【脱原発】現実となった日本の原発輸出政策実施に対するオブジェクション
- tkatsumi06j
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各国・各地域におけるエネルギー業界に「競争」というものはほぼ存在しない。市場経済の原理では競争があって切磋琢磨され、それがコスト改善に繋がる筈なのだがそうはならない。参画企業が制限され、独占が許される。民営でなければ国営になって独占が許される。こんなに美味しいビジネスはない。
2011-12-28 17:14:52つまり、より安価なエネルギーなど開発されてはたまらないし、開発しないし、商品のインベントリが増えるのも望ましくない。ピークオイルはとうに過ぎていても、最後の最後まで、利益を貪り続けていたい。希少であることが価値だし、それが価格を吊り上げ利益となる。その希少資源の奪い合いになる。
2011-12-28 17:18:08この「奪い合い」は雲の上で行われていることで、新参者はおいそれと参入できない仕組みになっている。からくも政治力を生かして参入を果したとしても、雲の上で決められたことのおこぼれを貰える程度で弱小企業であることにはかわりない。市場に大きな影響力を及ぼせるわけでもない。
2011-12-28 17:20:09この雲の上の存在たちは、国家のお墨付きを得て君臨しているか、国家と一連托生であるか、国家そのものであるかのどちらかだ。国家がこれら「天上の巨人」たちに対してさらに上から命ずることは難しい。だから国家に出来るのは、新産業の育成とその経済効果によって巨人たちを惹きつけることになる。
2011-12-28 17:23:12"巨人"たちの抱える問題をまず解決する
国家と巨人たちの側に先見の明があれば、枯渇してゆく資源争奪によって生じるロスと、新規産業育成の盟主となる競争に入ることのメリットとを天秤にかけ、新規産業の支配に乗り出すだろう。それでも産業の転換にはなる。いまは目先の経済危機に目を奪われ、短期的利益を優先しているに過ぎない。
2011-12-28 17:27:28世界が直面するジレンマは、巨人たちに将来の新市場の展望を見せるには、まず現在の経済・金融危機を脱することから始めなければならないこと。そして、日本の原発輸出政策に見られるように、そのためには既存の利益率の高い事業を拡大するしかないという落とし穴にはまっていることだ。
2011-12-28 17:29:35エネルギー問題に国際社会が真摯に取り組むのであれば、そして将来グローバルグリッドのようなエネルギー共有型社会を目指すのであれば、その視点から金融・経済・財政危機に取り組むべきだ。でなければ、産業の転換などは巨人たちの想像の範疇にも入らない。そこに叡智を集められないものだろうか。
2011-12-28 17:32:42来年の脱原発世界会議では、そんなことも是非語り合ってほしいものだ。本当に世界規模でエネルギー転換を目指すには、どんな戦略が必要なのかを。
2011-12-28 17:34:36脱原発世界会議公式サイト
http://npfree.jp/