建築のプロトタイプ論について:空間を囲うもの

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Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver ヽ(^Д^*)/ヤダァ って冗談はさておき、こないだの続き(?)を少し。

2012-01-23 22:59:08
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver 建築・空間の始原の話ですが。ロージェの絵はあまりに有名なので無視(ル・コルビュジエも似たようなアングルで意識して自作を撮影していたりしますね)するとして・笑、近代に入って「空間(ヴォリューム)」を「囲うもの」の始原として考えた建築家が何人か居ますね→

2012-01-23 23:05:07
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver 「空間そのもの」の定義(ex; ロースとか)とは別に。たとえばゼンパー、ワーグナー、ベルラーヘet.al..観念的な意味ではなく「物質的」な存在形式として→

2012-01-23 23:06:42
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver ゼンパーの場合は「織物」としてそれを言い表わし、ワーグナーはゼンパー的な考えを引き継ぎながらも、もう一枚の表層(皮膚に対して衣服のようなもの)として。→

2012-01-23 23:08:17
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver あるいはベルラーヘは単位の寄せ集めで構成され「吊られた面」として。デ・スティルは「幾何学的なプレーンな面(数学的・抽象的な‘思考’そのものの現前)」として。→

2012-01-23 23:09:11
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver このうち、ゼンパー、ワーグナーあたりが「被覆」理論といわれるものです。ロースの絨毯もゼンパーの被覆の意味とは違いますね。あと以前に少し話したプレチュニックは、「織物」という意味で一番ゼンパーに近い考えを持っていました(ちなみに彼はワーグナーの弟子)。

2012-01-23 23:10:35
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver ちなみにプレチュニックはロージェのあの絵みたいな建物も設計してます。どれが始原かというと難しいですけど、「空間」を「囲うもの」としての起源は、その辺り(近代建築の黎明前夜)がカギなんじゃないですかね。→

2012-01-23 23:11:51
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver それから「テクトニック」(モノの結びつきの構造というような意味)に関しては『テクトニック・カルチャー』(K.フランプトン)に詳しいですが、その中の冒頭で、先ほどの織物~抽象的な面などとは異なった「囲うもの」について触れられています→

2012-01-23 23:14:37
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver 例えば、日本古来の「地縄張り」の縄みたいなものの例です。こっちの流れは近代~現在、建築的にどう表わされているかというのも、考えてみたら面白いと思います。以上、簡単ですが。了

2012-01-23 23:16:12
Hiroshi Kohno | 河野 裕 @hkohno_abbr

@maerchendiver あとひとつ言い忘れました。洞窟系(掘る)ほうの系もありますね。連投失礼。

2012-01-23 23:33:03