【妖怪・憑き物】「七十御前さん」について
- Bredtn_1et
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で、あともう一点言っておかないといけないことが。この記事中には一切振り仮名はありません。なので、この記事からだけでは「ナナジュウゴゼンさん」なのか「シチジュウゴゼンさん」なのかは不明。
2012-01-06 18:58:24他に記述のある文献があれば別ですが、『妖怪事典』『綜合日本民俗語彙』はこの記事を元にしているらしいので、さらにこれとは別の文献ですね…。あるのかなぁ(汗)。
2012-01-06 18:58:41ただ、最初に疑問に思っていた部分はより確信が得られたというか、多分そうなんじゃないか、という気はしてきました。「伊予の犬神に当たる」ものであることや、トウビョウとそっくりな姿であることから、その名前は元々「七十五」から出たものなのではないか、と。もちろん素人目の私見ですが。
2012-01-06 19:02:21これを補足するのは、別の地方で実例があること。岐阜県の某集落では牛蒡種のことを「七十五匹」と呼んでいるという(『妖怪事典』『日本民俗文化資料集成 7 憑き物』より)。ここの集落は一般的な牛蒡種ではなく、牛蒡種を七十五匹の動物だと考えているためにそう呼んでいるのだという。
2012-01-06 19:11:25なので、ある憑き物を、その憑き物の特徴(ここではその数が七十五であるということ)で呼ぶというのは十分あり得るのではないかと。
2012-01-06 19:14:01そうだ、これ( http://t.co/hCeloT0W 七十五匹さん | ナナジュウゴヒキサン | 怪異・妖怪伝承データベース)も七十五匹の狐を「七十五匹さん」と呼んでいるパターンなのだよな…。ちなみに鳥取県。
2012-01-06 19:24:04@Bredtn_1et ミサキじゃなくてトウビョウなんです?名前が七十御前だから気になっただけなんですけど。あと七十五について『憑き物耳袋』って本で触れてましたので未見でしたらどうぞ。修験法印の七十五道がどうのとかありました。
2012-01-06 19:33:12@ungyzzbr 名前とミサキの関連については以前( http://t.co/Acwv4DEk 民俗信仰における「75」について(整理ver) - Togetter)に触れたので、今回はスルーしました。 『憑き物耳袋』は未見です。情報有り難うございます!
2012-01-06 19:37:20前に「七十御前」の文字、「御前」の部分はミサキと関連があって、「御」の読みがミともゴとも読めるため「ななじゅうご」+「みさき」で「み」の音が「御」の文字に連られて「ご」に変化したのでは?みたいな推測をしました。しかし今思うと「御」は「お」とも読めるので、「オサキ」にも繋がる…?
2012-01-06 19:41:58いや、オサキ狐は群馬一帯なので、全然場所が違いますから直接繋がるとしたらミサキの方がまだ可能性がある、とは思いますけど。一応思い付いたのでメモ。
2012-01-06 19:42:48憑き物を発見して熱湯をかけたところまでは七十御前さんと同じだけど、掛けると持ち主(?)も死んでしまったというのは異なるな。> http://t.co/pjKsYNMz 犬神 | イヌガミ | 怪異・妖怪伝承データベース
2012-01-28 11:40:49※メモ
あ、そうそう。『日本民俗語彙』第2巻で「七十御前」さんを確認。この本だと「シチュジュウゴゼン」とされているのですねー。ただ、参考元はこの前の資料のようなので、特に目新しい記述はなし。
2012-01-09 22:01:36