CMY6ゲーム

@lapislazuli_0

堕ちてくる太陽。世界が終わる日、空を埋め尽くす炎を夢見心地で見上げていた。あまりの熱さに目を閉じると、目蓋の裏に終わりが見えた。その色、マゼンタ。#CMY6

@lapislazuli_0

空はどこまでも澄んでいた。消えない夢。追い縋る影。絞り出したような小さな声。｢それでいいの｣ 輝きの褪せない瞳。あの日の私。手を伸ばす。震える視線。僅かな期待。指先に触れる、微かな手応え。夢はするりと抜け落ちた。揺れる想いは届かない。空はどこまでも。その色、シアン。 #CMY6

@lapislazuli_0

月が綺麗だね ｢ねえ、どうして蜂蜜があんな色をしているのか知ってる？｣ え？ ｢それはね、蜂が巣への想いを蜜に詰め込んでいるからなの。目一杯の愛が巣にあるから、蜂は自分の身を呈してでも巣を守ろうと思えるのよ｣ … ｢私、死んでもいいわ｣ 僕らの想い、その色、イエロー。 #CMY6

___ @ymdxxxxx

色彩を閉じ込めた美意識と、感情を閉じ込めた自意識が、確かに退廃していくような気がしていた。それは背骨からも脳髄からも感じられたし、それを掴まえることもできたのだけれど、ただ現実の形象だけを失ってしまっていた。五感惑わす魅惑の彼女　その色、シアン。　 #CMY6

___ @ymdxxxxx

氷点下に押し込める感情。作られた劣情。おおきなハサミで切り裂いて、△を受け入れる準備をしよう。異端であることを恐れてひっかいた、ひっかいた、ひっかいた心臓。あたしの最奥知ってるか。その色、マゼンダ。　#CMY6

白樺 @srkb_0

僕の涙の音がした 空から降ってきた涙は空に溶けた どこからか聞こえた雨の音が涙の音に重なった 僕の鼓動からは涙色が溶けだした 寂しさ溢れて呼んだ名前と絶望溢れて呼んだ声 空から滲んだ その色、シアン #CMY6

千秋 @xhixxi

押し当てたカッター越しに伝わる左手の呼吸に、びくついた右手を挑発するのは左の私。泣き出しそうなのは右の私。全生活史にわたり切れることは無いと信じてきた一本の赤い糸を切った。ねぇどちら様。煌々と褐色に染まる目の前。少女の知らぬ間に破けた心臓。その色、マゼンタ。 #CMY6

青峯 愁夢 @star_bow_

冷たいはずの手を掴んで、あまりの熱さに驚いた。どこまでも冷ややかな色をしているのに、君が抱えていたのはどこにもやれない寂しさと哀しみによる熱情だった。不用意に手を出して、火傷をした。掴めない君と僕、踏み出せない距離。狭間に堕ちた涙、その色、シアン #CMY6

青峯 愁夢 @star_bow_

堕ちゆく涙が染み込んだ、夕日を並んで見つめた。切なさと暖かさを内包して、溶けていく一日の輝き。綺麗だね、と君は笑ったけど、僕には怖かった。君の熱い手よりも、もっと熱い冷たさをその中に感じて。焼け付くような傷跡から漏れ出す生命、その色、マゼンタ #CMY6

青峯 愁夢 @star_bow_

漏れ出す生命を吸い込むのは君が差し出したハンカチ。優しさとぬくもりに包まれていく。知らないふりで咲いているのは、眩しい花。きっと抱え切れない想いを、君はまだ知らない。陽だまりのような君の笑顔、その色、イエロー #CMY6

Ｋ @encrom

美しい君を言葉で形容してやろうとしたぼくを赦しておくれ。落下してゆく宝石。喪失していく玉石。崇高な冷えに、青ざめるぼくは井戸のふちをつかむのだ。落下しないで星の光。声は届かない。それほどまでに、嗚呼。 （石が諭すのも、ままに。） その色、シアン。　#CMY6

Ｋ @encrom

ちいさな声で喚く君。おおきな声で溢す君。オーガの君には狭すぎるだろう箱庭で、誰に向かって泣いて叫ぶ？いとしい姿を私は追従して回る。回り続ける。さあ、振り回せケミカルライト。同色に染まるスポットに豹変して、君。 その色、マゼンタ。　#CMY6

Ｋ @encrom

ストップ。ジャストアセク！ イエス、マァム。 3時にまどろむ太陽も、スポンジの上で溶け出した甘いバターも、いとしい彼女の優しい微笑みも、そう、すべては思い出の中。穏やかな午後の風に乗る。 その色、イエロー。　#CMY6

