四の舟×おろし丸によるスケッチブックリレー小説 ねぎくが~ショートショート~

ねぎくがのショートショートです。巨乳アイドルのイメージビデオを持っていたことが発覚した根岸君と空閑さんのご様子。
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四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「なぁ、空閑ー」 「・・・」 困った。まるで反応してくれない。まあ、こいつも体にコンプレックス(おもに胸に)を持っていたのかもしれない。

2012-01-15 20:59:41
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 元々無表情な彼女だ。怒っているのか悲しんでいるのか呆れているのか、それも分からない。全く、これでよく恋人を名乗れるものだと自分自身に嫌気すらさしてくる。

2012-01-15 21:02:34
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko はて、どうしたものか。抱きしめて耳元で「悪かった」と囁くべきか、それともこのまま様子を見るか、それともくすぐりまわして怒っているか確かめるか・・・・・・・。考え抜いた末、俺は空閑を後ろから抱きしめた。

2012-01-15 21:05:06
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「…何をするの」そのあまりにも普段と変わらない声が、返って良心を痛めつける。だがそれに気圧されて手を解いてしまったらもっと泥沼になるだろうとも思ってしまった。

2012-01-15 21:07:23
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「悪かったな・・・」 「・・・なにがよ」 「お前のことほったらかして、巨乳アイドルのビデオ見て・・・」 「・・・別に、怒ってないのよ?」 「えっ?」 「根岸ちゃんが大きいおっぱいが好きなんだって、なんとなく気が付いていたから・・・」

2012-01-15 21:09:36
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「…本当か?」「あれでばれてないと思ってたの?」…どうやら俺は俺の思っている以上に色々と目移りしていたらしい。

2012-01-15 21:12:17
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「じゃあ、なにに怒ってるんだ?」 「…怒ってないわよ」 「へっ」 「怒ったところで私の胸が大きくなるわけなんかないし」 「じゃあどうしたんだよ」 「別に。ただ、ほんの少し不安になっただけよ。胸の大きい人に、根岸ちゃん乗り換えちゃうんじゃないかしらって…」

2012-01-15 21:15:25
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「…不安か?」「ええ、とても不安……それだけじゃないの」「え?」「心から根岸ちゃんの事信じたいのに、そんなことで不安になってる自分がいやなの」

2012-01-15 21:17:30
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「…」 「根岸ちゃん、私のこと、好き?」

2012-01-15 21:18:55
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「え」「…聞かせて、根岸ちゃん。私の事、好き?」まるであの日と同じように、胸の鼓動が高まって行く。それは贖罪か、それとも彼女がこんなにも可愛すぎるからか 今の自分には分からなかった。ただそれでも鼓動は高鳴っていた。

2012-01-15 21:21:47
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「好きに、決まってるだろ…」 「…ほんとに?」 「好きじゃなきゃ、お前のことをこうして抱きしめるわけない」

2012-01-15 21:23:26
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「……」木陰はまた黙ってしまった。だがさっきまでと違う所は、自分からこっちにすり寄るような形でいる事だ。

2012-01-15 21:26:13
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「…そっ。なら安心したわ」 空閑が俺に寄りかかる。「そんなに、不安だったのか」 「ええ。根岸ちゃん、案外単純だから」 「…失礼な」 「ほら、否定しないところで図星なんでしょ?」 木陰はいたずらっ子のようなまなざしで俺を見つめてくる。悔しい、かわいいな。

2012-01-15 21:29:32
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「そうそう根岸ちゃん、知ってる?」「何をだ?」「女の人ってね、子供を産むと胸が大きくなるのよ」

2012-01-15 21:32:50
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「///////」 「うふふ。赤くなった根岸ちゃん、かわいくて素敵よ」 「うっうるせーーーー!!」 バカにされたのと木陰がかわいすぎるのとで、俺は力強くこいつを抱きしめた。「根岸ちゃん、痛い」 「うるせっ、ああ、くそっ、バカにしやがってかわいいくせにっ」

2012-01-15 21:34:32
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「根岸ちゃんも、可愛いわよ。」そう言うと、初めて木陰はニコッとほほ笑んだ。

2012-01-15 21:36:21
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko ああっ、やっぱり、こいつは笑顔が一番だ。この笑顔一つで、俺は怒りもなにもかも忘れてしまう。そしてやはり、俺は木陰が好きなんだなと自覚する。胸が大きくなかろうが、俺は空閑木陰が好きなんだ。

2012-01-15 21:39:04
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「ところで根岸ちゃん」「ん?」「さっき見ていたのはイメージビデオだったけど……『そういうもの』もみてたりするの?」 なんだか急に血の気が引くような気がした

2012-01-15 21:41:30
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「さ、さーなー」 俺は空閑の疑惑の視線を見ながら、ぎこちなく苦笑いするしかなかったのである。

2012-01-15 21:42:58