高遠頼氏による解説:飛行動物が翼を動かす頻度が、翼面積当たりの体重の平方根値に比例することを明かした論文について

29
高遠 頼@生命科学VTuber(たかとー らい)🧬 🔬 🥼 @takatoh_life

生命科学VTuber。 Ph.D. 博士(理学) 学振DC1を経て、某企業にて研究者として従事。2021/2022年経産省STEAMライブラリーVtuber教材制作まなぶい副代表。2024年スパコン富岳PR動画に出演。生命科学を中心にTwitter, YouTubeで活動。EN🇺🇸OK

youtube.com/@takatoh_life

高遠 頼@生命科学VTuber(たかとー らい)🧬 🔬 🥼 @takatoh_life

空飛ぶ動物が翼を動かす頻度は、体重の平方根を翼面積で割った値に比例することが明らかに📈🪶 体の大きさや翼の形が異なる鳥類🦢、昆虫🐝、コウモリ🦇の計414種の動物で導出したところ、1つの普遍的な方程式で近似でき、その相関係数は0.95に👀 更には絶滅した翼竜の羽ばたき頻度も予測しました🦖 pic.twitter.com/MOCJFTwG0T

2024-06-06 11:56:34
拡大
高遠 頼@生命科学VTuber(たかとー らい)🧬 🔬 🥼 @takatoh_life

【原著論文、画像引用元 (CC BY 4.0)】 JJ. Jensen, et al. "Universal wing- and fin-beat frequency scaling" Plos ONE, Published: June 5, 2024 journals.plos.org/plosone/articl…

2024-06-06 11:58:09
高遠 頼@生命科学VTuber(たかとー らい)🧬 🔬 🥼 @takatoh_life

反響が多いので疑問点を含め、詳しく繋げます。 研究者らはまず体の大きさや翼の形も多様な鳥類、昆虫、コウモリで、体重 (Mass)、翼面積 (A)、羽ばたき周波数 (Wingbeat frequency)の3者間にそれぞれ相関関係を見つけました。 pic.twitter.com/jBbMqVkJcW

2024-06-06 18:02:09
拡大
高遠 頼@生命科学VTuber(たかとー らい)🧬 🔬 🥼 @takatoh_life

ですがそれだけでは3者の関係性が分からないため、研究者らは体重と翼面積から羽ばたき周波数を予測するために、図の様な昆虫の飛行に関する式を再発見しました。 このとき空気密度のわずかな変動と重力場の強さを無視しています。 pic.twitter.com/bN0q9rIyQm

2024-06-06 18:02:39
拡大
Nemo @kuronekococochi

@takatoh_life 空気の粘性が大きく関わる昆虫やハチドリが同じ直線上に乗るのが不思議…^^; 興味深いです

2024-06-06 15:42:34
Eiji Yoshitome @ey271828

@takatoh_life 面白いね。 原論文によると: 揚力は空気を下向きに押し下げる時間当たりの質量で発生するので、これで自重をホバリングしているという事だけから式を導出!ペンギンなどの水中動物は浮力を押し下げる力に換算するために水の質量などに変換して条件を合わせている。

2024-06-06 17:54:09