@yuuko19980614

車窓から射す木漏れ日。その温かさに心が穏やかになる。心地好いリズムを奏でてくれる。 この車両に私を知る人は誰もいない。そして私が知る人も。そんな事を思いながら、ゆっくり瞳を閉じ音だけを聞く。その色、イエロー。#CMY6

羊 @hitsuji___

あなたに出会えた喜びをこんなにも身体が覚えている。触れた指の体温、まなざし、優しい声。あなたと離れた悲しみが、心にひとつも残っていない。残酷な優しさ、唯一の手紙、消せないメール。あなたに伝えたい想い、その色、マゼンタ。 #CMY6

羊 @hitsuji___

いつかのあの日探したのはこんな夕日だったかしら。でももう手は伸ばさない。さよならの一歩手前、孤独な日々、未来に紡ぐ欠片。なんだ、亡くしたものばかりじゃないか。そっと零す溜息、その色、シアン。 #CMY6

日魚ときお @tokyosanfish

眠りに着く前の一杯。ふわふわと漂う湯気は、夢に似ていた。お気に入りのCDを、イヤホンではなくスピーカーで。自分だけに聴こえるほどの音で。茶褐色の液体に最後の一滴。完璧な球体から作られる一瞬の王冠、その色、イエロー。　#CMY6

@yuuko19980614

最後の別れ際に彼が泣いた。私は何も言えず、ただ黙って彼の鼻にkissをした。それが私と彼の愛してるのサインだった。部屋を出た私は涙が溢れ出た。ゆっくり深呼吸をして上を向く。その空の青さ。どんな事があっても変わらない色。その時の青空を忘れない。その色、シアン。#CMY6

上原K @k_i_uehara

一つ、花が咲いた。鮮烈なその色も時が経てば濁り只の点と成り下がる。されど完全な黒ではないのだ、忌々しい、と。憎んでいたのに消えた後となってはそれですら恋しい、無は涙を誘う。たかが内出血の傷にどれだけ固執すればいいのか。今日もまた一つ、贄の華が咲く。その色、マゼンタ。 #CMY6

上原K @k_i_uehara

一つ、花が咲いた。凛と透き通るように想像もつかないほど逞しく。隣の君へ問いかける。綺麗か、と。貴方の頭の中にある通りよと言う。一体どんなものなのか、それほどに大きいものなのか。触れられないものは想像だって出来ないんだ。今日もまた一つ、贄の華が咲く。その色、イエロー。 #CMY6

上原K @k_i_uehara

一つ、花が咲いた。孤独を誇る笑みを湛えて、花弁は散らされた。愉悦を知らぬ純潔は気高く泣き濡れ、男に縋った。この感情はなんなのだ、と。無言の肯定は余りに酷い、掌握された心臓を潰すも生かすも彼次第。それでも確かに、恋だった。今日もまた一つ、贄の華が咲く。その色、シアン。 #CMY6

駕籠 @xxkagoxx

呼ぶ声が確かに聴こえた。踏み荒らした枝葉が悲鳴をあげたが耳に響く声はただひとつ。目指した場所かどうかもわからず手探りで捕まえにきた。あぁ 其処にいるのか？ 声を頼りに辿り着いた地は不思議とあたたかな狂気の空気。視界は覆われ口は欲しがる…その色、マゼンタ。 #CMY6

かご @aa_akirak

儚いと想えばその鉄屑さえも 吐かないなどと大嘘つけばあの弾丸さえも 敵味方は絶えず入れ替わり出来合いの絆を依り代に また明日も身を鉄柵に劈くのに まだ裏を返すだなんてと 呆れた鎖は愚痴るのさ。戸惑いの月照 。 その色、シアン。 #CMY6

@memoryandboy

死人の咆哮と偽善者の涙、向日葵は首が折れる音を聞いて尚自然の女神を見上げ続ける。そこに救いはない、得もない。ゴールもない。踏み躙られて枯れて水分を求めて首を折るだけ。それでも君は笑うんだね。その色、イエロー。 #CMY6

@James_lml

音をたてない「無」の群れが全てを確実に破滅させようとしている 光りは沈み、影が彼にある成長することのない命を隠す 彼の輝く瞳は、ただの骸骨の洗礼を目撃し見つめかえす 世界は最も純粋な愛の形を遠ざけ拒絶する 一人の母親の腐敗している自分の息子に対する愛、その色、シアン。 #CMY6