グロス万三氏の葛飾秘境探検

グロス万三さんが体験された、葛飾区の秘境の探検記をトゥギャリました。mixiとFBに同時投稿されていましたが、最後のほうはFBへのリンクになっていて、直接は読めなくなっています。これがまた興味をそそったりして。
東京 自転車 水元公園 ホームレス
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@grossmanzo
今日はシゴトが昼過ぎに終わったので、かねてから一周してみたいと思っていた水元公園へ自転車で出掛けた。先日ちょっと行ってみた時には、よく管理されていてとても気持ちが良く美しい公園だという印象があったのだが…こんなことになろうとは…以下次号!
@grossmanzo
前回の続き: 一般道に出てしまったので、なるべく早くまた水際に戻ろうとしていたとき、小さな入り口を見つけた。ここは大場川と小合溜にはさまれた、非常に細い土手のような所で、草茫々で道もない。ただ自転車の轍があったので、向こう側に出られるだろうと思い入って行った。続く。
@grossmanzo
前回の続き: 水元公園の南端から右回りに、小合溜と呼ばれる大きな池(湖?) の水際の道をたどってぐるりと回ろうと、東方向へ進んで行く。埼玉県に入っても、しばらくは整備された公園が続いていたが、途中から未舗装になり、さびれた工場の裏道になっていく。そして行き止まりに...続く!
@grossmanzo
前回の続き: その細い土手は整備した形跡もなく、入り口付近こそ堅牢な護岸もあったが、次第に細く、低く、護岸もなくなり、泥濘になっていく。所々が崩れかけ、極端に幅が細い場所では押している自転車を川へ落としそうになる。顔に虫の群れがまとわりつく。続く...
@grossmanzo
前回の続き: 本当に抜けられるのか? 対岸には川鵜が群生し、糞で森が白くなっている。ここは本当に東京だろうか…少し広い場所にホームレスが居住していた。引き返すべきか…いや、あの泥濘をまた通りたくない。きっともうすぐ抜けられるだろう。続く。
@grossmanzo
前回の続き: 蓄積していく不安を振り払って先へ進む。そろそろ日が暮れる。このまま夜になったら…川と池は蛇行し、雑草が生茂っていて先が見通せないことがさらに恐怖を募らせる。ホームレスは自転車を持っていた。轍はそのためか。入ったことを後悔する。続く。
@grossmanzo
前回の続き: 緊張の連続で口が渇く。一日中自転車を押しているような気がする。水面が足元にあるので気を抜くことはできない。疲労で思考が負の方向へ落ちていく。目を背けたい状況が迫っていた。続く。
@grossmanzo
前回の続き: 前方にホームレスの集落があった。自転車も通るのが困難なこの細長い土地によくこれだけ住んでいられるものだ。幼い子供の足が見えた。この子は学校へ通っているのだろうか。ここを通り抜けるのは不可能と思われた。続く。
@grossmanzo
前回の続き: 一番手前のテント前で空き缶の袋詰めをしていた初老のホームレスがこちらに気付き、道を空けようとする。「兄ちゃんごめんな、いまどけるから。」しかし道自体が傾斜しており、空き缶をどけても進めそうにない。「あ、いいですよ。」続く。
@grossmanzo
前回の続き: それでもホームレスは片付けを止めようとしない。「本当にもういいんです。」それを証明するかのように、手が勝手に自転車を川へ投げ捨てた。すべてを諦めた時の笑いに似た感情がこみ上げる。「あっ、なんだよ、勿体ねえなあ」続く。
@grossmanzo
前回の続き: 自分のしたことに驚き、どれくらいの間自失していただろう。小雨が降ってきた。「雨宿りしていけよ。」断ることも忘れ、その言葉に従う。テント内は清潔で居心地が良かった。温かい茶を振舞ってくれた。疲れて冷えた体にしみわたる。続く。
@grossmanzo
前回の続き: 謝礼としてポケットの小銭をすべて差し出した。「たすかるよ。」こちらが聞くともなく自分の身の上を語り始める。彼は大学の講師もしたことがあるなかなかのインテリだった。失職後、再就職できず各地を転々とした後にここにたどり着いたそうだ。それには理由があった。続く。

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