尾崎豊と紡木たくとヤンキー文化
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吉本ばなな・紡木たく・銀色夏生問題。キーワードは「あの頃」。『ホットロード』も『TUGUMI』も「あの頃のあの子たちに逢いたい…」とかって大昔を回想するみたいに始まるんだけど、実は2〜3年前のことなんだね。極端に言うと「現在を懐かしむ」感覚。ユーミンの歌詞なんかそれでしょ。
2012-01-29 20:41:53紡木たく『ホットロード』のすごさは男子にとって『ビーバップハイスクール』の世界が女子にはああ見えるんだって教えてくれたことだね。暴走族をあそこまで美しく描いた作品はないよ。春山って在日名かな? 今からでも遅くないから映画化したらいいのでは? 尾崎豊が春山を演ってたら…
2012-01-29 20:54:28細かい話だけど、『ホットロード』ラストの時点では、まだ和希に赤ちゃんはいません(さすがに、あの時点の別マでそこまでは無理)。正しくは「春山の赤ちゃんのお母さんになりたい」。でも、この中森氏にとっての印象には強く共感。反動だろうとバカだろうと、オカンを引き受ける覚悟に至る物語。
2012-01-31 10:03:27中森氏は、あくまで「強い個を目指し、俗に首まで浸かることを厭わない」って立場の人だから、保守的な穏やかさや安定に対する露悪性を含め、自分は激しくぶつかる所が多いけれど、「噂の真相」の連載で紡木たくと矢沢あいに触れた回には共感した記憶あり。
2012-01-31 10:12:03同時に、暴走族のような若者集団の(大人の社会と変わりない)醜さエグさを、時代風俗込みで生々しく描写したマンガもはじめてだった。そこから抽出された美しさだからこそ、ここまでの毀誉褒貶が。 RT @a_i_jp 暴走族をあそこまで美しく描いた作品はないよ。
2012-01-31 10:26:50吉本ばななは大島弓子ファンで基本80年代前半と後半を繋ぐ感性(ミドルとヤンキーが抜けてる)。彼女はソニー系じゃなくブルハや町蔵のファンだった。だから、ここを結ぶ線に意識が向かうのは、「ヒストリーズラン」の話と同じく、メディアの方向いてた少し上の世代の視線だなとも感じる。
2012-01-31 16:29:58「あの頃」は何かを懐かしむのでなく、現在にワンクッション皮膜を欠けて感傷するためのキーワード。ソニーサウンドのリバーブが日常の生臭さを隠すのと同じ。みんな抽象的精神的な存在になりたたかった(笑) 90s文化バブル到来後の自然体の時代には、その必要も無くなった。
2012-01-31 16:31:15@hitokirigoro メディアの形成する空間との距離感にそこらへん境に微妙な亀裂が、というハナシはやはり興味深いです。ギョーカイ幻想wへの違和感の持ち方などとも関係してくるような気が。「ヤンキー」の〈リアル〉=「地元」感、が少女マンガに流出してゆく過程。
2012-01-31 16:33:06@kingbiscuitSIU あの「透明感」の下部構造に対する指摘と批判は、別冊宝島での先生のユーミン論や呉智英さんのわたせせいぞう批判がそのまま通じていて、以上!って感じだと思います。ただ、そうは言っても僕らは求めずにいられなかったという話で(笑)
2012-01-31 17:02:53@kingbiscuitSIU 少女マンガがヤンキーを描くことに関しては、いわゆる文系じゃない普通の子が読む別マとかと学園恋愛ものは、意識するまでもなく自然にそうなったということだと思いますが、地元をあそこまで描き込むのは紡木たく独特の作家性だと思います。
2012-01-31 17:11:34@kingbiscuitSIU 意識的にというより、自分たちの「いま・ここ」を詳細に描写していくうち、自然にローカル性が浮かび上がってきたという感じだと思いますが。そして、そのローカル性に反発があったり、世代的に共有できない方向からは鬱陶しかったりもするんだろうなとも。
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