ヘーゲル『歴史哲学講義』からの引用

ヘーゲル『歴史哲学講義(上)』(岩波文庫、1994)pp. 18-19から引用。
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almadaini @almadaini

「君主や政治家に民衆にむかって、歴史の経験に学ぶべきだと説く人はよくいますが、経験と歴史が教えてくれるのは、民衆や政府が歴史からなにか学ぶといったことは一度たりともなく、歴史からひきだされた教訓にしたがって行動したことなどまったくない、ということです」ヘーゲル『歴史哲学講義』

2009-12-26 20:16:25
almadaini @almadaini

(承前)「それぞれの時代はそれぞれに固有の条件のもとに独自の状況を形成するのであって、是非善悪の決定も状況のなかから行われなければならないし、また、それ以外に決定のしようがない」ヘーゲル『歴史哲学講義』

2009-12-26 20:18:11
almadaini @almadaini

(承前)「世界的事件の渦中にあっては、一般原則も、類似のできごとの記憶も、なんの役にたつはずがなく、というのも、色あせた記憶をもってしては、生気と自由にあふれた現在にとても太刀打ちできないからです。」ヘーゲル『歴史哲学講義』

2009-12-26 20:21:00
almadaini @almadaini

(承前)「この点からすると、ギリシャやローマをひきあいに出すという、史上にくりかえされ、フランス革命の際にもよく見られたこころみほど、無意味なものはない。古代のギリシャ・ローマ人と近代人とはその性格が全く異なるのです。」ヘーゲル『歴史哲学講義』(岩波文庫、上巻18-19頁)

2009-12-26 20:23:59