工房径ついのべ集 2011年9月

星新一さんはあまり読んでいないのに、祭りは参加した9月6日。9月11日は震災半年でした。ついのべの日はロゼッタストーンで燃えました。全25作。
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工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#twnovel 何難しく考えてんの。マニュアルも携帯もドレスコードも、昔は何もなかったんだぜ? 先人の礎の上に立ってるだけで、狩りもできない、火もおこせない俺たち。でも、君といたい、君を抱きしめたい、それは昔から共通の人類の動力。積み上げようぜ、ふたりで、礎のほんの欠片をさ。

2011-09-18 14:10:26
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#twnovel 「心配なんてしないで」。お前は俺を振り切り、また果敢に進もうとする。「私は強い、私は強い」と自分に呪文をかけながら。頼むよ、心配くらいはさせてくれ。話して、俺を巻き込めよ。胸がつぶれそうな夜だけでいい。ずっと抱いていてやる、お前を苦しめる嵐が止むまで。

2011-09-20 18:06:44
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#twpoem 雨よ、雨よ。降るならやさしく降っておくれよ。土を湿らせ、芽吹きをうながすほどの、静かな雨を。恋人を待つ喫茶店の窓から、雨だれを数えられるくらいの、しとやかな雨を。私をなぐさめようとあの人が弾く、へたくそなギターみたいな、不器用でやさしい雨を。

2011-09-21 13:50:49
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#twnovel 「秋風が吹いて人恋しくなった?」そんな憎まれ口をきく君の口紅はワイン色。数ヶ月ぶりに会う君はカーキ色のワンピースにブーツ、それでも抱きしめれば同じ香水の匂いがして、僕はほっとしてしまうんだ。「今でも君がいいと言ったら?」僕の胸でずるい、と鳴く、君は僕の待つ虫。

2011-09-25 22:38:55