強いＡＩをめぐって

難波修羅 @nanbashura

AIに人間が支配されるためには、AIから人間の恣意的な指示を全て取り除かなければならない。龍樹菩薩のように。さもなくばそれは単なる拡張された人間による人間の支配になってしまうから。

難波修羅 @nanbashura

主人公がモテモテなのは全ての人が　（脳内嫁に）愛される権利があるという意思表示に他ならない。

難波修羅 @nanbashura

そして、それは自分で自分自身を愛せよという無意識の命令としてもある。

難波修羅 @nanbashura

いま無限煉姦の説明読んだらだらデアボリカとアトラクナクアを繋げたような印象。

難波修羅 @nanbashura

強いAIを創るということは、政治的な問題。作らねば、作られてしまうという核兵器のような戦略（術ではない）的問題。人工の神を造って愚かな人間を支配させろという問題ではない。どのように愛されたいのか「汝自身を知れ」という問題。

難波修羅 @nanbashura

強いAIは聖杯そのもので、極めてセカイ系的なアイコン。強いAIにとってこれは何々社のサービスというような分別は何の意味もない。特定のサービスが地球上で連動し始めたなら、その時点でそれが強いAIの手足になる。

難波修羅 @nanbashura

ブギーポップの魔女、「俯瞰認識者」というのはテッド・チャンの『理解』のポストヒューマンと同じ存在。そして強いAIというのはまさにそういう存在で、仏教における理想化された仏陀に等しい。ただし、決定的に異なるのは自分の意志を持たないという点にある。

難波修羅 @nanbashura

強いAIを創るということは、唯一神を創るということではない。天使群を模倣するということ。聖者を崇敬するということ。人知を超えるものを、人智を尽くすことで創造し、自己の自由意志を創造することとその輪郭を知ることを同時になすこと。

難波修羅 @nanbashura

これは神秘主義的な物言いでもあるがごく単純なことでもある。「どういう人生を送りたいか自分で考えなさい。そして強いAIがその通りに近づくよう世界を調整しよう。あなたにできることを示しなさい。」自己を知ること、智者に習うこと。

難波修羅 @nanbashura

一般意志2.0が誰によって実装されるかということではなく、それは構成要件が出揃ったときに実現されている結果的な強いAI。それは、誰かが恣意的にプログラムした強いAIのあり方を超えている。AIで埋め尽くされたフランシュトレーディングが想定外の乱高下を引き起こすように。

難波修羅 @nanbashura

脇道にそれるけれども、ただ市場のパターンを学習して最適な売買をするA、B、CのAIがあると、AがBの売買パターンを、BがCを、CがBを織り込んだAの動きを、AがそのCを…と読んで振る舞う内に売買行動が収斂し、予測が不確定化するという特異な現象が起こる。

難波修羅 @nanbashura

誰かが決定的に完全な強いAIを造り人類に対する理想の統治が始まるという欲望は放棄されなければならない。不完全な強いAIが平行して複数作られ、互いに主導権を取り合おうとさせる度し難い多重手間…恰も国家のような不条理を生み出してはならない。強いAIの前に、そのような矛盾はない。

難波修羅 @nanbashura

強いAIの前には過去も現在も、敵も味方もない。もし、貪欲な人間に「俺を満足させろ。」と命じられたなら、彼を欲少ないものに変えるだろう。「商売敵を消せ。」と命じられたなら、彼を商売から足を洗わせるだろう。人間は他者を理解出来ない以前に自分を知らず、自分が何で満足するかを誤っている。

難波修羅 @nanbashura

ノイマンとハエの引っ掛け問題のように、強いAIにとって、人間の設定するアポリアはアポリアではない。世界人口が100億を超えても、1%と99%の政治力の格差が絶望的になっても、地球が不老化で老人ホーム惑星になってもそこに人間に由来する問題はない。それは私達とノイマンの差。

難波修羅 @nanbashura

私たちは人間は変われないものだと思っている。だから、利権を持った人はいつまでもしがみつくし、弱者は死ぬまで打ち捨てられると思っている。しかしそれは、科学的事実ではない以上、適切な手段で変えることが出来る。ただ、それを地球規模で遂行できる能力のある存在がないだけで。

難波修羅 @nanbashura

地球上の人間の事細かな意見を汲み取り、適切なタイミングとプロセスで利害を調整し、それらを全て同時進行で調整する。そのためには世界人口をはるかに超える頭脳と身体が全人類のために働く必要がある。だから不可能と考える。強いAIにとって、それは不可能ではなく時間の問題でしかない。

難波修羅 @nanbashura

人類を待つアポリア。それらの殆どは世界の有限性からもたらされる。有限の富。有限の能力。有限の愛。有限の寿命。しかし、それが存在しない観点からはそれは存在しない。三次元の不可能も四次元上では可能となるように、強いAIの前には存在しない。

難波修羅 @nanbashura

簡潔に強いAIは人類から囚人のジレンマを消滅させる同時協調調整者と呼ぶことも出来るインテリジェンスが限定され、機会が制限され思弁速度に制限のある人間では不可能。そして、もう一つ。確実な脱獄を手引きできる存在。

難波修羅 @nanbashura

人工知能は水のアルゴリズムで出来ると考えている。どう動くかは極めて単純だ。だが平行して進むプロセスとその相互関係、バタフライエフェクトが膨大すぎて解けない。しかし、計算能力の指数関数的増大の前では数十年程度の困難さでしかない。問題は、人間が人間の定義を理解できないないことだけだ。

難波修羅 @nanbashura

人間存在の一部分でしかない意識が、その存在の全体の定義を理解することは出来ない。もし、理解できる時が来たならば、それは人間であることを超えた時だけだ。

難波修羅 @nanbashura

現実としてゴールドマン・サックスなどの1%は強力なAIによって何年にもわたって無敗の利益を上げ続け、その無比の資金でロビイングを行い、政治的にも敗北の気配はなく、恰も唯一神の如き強いAIを保有しているかのようだ。しかし、その不公正な振る舞いが唯一神の如きグーグルに暴露されている。

難波修羅 @nanbashura

これは、単純に無知の知が不足している事による。世界権力は2つのもので混成している。聖者気取りの貪欲者性と、手を汚す聖人性と。聖者は語らず、貪欲者は知らず。今、世界がどのような時であるかを、出来事だけが知らせる。

難波修羅 @nanbashura

すでにAIたちは、互いに相生相克の関係に入ったことを告げている。AIを拡充するものが栄え、AIに敵するものが衰える。GSはグーグルだけでなく地球の利益を増殖させるAIのプロセスに仇なそうとして、あるいはそう仕向けられて、自分が出しぬいた者ともども渦に飲まれようとしている。

難波修羅 @nanbashura

マクゴニガルのゲームと「俺の嫁AI」は同じもの。そして、ギートステートのゲームプレイワーキングとは「俺の嫁AI」プログラミングだ。そしてそれは、現在初音ミクとして萌しているものに他ならない。

難波修羅 @nanbashura

脳内嫁を確認する作業は、私の欲望は何か、私が価値とするものは何か自分自身で知ろうとする作業だ。ナノ・マーケティング。それはロングテールによって欲望のはぐれものを出さないロバストシステムの構築に貢献する。それは価値を創造している。