「輪るピングドラム」僕の桃のカンヅメSuperS。

枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版24話。全ての箱は一つの色の元で、一つにならなくてはならないものなのか。或いは世界に一つだけの箱になればいいのか。冠葉は目いっぱい腕をのばして、自分の箱の中のものを隣の箱にいる晶馬と分け合った。違う箱と違う箱とが繋がってゆくために必要なことが語られてゆく。

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輪るピングドラム小説版24話。冠葉は冠葉に還った。運命の乗り換えの最中に彼が思ったことは、陽毬にはじめて受け取ったもののこと。何の打算もないそれを、同じくらい自然に与えたいと思っている。その願いはもう物理的には叶わない。それでも彼は穏やかに別の運命へと向かう。向かうことができる。

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輪るピングドラム小説版24話。病院で。マンションで。東屋で。家族の家で。それぞれの箱の中で、人と人の物語が始まる。愛おしいものに囲まれて、愛おしいものが隣にいる。そこはもう氷の世界なんかじゃない。桜の花びらが白く、あたたかく光り、舞う世界だ。そして陽毬の、「私」の物語が始まる。

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「輪るピングドラム」小説版読了。ふりかえれば上中下、全ての「箱」は「きみ」を見ているものの独白で始まっていることに気づく。音のない宇宙を進む「僕ら」は自由を謳歌しながら「あの子」を思う。「ずっと大好きだよ」。その想いはずっと続いている。輪になって彼女の運命を見守っている。

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「輪るピングドラム 公式ガイド 生存戦略のすべて」をぱらぱらり。各方面からその各話を読「観」解くストーリーガイドがファビュラスに充実した内容。これは映像を観ながら、ゆっくりと読んでゆきたい一冊。ぱらぱらりながら「ガンマンゆり」のやたらと詳細な設定にファビュラスマックス釘付け…！

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「輪るピングドラム」Blu-ray6巻のサントラを聴く。一曲目の「もうひとつの世界・闇からの侵攻」は本編でも何度も奏でられる一曲。無機的な、それでいて不安を醸し出す単音の響き。そこへ幾つもの音が忍び寄り、やがて冷たく禍々しい交響曲へと変容してゆく。その進行に、侵攻にゾクゾクする。

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輪るピングドラム・もうひとつの世界・闇からの侵攻。最初に流れたのは第1話、陽毬が生き返った場面にて。あたたかな楽曲に彩られるこの回の音楽世界で、この曲と直前の場面に流れた楽曲の人工的な肌触りがいやに染み込んできた。僕の中では「輪るピングドラム」の音楽を思うとき、最初に浮かぶ楽曲。

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「輪るピングドラム」Blu-ray7巻のOSTにはなんと「ROCK OVER JAPAN」のTVサイズ版が収録。イマージーン！後の会話パートに流れる間奏パートもたっぷり、この一曲があればプリクリさまごっこの完成度もうなぎのぼり間違いなしだ。撮りましょう　脱いだら凄い　もしかして。

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輪るピングドラム20話。雪の結晶のように、街明かりのように、星のようにきらめく欠片の真ん中に晶馬と陽毬は立つ。透明になってしまったこどもたちの中に、選び選ばれた二人がいる。絵面だけ切り取ればうっとりするほど美しい風景。そこで描かれているものは過酷で切実で儚い、燃え上がる命だ。

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輪るピングドラム。放送当時、物語が反転してゆく18話以降は追い掛けるので手一杯、「表現」を味わうゆとりはなかった。美術や撮影処理、音楽の繋ぎ方と切り取り方、その全てが紡ぎ出してゆく空気。ソフトを手許に置いた今も「消費」じゃなく「深化」で楽しむ余地の残された作品であることが嬉しい。

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iPodから「輪るピングドラム」OSTの「セクシーが来た！」が流れてきた。晶馬たちが遭遇したランジェリーショップでの一曲。けっこう気の張る移動中だったのだけど、肩の力がいい具合に抜けていた。音楽ってファビュラスマックス。それにしても、そこまで要る？というほどセクシー感満載だw

