コンセプト / 写真
- aiharakenji_jp
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ニエプス(=heliography)でいえば、写真という「技術」の発見に焦点が当てられているのであり、タルボット(=Pencil of Nature)でいえば、写真という「表現」の発見ということになるのだろう。
2010-05-11 13:55:49タルボットが、写真のことを当初「photogenic drawing」と呼んでいたことでも、これは容易に理解できる。
2010-05-11 13:59:00で、話題が若干それますが、ニエプスとタルボットのスタンスの相違の話を何故したかというと、先日のジュンク堂での福島氏と池上氏とのやりとりが、まさにこのニエプスとタルボットのスタンスの違いにダブってみえたから。。
2010-05-11 15:18:41@iurii3 いえいえ、どうもです。まだまだ長い話となると思いますので、ゆっくりとお付き合いください(笑)。まー、こういうのブログでやるのがいいんでしょうけど。。
2010-05-11 15:21:56もちろんニエプスも写真作品を残していますが(そしてこれがまたいい写真なのだが)、タルボットほどの「表現」としての意識はなかったのではないかと想像できる。
2010-05-11 15:33:19(何度も繰り返すようだが)つまりは、人間(=作家)がいてもいなくても成立してしまうという写真の外在性。人間(=作家)が介在しなくても出来てしまう「切断面」。
2010-05-11 15:40:31このことに対して、タルボットは何らかの危機意識を感じていたのではないかと思うのは、勘ぐりすぎだろうか。。人間(=作家)の介在無しに現れてしまう切断面(=写真)に対して、作家の自明性はどうあるものなのか。。
2010-05-11 15:49:05「Pencil of Nature」という名付けを思うたびに、このことを考えてしまう。。このタイトルは、実は非常に苦渋に満ちたタイトルなのではないかと。写真を前にした、作家の自明性についての精一杯の言及。(あまりにも勘ぐり過ぎではあるが...)
2010-05-11 15:58:26同じ意味で、この「Pencil of Nature」が写真集という体裁をとっているというのも興味深い。作家が写真に対峙するための一つのスタディが実践されているということだろうか。
2010-05-11 16:06:02@i_ken タルボットもむしろ「技術」だったのではないでしょうか。「自然の鉛筆」は「表現」的に解釈すべきではないように思われます。タルボットは所謂ジェントルマンサイエンティストであって、歴史的に見ても彼のコレクションは英ブラッドフォードにあるサイエンス・ミュージアムにあります。
2010-05-12 11:51:52@i_ken 「photogenic drawing」も、光=自然が描く、というか、自然によって描かれてしまう、おっしゃるような(表現の)外在性や偶然性 としてリテラルにとらえるべきであるように思われました。厳密ではございませんが。
2010-05-12 11:59:01@i_ken ともあれ、タルボットは「表現」というよりはむしろ、そういった写真が捉えてしまう偶然性、つまりカメラが捉えてしまう「自然による恩寵」みたいなものに明確に気付いていた人だと思います。ま、ニエプスもジュール=マレーなんかもそうでしょうが。
2010-05-12 12:04:27.@TakeshiYAMAGISH もろもろお返事ありがとうございます。ご指摘の通り、もちろんタルボットも「技術」のほうだったと思います。それについては否定はしません。(つづく)
2010-05-12 12:43:42.@TakeshiYAMAGISH この一連のtweetというか論考(ちなみにまだ続きます)は、先日のジュンク堂のコンセプト論に引き寄せつつ、IANNノホンマタカシのインタビュー(日本の写真にコンセプトがない云々)などにも触発されつつ、(つづく)
2010-05-12 12:46:01.@TakeshiYAMAGISH 何か新たな解釈ができないかと勝手に書いているものです(笑)。引き続き、ご笑覧とご意見などいただけますと幸いです。(つづく)
2010-05-12 12:50:10.@TakeshiYAMAGISH なお、ご指摘のくだりは同意です。→タルボットは「表現」というよりはむしろ、そういった写真が捉えてしまう偶然性、つまりカメラが捉えてしまう「自然による恩寵」みたいなものに明確に気付いていた
2010-05-12 12:51:33.@TakeshiYAMAGISH タルボットが何故heliographyやphotographyといったような名付けをせず、あえてpencilという名前を付けたのか、写真集という体裁のものを作ったのかということに妙な関心があります笑(くだらない勘ぐりかもしれませんが...)
2010-05-12 12:57:02@i_ken こちらこそついついw まったくもって厳密ではないのですが。ぺこり。またお話できればと存じます。
2010-05-12 12:58:27@i_ken タルボットの「ペンシルオブネイチャー」は、現在で考える「写真集」ではなく、ある新しい技術を知らしめるための、パテントを取得するための資料集?みたいなものなんですかね。それが今現在「写真集」と呼ばれているのが逆に興味深い、というような。
2010-05-12 13:01:18@i_ken 「タルボットが何故heliographyやphotographyといったような名付けをせず」というのは確かに興味深いですよね。もしかしたらタルボットが発明したのが「ネガ」だからですかね。
2010-05-12 13:03:12