「日本の動物法」読書メモ
日本では動物の保護や権利については憲法では言及されていないが、ドイツでは憲法レベルで動物に対する言及がある。しかし、それはドイツでの扱いが例外的であり、日本の憲法が遅れているわけではない。 #日本の動物法
2011-12-15 19:47:07動物と人間の関係は重層的だと言える。慈しむと同時に売買され、駆除され守られ、食される。その関係性はとても多用なものである。 #日本の動物法
2011-12-15 19:48:38大切なのは法律のレベルで何を定めるかで、どこまで均質で高度なルールを動物福祉の観点から定めていくことができるか。そしてそれを努力目標から強制力を持つルールにしていけるかである。 #日本の動物法
2011-12-15 19:55:04面白いなと感じたのは、ドイツって屠殺に麻酔を使うんだねぇ。憲法レベルで動物に言及するようになったのは、トルコ人の肉屋が屠殺に麻酔を使わなかったことで訴えられたからなんだそうな。 #日本の動物法
2011-12-15 19:59:50動物の権利と同様に、自然の権利というものが提唱されて、海外では人間以外の存在が原告に名を連ねることがある。日本ではアマミノクロウサギ訴訟というものがあったが棄却された。 #日本の動物法
2011-12-16 08:48:09イギリスではロンドン警察が組織される前から動物虐待に関する刑事裁判が行われており、私人による刑事訴追が当然だと思われている。しかも検察ができたのは1985年と、かなり最近のことである。現在、動物虐待での刑事訴追は検察と動物愛護団体によって行われ競合している。 #日本の動物法
2011-12-16 19:12:50しかも王立動物虐待防止協会内部でも厳しい審査があり、その審査をクリアしたもののみが私人訴追されるために、裁判での勝率も非常に高いものになっている。 #日本の動物法
2011-12-16 19:23:53英国では動物愛護団体に力があり、多くの苦情を受け付けている。一年間に受け付けた苦情の電話は10万件を越えることが多い。そして刑事訴追を行う件数は1000件を越えることもある。熱心な活動もさることながら、特定団体に王立を名乗ることを女王が許すという「土壌」もある。 #日本の動物法
2007-05-29 22:20:32イギリスでは検察官の訴追と動物愛護団体の私人訴追が、同等に扱われているが、動物愛護団体が優遇されている訳ではなく基準も同じものである。「十分な証拠」と「公益性」に照らし合わせて行われる。 #日本の動物法
2011-12-16 19:21:50英国と比較すると、日本の動物愛護団体はあまり恵まれているとは言えない。英国のように私人訴追を行える能力も権限もかけていることや、その歴史の短さなどが理由として考えられる。それは収支にも反映され、英国ではおよそ100倍の寄付を集めることができる。 #日本の動物法
2011-12-16 19:33:46動物法は「動物」法であり、動物「法」である。動物のことを考えつつ、人間の社会において動物とどのように関係していくか、どのように使役するかを、法として定めるものである。 #日本の動物法
2011-12-16 19:37:34そかしそれが、日本の法律が劣っていると直結するわけではなく、日本においてそういった権利に関する意識の芽生えが遅かったということにすぎない。日本の動物愛護に関する意識はこれから変わっていくことだろう。 #日本の動物法
2011-12-16 19:35:44動物愛護団体に必要なのは、真摯で着実な活動をすることで、それがやがて市民から信頼を得ることになり、そして英国ではそれが女王からの信頼に繋がった。それと比較して、日本ではまだ始まったばかりの分野である動物愛護は、市民からの信頼を得られにくいかもしれない。 #日本の動物法
2011-12-16 19:43:42のちに身体障害者補助犬法として扱いが確立され、調教や使用に関して法整備が進められたが、その使用範囲においては不備が残る。例えばそれらの補助犬の受け入れを拒否したとしても店舗側には罰則規定が存在しない。 #日本の動物法
2011-12-14 08:14:06とりあえず、 #日本の動物法 読了です。最後は飛ばし読みぎみなので、まとまっていないかもですが、つまるところ先鋭的な活動ではなく、着実に信頼を集められるような活動を地道に続けていくことが、やがて動物の権利を高めるということなのでしょう。
2011-12-16 19:46:20