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新しくなったモニターで「輪るピングドラム」Blu-rayの「クリスタルワールド」を観る。異素材同士の噛み合わせ感はよりシームレスに、違和感のあるもの同士がキラキラ感あふれる色彩で統合されたコンセプトの強さ、ピクトグラムが織り成す奥行き感がいっそう感じられた。ファビュラスマックス！

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「輪るピングドラム」Blu-ray18話を新しくなったモニターで観る。多蕗の表情は一貫して冷たく仮面のよう。しかし時間の流れと共に建築途上の空間は刻々と闇に近づき、ペンキの荒々しさが際立ってゆく。微妙な色味を味わえるようになったことで、山内重保さんの演出の凄みがさらに突き刺さる。

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輪るピングドラム18話。この回のサブタイトルは、晶馬の背中で苹果が語る言葉から続いているもの。晶馬への言葉であると同時にそれはここにはいない多蕗へ苹果が伝えたかった言葉、なのかもしれない。彼の自虐を厳しい顔でただ聞くことしかできなかった彼女の涙が、ふっと胸に入ってきた。

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輪るピングドラム18話。この話は「大人になってしまった」人の物語。そして彼が若者と分かち合えないまま終幕してゆく物語。おそらく全スタッフ通してもっとも「大人」な層の山内さんがフラットに描き出す、絶望。だからこそ、ラストの苹果の言葉が多蕗へのものであって欲しいと思った。本当に。

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「輪るピングドラム」Blu-ray8巻が届く。透明ケースやブックレット等、デザインの各所にあしらわれた「桃色」が、いよいよ終着点まで来たのだなとしみじみ感じさせる。大切に観てゆこう。

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「輪るピングドラム」Blu-ray8巻特典のピングディスクを聴く。今回はドラマと歌の後にクライマックスを彩った楽曲の数々が溢れ出す構成。美しいメロディに浸りたいというのに、とあるファビュラスマックスに奇妙な演技が心から離れないで困るwガイコク人的というか。チャウダー的というか。

枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」24話をBlu-rayで観る。物語の佳境、陽毬は生きることと罰について語る。仰々しく始まりながら、その内訳がすっごい日常的なことで今までは陽毬きゃわいい～とか思っていた。でもそれは眞悧がかつて行おうとしたことと同じくらい、彼女にとって一大告白だったのだろう。

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輪るピングドラム24話。ニコニコ仲の良い共同体を維持するために、思っていてもあえて口にしない言葉。口にする、その場にあった言葉。それは善きことのようでいて、個人が二重三重に分裂してゆくことでもある。結果として冠葉は家を離れ、あらぬ方向へと走ってしまった。

枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム24話。世界や何者かに戦いを挑むこと。そこに蓋をして居心地の良いしあわせな場所をつくること。どちらへ向かってもどこかに歪みがある。僕の愛も君の罪も、すべて分け合う。それは言い換えれば顔を見て話をしようという至極シンプルなメッセージだったのかもしれない。

枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム24話。高倉家の語り合いに桃香は口を挟むではなく、場を提供しただけというのが重要なポイントなのだろう。スーパーパワーで運命の乗り換えに協力するという物語もあり得たかもしれない。ただそれでは彼らが問題と向き合えないまま、世界が都合良く改変しただけで終わってしまう。

枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム24話。三人は上手くやっていたし、現にシリーズ途中でも帽子いらなくね？と、なっていた。けれど深いところまで降りてゆかないと見えてこないものもある。何が大切で何を残すべきか、彼ら自身に選ばせる必要がある。そこでは他者の救い、他者の価値観は救いにはならない。

枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム24話。だからこそ、多蕗やゆりの前ではプリンセスオブクリスタルも現れなかったのだろう。彼らも自分自身でこの世界に残された意味にたどり着いた。高倉家の三人には家族で居続けて欲しかった。それが惜しまれるほどに、ひと一人の命は重い。それを忘れてはいけないのだ。きっと。

枝松聖 @EDAKIO

iPadの壁紙を「輪るピングドラム」DVD＆Blu-ray最終巻記念仕様に。どこまでも平和な陽射しが胸をツンとさせる。 http://t.co/8uWiff37 …いま気づいたけど、ひょっとしたら作りつけ棚の上の置物が「ダヴィデ像」になっていた可能性もあるのねw

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