京都木津川の約300年前に建てられた土久里家(とくり)住宅が解体、惜しむ声もあるが維持管理の問題も

貴重だったとしても、それを支え保護をする所有者が維持出来る限度を超えてしまえばこうなってしまうのもしょうがないかと。 行政も保護に回れればいいですけど、観光とかに活用出来ないと手も出せないんではないですかね。
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Tomoki Honma @tmkhnm1986

建築史家|大学教員|#北山舎|農山漁村の生業の建築史とその周辺 #在野の建築|風土に根ざした営みが培う風景 #culturallandscape #文化的景観|タイルや北山丸太など物質文化研究 #MaterialCultureStudies|解体をめぐる看取り #風土公団 |洋館を舞台としたケアのコモンズ #下鴨ロンド

kitayamasha.org

Tomoki Honma @tmkhnm1986

嘘でしょ… 木津川市…… 24号線から見えた見事な大和棟(高塀造)の民家、解体している…… 木津川市役所から徒歩3分ほどの至近距離にも関わらず、市は何もしなかった(出来なかった)のだろうか… せめて解体前に実測や撮影など記録とか… 木津川市内の貴重な文化遺産をむざむざ失うなんて。。 pic.twitter.com/dWOtPRpw4w x.com/tmkhnm1986/sta…

2024-04-08 22:38:59
Tomoki Honma @tmkhnm1986

こんな状況ですが、奈良から京都への帰りしなに少し時間あるので、かねてより気になっていた家を見ている。 木津川の氾濫に備えた二段構えの石積み。大阪の淀川沿いの段蔵に似ている。主屋は大和棟の一種、長屋門も珍しい漆喰塗り込み。 木津川市はきっと調査もしてないんだろうなぁ。 pic.twitter.com/xXTNVyn2uR

2021-08-15 07:48:49
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Tomoki Honma @tmkhnm1986

奥に見える数寄屋風の離れ。妻面のアーチ状の束柱?が非常にユニーク。 扁額もあって由緒がありそう。 しかしその由緒すら後世に記録されることなく、きっと数日以内に無惨な姿になるのだろう。 それを予感させる手前の松が痛々しい。 拝啓 木津川市文化財保護課御中 調査(記録)されてますか? pic.twitter.com/WTEscGFMEx

2024-04-08 23:33:44
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Tomoki Honma @tmkhnm1986

何度目の絶望か。 数えてはいないだろう。 何度となく無惨な姿に直面し、何度でも悲しみに打ちひしがれる。 しかし、何も感じなくなったら人として終わりだと思うから、何度だって立ち尽くし、絶望する。 絶望のトンネルの先にある希望を信じて。 pic.twitter.com/YXtXaiKxl6

2024-04-08 23:55:24
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↓3年前の健在だった頃はこんなカンジ

Tomoki Honma @tmkhnm1986

こんな状況ですが、奈良から京都への帰りしなに少し時間あるので、かねてより気になっていた家を見ている。 木津川の氾濫に備えた二段構えの石積み。大阪の淀川沿いの段蔵に似ている。主屋は大和棟の一種、長屋門も珍しい漆喰塗り込み。 木津川市はきっと調査もしてないんだろうなぁ。 pic.twitter.com/xXTNVyn2uR

2021-08-15 07:48:49
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Tomoki Honma @tmkhnm1986

調査もしてないという言い方は誤解を生みそうだが、調査できていないと言うべきか。 木津川市に限ったことではなく地方行政の教育委員会の文化財保護課には全ての分野をカバーできるほど人員が揃えられない。 木津川市の場合、彫刻や日本史が多く、建築史担当はいなさそう。 city.kizugawa.lg.jp/index.cfm/8,22…

2021-08-15 09:00:12
Tomoki Honma @tmkhnm1986

地域によっては、そもそも文化財保護課すらない。 調査に入っている南山城村も村内単独での文化財保護課は不在で、京都府立山城郷土資料館が南山城村や笠置町など南山城地方の広域連合としてカバーしている。 kyoto-be.ne.jp/yamasiro-m/cms… 文化的景観の担当は茶業担当者が兼務。そこが面白いんだけど。

