丸山天寿先生の「漫画に出て来る人生に関するセリフ・その1」

丸山天寿 @tenjumaruyama

さて、久々の日曜日のお遊び。今年初めてだから、少し真面目なネタを。人の生き方は様々。例えば、よく武士道が話題になるが、私は農家の息子だから「農道（友人はあぜ道と言う）」を歩いている。そこで今日のお題は「漫画に出て来る人生に関するセリフ・その1」。全ての異論と追加を認めます。

丸山天寿 @tenjumaruyama

「人は必ず死ぬ。そして人生は短い。それならもう二度と降伏しないで好きな事やってやる」－「鉄腕ガール」より。加納トメのセリフ。敗戦直後の日本から来た女子プロ野球選手。観客からの罵声が飛び交う中「何故そこまでして戦う？」の問いに胸を張って答える。敗れるとは戦う意思を失う事である。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「運のない奴がいくら努力しても夢は叶えられない。人生は運だ」－「男の自画像」より。夢なかばで挫折した中年の元野球選手が返り咲く物語。この言葉は中年世代の潜在的な不安を表している。だか、この男はたゆまぬ努力で見事にカムバックする。運を呼びよせるのは、やはり個人の努力であろう。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「お前以外の人間は全員お前じゃねェんだよ」－「おひっこし竹易てあし漫画集」より。やたらと他人に説教する人、他人の行動思想を非難する人がいるが、（犯罪でない限り）自分の価値観を他人に押し付けるのは間違っている。含蓄のある言葉。私も心が痛い。この漫画はもっと評価されて良い作品である→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし。成功した者は皆すべからく努力しておる」－「はじめの一歩」より。ホークとのタイトル戦に向かう鷹村に言う鴨川会長。「最後は貴様の積み上げたモノが拳に宿る」。説明はいらないだろう。この漫画から得る物（ギャグシーンも含めて）はたくさんある。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「適当」－「ののちゃん」の担任・藤原瞳先生の座右の銘。問題ばかり起こす個性豊かな生徒や教師達の中をマイペースで生きている女教師。「適当」はいい加減の意味もあるが、日本の風土に適した「ほどのよさ」も意味する。右にも左にも寄らず、上にも下にも媚びない。適当は実は大変に難しいのだ。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「人々よ。魂のふるさとに帰れ」－「デロリンマン」より。ジョージ秋山先生の名作。自殺未遂で顔に酷い傷を負って生きる主人公。その見た目故に回りの人に馬鹿にされ嫌われ阻害されるが、それでもこの言葉を叫び続ける。魂のふるさと、それは多くの人が忘れてしまっている優しさの事ではあるまいか。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「わが生涯に一片の悔いなし」－「北斗の拳」より。死力を尽くしてケンシロウと戦い、自らの壮絶な人生に幕を下ろしたラオウの最後の言葉。人間の幸せは悔いのない生き方にある。死ぬ瞬間にこの言葉を言えるだろうか。この漫画は壮大な戦物語であるが、名セリフの宝庫でもある。何度読んでも面白い→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「わしが男塾塾長、江田島平八である」－「魁！男塾」より。時代錯誤な教育内容の男塾に教育省の役人が乗り込んで来るが、塾長は一切の弁明をせずひたすらに自己紹介を繰り返す。おのれの行動に誇りを持ち、その名前を繰り返す事で意思を表す。これ以上の男のセリフがあるだろうか。憧れてやまない。了