです。
2020-03-09 23:24:56竜の巣から宝物を回収した英雄たちは、そこで小休憩をとります。 次はいよいよ寺院の中、無数の危険の待つ。まさに地獄への一歩を踏み出すことになります。 果たして、英雄たちはティアマト寺院の奥にある。 邪悪な儀式を阻止できるのか! それはダイスの神様のみぞ知る!
2020-03-09 23:25:35