2021-08-15 09:06:49
リンク www.kyoto-be.ne.jp 京都府立山城郷土資料館 令和6年度催し物案内はこちら開催予定の展覧会・イベント新着情報展示案内 当館では南山城の特色ある文化財を考古・歴史・民俗の各分野にわたって常設展示している他、企画展や特別展を開催しています。 詳細はこちら ...
Tomoki Honma @tmkhnm1986

京都府も京都北部は「海の京都」「森の京都」で、和束町や宇治田原町や南山城村は「茶の京都」でかなりの予算を投下し力入れているし色んな大学が入っている一方、木津川市や城陽市はまだしも、笠置町、山城町、井手町あたりは歴史すこぶる古いのに、どこの大学も入ってなさそう。知らないだけか。

2021-08-15 09:23:12
Tomoki Honma @tmkhnm1986

こういう情報はえてして囲い込みすら起きるが、優秀な人が入って一緒にやりたいので広く知らしめたい。 京都府教育委員会事務局職員(文化財保護技師)募集 kyoto-be.ne.jp/soumu/cms/inde… 建造物・埋蔵文化財等・民俗文化財で、採用時勤務先は京都府庁か京都府立山城郷土資料館か京都府立丹後郷土資料館。

2021-08-15 10:00:51
リンク www.kyoto-be.ne.jp 京都府教育委員会総務企画課 お知らせ令和6年4月5日(金)きょうとふの教育のページを更新しました。令和6年3月11日(月)令和5年度の会議録・資料のページを更新しました。令和6年2月29日(木)京都府教育庁会計年度任用職員募集のお知らせのページを更新しました令和6年2 1 user

岩田 孝一 @kei___

@tmkhnm1986 @mirokunomichi 土久里家住宅 解体されてるんですか 最初の木津川アートで会場になっていた記憶が

2024-04-09 07:14:20
Tomoki Honma @tmkhnm1986

@kei___ @mirokunomichi ご教示ありがとうございます。 土久里(とくり)家というお宅だったのですね。非常に歴史を感じさせる苗字ですね。。

2024-04-09 07:24:13
Tomoki Honma @tmkhnm1986

@berubara0421 本当に勿体無いです。 管見の限り木津川市内に残るほぼ唯一の大和棟(高塀造)の民家でした。 確かに奈良にはまだ大和棟(高塀造)の民家がありますが、それが木津川市域にまで広がっていたことが分かる貴重な文化遺産でした。 さらに木津川の氾濫に備えた屋敷構えは奈良にはない地域らしさでした。 x.com/tmkhnm1986/sta…

2024-04-09 00:13:02
Tomoki Honma @tmkhnm1986

リプライで教えていただきました。 blog.goo.ne.jp/pzm4366/e/83de… 南都への物資の集積拠点として栄えた旧木津町で代々庄屋を務めた家柄、土久里(とくり)家住宅。 約300年程前、江戸中期の建築、とのこと。 約300年もの歴史を歩んできた建築がたったの2ヶ月で無になります(解体工事の掲示物より)。

2024-04-09 07:30:15
リンク goo blog 京都府木津川市木津 土久里(とくり)家住宅 - 愛しきものたち 京都から奈良に向かう国道24号線は、右手に山城大橋の赤いアーチを見る井手町辺りで木津川に沿って田園風景の中を進む。木津川は伊賀方面から西流し、木津川市の西端「土師(はぜ)」辺りで大きく北向きに流れを変える。そんな木津川を北岸から南岸へと「泉大橋」で越えると旧木津町、南都への物資の集積拠点として栄えた旧い町、国道24号線から見下ろせる町端にこの土久里(とくり)家住宅の屋敷が見える。走り慣れた国道24号線、ここを通るたびいつも気に成って居た白壁長屋門、その奥の茅葺き大和棟の立派な佇まい。長屋門の奥には中々入り
もりだいち(らいおん)🦁古民家をクリエイティブしとります @rai703rai

