チベットで相次ぐ抗議の焼身について中国の人権活動家の議論再び

ShengXue_ca　盛雪（カナダ在住の中国人女性ジャーナリスト、時事評論家、作家。チベットに関する評論も発表している）
「沙沙、そんな発言をするあなたのことを悲しく思うわ。ほかならぬ、公益人権擁護活動に身を投じた立場なのに」
　

lss07 劉沙沙
「あっちが先に内地の漢人を攻撃してきたのよ」
　

間に挟まれておろおろする(うそです)クンガ・タシ氏

kungat 贡噶扎西（クンガ・タシ）
（滕彪弁護士、「漢人には何ができるのか」と質問したネットユーザーに）
「もっとも重要なことは、中国の民間人にチベット問題の真実を伝えるために協力し合うことです」
　

yanghengjun 杨恒均（オーストラリア在住の中国人法律学者、ネット評論家、作家）
「彼らは自身を燃やし、暗黒を照らしている。我々は暗黒のうちにあって久しく、そればかりか、暗黒の一部分と化してしまった」
　

kungat 贡噶扎西（クンガ・タシ）
（滕彪弁護士、杨恒均氏に）
「チベット人として、チベット人のために真実を話してくださるあなた方に感謝します。さっき隣人が私の家に来て、『何を見ているの?』と聞かれたのですが、彼女は漢字が読めないので私が皆さま方のツイートの内容を一つ一つ説明して、それからこの隣人とたくさん話し合い、感動して涙が出そうでした……
　

こんなつぶやきも

zhaoyang8964 江苏 吴朝阳（プロフィル記載なし、名前も実名かは不明だがアカウントの数字からして89年天安門世代と思われる）
「チベット人の焼身は中国共産党の暴政への怒りと絶望に由来するもので、同時に、死をもって明確な意志を表明した抗議だ! 私は漢人のひとりとして、またこの恥知らずな政権に身を置く者として慚愧に堪えない。いわゆる『チベットは古来不可分の中国の領土』などでたらめだ! 法王は中国版図に残ったまま真の自治を得ることを望むと一貫して明言しているのに、ならず者政府は法王猊下のことをまったく顧みることなく、チベット人の訴えに応じることもないのだ」
　

zhaoyang8964 江苏 吴朝阳
「皆さんには沙沙に寛容になり、彼女をあわれんでほしい。彼女には理解できないのだ」
　

zhaoyang8964 江苏 吴朝阳
「私は1989年にチベットへ逃亡して逮捕され、ラサ市東地区にある留置所に入れられた。護送車で私は、漢人の政府がこれほど長年にわたりチベットに対する暴政を強いてきたことを思い、チベット人の中で収監されたら基本的に命はないだろうなと考えた。しかし、その実は、チベット族の兄弟たちは私を実の兄弟のように接してくれ、食事のたびに濃厚なバター茶を入れてくれ、チベット語の読み書きを教えてくれた。江蘇省に戻されるとき、別れがたかった。チベット民族はだれもが信仰心厚く、真の慈悲心をもつ人たちだった!
　

滕彪弁護士ひとりごちる

tengbiao 滕彪
劉沙沙さん「チベット人の焼身に内地の公衆知識層が声を上げないのは、すなわちあなた方の広報渉外活動がダメすぎるからでしょ、広報周知の失敗…」に対して

「この件での作家や民主活動家の沈黙は、本質的に恥知らずにほかならない。チベット人ドルマキャプは、まだ出版さえしていない1冊の本を原因として10年6月の刑を言い渡された。こんな恐怖のなかの人たちに対して何をうそぶいて“広報PR”? 身代金誘拐を企てたごろつきが金を取るのに失敗して人質を殺した時に、あなたは『助けられなかったのはもっとちゃんとアピールしなかったからだ』と人質のせいにするつもりだとでも!?」

tengbiao 滕彪
「劉沙沙のような大国意識は非常に普遍的なものだ。あるとき北京政法大学で“大国法治”をテーマに討論したが、アメリカから帰国したある友人が発言して、『それでも国家は大きいほうがよい。クラスにモルドバ共和国から来た学生がいたが、皆モルドバがアフリカなのかヨーロッパなのかさえ知らなかった。それでどうやって尊厳を持てる?』と言った。私はそのまま石のように凍り付いたよ」
　

1日経って再度つぶやく劉沙沙さん