佐々木司氏による、中世欧州での馬車と船の輸送効率の比較計算

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佐々木 司 @TA5vWI4SfJVHCGa

軍事・歴史・地理等の分野で呟きます。中世ヨーロッパネタ多め。1番好きなのは、多分東ローマ帝国。1週間に1~2回くらい、歴史解説的なポストをしています。 浮上度:通常動力潜水艦 文章の綺麗さ:野獣先輩

佐々木 司 @TA5vWI4SfJVHCGa

■中世ヨーロッパざっくりロジスティクス ~馬車と船の輸送効率~ 馬車と船はどれだけ必要エネルギー(食物)効率が違うか。人夫のお賃金の部分は抜きで(汗 -クナール 排水量:50t 積載量:30t 運用人数:6人 -1頭立て馬車 本体重量:300kg 積載量:500kg 運用人数:1人 pic.twitter.com/sHoNHwrdjn

2024-04-02 21:05:14
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佐々木 司 @TA5vWI4SfJVHCGa

馬は人間の10倍食べるため、1頭立ての馬車1両あたり、御者を含めて人間換算で11人分の食料が必要。 ※人間一人当たり1日1kg+水500mℓ 馬1頭当たり10kg+5ℓ。 つまり、1頭立て馬車は0.5t/11人分。一方、クナールは30t/6人分。 1頭立て馬車は1tを運ぶのに22人分の食料×日数のコストが必要で、

2024-04-02 21:05:15
佐々木 司 @TA5vWI4SfJVHCGa

クナールは1tを運ぶのに0.2人分の食料×日数でよいので、110倍も輸送効率が違うことになりますね。クナールでもこれですから、コグ船になるとさらに差が大きくなりそうです。 現代での輸送効率は、トラック:鉄道:船舶=1:10:100とか言われてますね。

2024-04-02 21:05:15
フリーターターシステム @fulitata

@TA5vWI4SfJVHCGa 如何に海運が水路が昔から重要かがわかりますわね

2024-04-03 09:28:18