こうなってしまったのはいくつか要因があると思いますが『なんかよくわからんが価値あるっぽいからあまり触れずにそっとしておこう....』というのもあったでしょうね...。 例え何かしらの活用していたとしても“文化財をあんな使い方してけしからん!”みたいな批判も出るでしょうし。 なので市としては触らぬ神に祟りなしなん状態だったかもしれない...。 でも、最終的にただ壊してゴミにするくらいなら、責任押し付けても良いから民間に任せてほしかったですね...。 というかそういう文化を民間の僕らでつくっていかなければならぬのよ。 ただ、もしこの解体した木材たちを内装材や家具などに再利用する予定なのだとしたら僕はグッジョブだと思います🤔 建築物としての活用がどうしたって難しい時は建材や他の姿形に変えて活かすのもまた一つの活用方法だと思っとります。 壊し方みると多分違うのでしょうが....。

2024-04-09 08:24:46
Tomoki Honma @tmkhnm1986

概ねおっしゃる通りかと思います。 ただ、所有者さんも価値を充分に把握しながら積年の苦渋の末の選択の場合もありますので、(当然のことながら)所有者さんを責める意図は全くありません。 また、壊し方からして部材の再利用を想定してない解体なのも残念ですね。 見事な牛梁が泥と雨にまみれて可哀想でした。 しかし当然ながら解体屋さんはただ予算と工期と法令に則って仕事しているだけなので何も悪くありません。 そのような選択肢の担い手が不在だった、それだけの不幸です。 住宅は当然ながら個人の財産ですが、地域にとって公共性と文化的価値の高い物件に関しては、個人に負担を押し付けて突き放すのではなく、行政と(特に地元の)民間が連携して協働しないと守れないと思います。短絡な利益供与でなく。 なかなか難しいと思いますが、自分の身の回りから出来ることを積み重ねていくしかないですね。

2024-04-09 09:48:58
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Tomoki Honma @tmkhnm1986

"土久里邸は、木津の昔からの地主さんで、 旧木津町史にも幾度と登場する旧家です。 おじいさまは木津の町長もされていたとか。 木津川アートは、 そのおじいさまが建てられたお茶室「和千庵」とお庭をお借りします。 決して古くはありませんが、贅を尽くした造り、は噂で聞いていました。 京都のその筋では有名な竹内という宮大工の遺作だそうです。" kizugawa-art.jugem.jp/?eid=28#gsc.ta… より引用。

2024-04-09 07:33:34
Tomoki Honma @tmkhnm1986

研究者も含めた広域行政でカバーする体制づくり、まさに今後人が足りなくなる地方の文化財行政においてますます必要になっていくでしょうね。 何かあった時に(委員会のような堅苦しい組織だけでなく個人レベルで)気軽に連絡したり相談できる各分野の専門家がいること、そんな行政サイドと専門家サイドの日常的な関係づくりはとても大事だと思います。 結局は"人"なんでしょうけど…

2024-04-09 07:42:17
どっくん🍌 @dock_nn

教委の人員だけでは全ての分野をカバーできないので適切に評価できないですよね。 東京青梅市の場合は50年くらい前、市内の民家を調査するにあたっては早稲田の建築学科に依頼して故・渡辺保忠教授(建築史)に顧問してもらっていたようだ。 そういうことは、もう財政的に単独自治体では無理なので、広域行政で対応していった方が良いね。

2024-04-09 06:39:42
Tomoki Honma @tmkhnm1986

ネットで調べた限り、「土久里家文書」は旧木津町史や木津川市史でも取り上げられているようなので、日本史分野の調査や記録はされてきたようだ。きっとそれらの古文書も行政に所蔵されているだろう(ですよね)。 ということは当然、築300年と言われる江戸中期の建築の歴史的価値も、木津川市(旧木津町)としても前々から把握していただろう。 戦後の全国緊急民家調査など悉皆調査もあっただろうし、かつて建築調査も済んでいると信じたい。 所有者さんの意向で未指定だったのだろうけど、意向さえあれば少なくとも府指定くらいの文化財には値する住宅建築だっただろう(国登録も)。 あるいは、木津アートの会場にも使われたようだし、所有者さんと関係のあった地域の有志や地元建築士さんらが解体前に実測調査など動かれたことを願っています。

2024-04-09 08:27:05