高岡滋先生「国民の権利意識が希薄」関連ツイート

高岡滋先生の「国民の権利意識が希薄である」であるというツイートをまとめました。
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高岡 滋 @st7q

①エア・フィルターなどの議論をみていて感じたことは、まだまだ国民の権利意識が希薄であるということである。「権利」といっても特別なものではない。「自らの健康を害する可能性を知り、それらから逃れる」権利というのは、憲法25条とか基本的人権という言葉を出さずとも、あって当然のもの。

2012-02-01 21:46:29
高岡 滋 @st7q

②そもそも、何らかの環境被害が起こったらならば、積極的に実態を解明し、最大限の原因排除をおこない、国民への情報提供し対策を立てるのが、原因企業と行政の当然の義務である。これらを水俣病でサボったツケが、今、回ってきている。私の論文…http://t.co/Rke4TIRh

2012-02-01 21:50:20
高岡 滋 @st7q

③調査し国民に提供すべき情報は、被曝に関連するあらゆる情報であり、事故後の住民の健康状態や異常事象も継続的にモニタリングすべきである。空間線量、土地・食物の放射能量だけでなく、エア・フィルターに付着した放射性微粒子は、局所高線量であるが故に、特別に危険である可能性がある。

2012-02-01 21:51:01
高岡 滋 @st7q

④従って、エア・フィルターに付着した放射性微粒子の情報もまた、私達国民が調査する前に、それを排出した東電と行政が自ら調査して国民に情報提供すべきものなのだ。これらは、補償責任を追及するためだけになされるべきものではない。質問者の視野の狭さを私に押し付けないで欲しい。

2012-02-01 21:51:40
高岡 滋 @st7q

⑤重要なのは一次被害情報(今の段階では汚染情報)と過去の放射線の関与が疑われる健康被害報告の全貌である。しかし、国や東電は、国民の行動の元となるにふさわしい一次被害情報を提供しない。一次被害は、必然的に、差別や家族・地域・社会間の葛藤などの二次被害を引き起こす。

2012-02-01 21:52:12
高岡 滋 @st7q

⑥一次被害情報を提供することを権利として国民が要求しなければ、私達国民に見える問題は二次被害ということになる。そして、一次被害情報が二次被害を引き起こす等の雰囲気を放置・増幅することによって、国民自身の一次被害情報へのアクセスを妨害し、一次・二次被害を更に増幅していくのである。

2012-02-01 21:54:09
高岡 滋 @st7q

⑦二次被害に焦点があたるのには、もう一つ理由がある。私たち民衆は自分を支配する権力者に異論を呈することには抵抗を感じるが、自分と同等のレベルの者には平気で文句を言うことができるのである。お上には沈黙し、ものが言いやすい周りのものを非難するならこの社会は決して前進しない。

2012-02-01 21:54:38
高岡 滋 @st7q

⑧こういうことを多くの人々は、無意識にやっている。「無意識」にコントロールされているという状態から脱することは困難。しかし、もしコントロールされていることに気づいたならば、少なくとも意識の上ではすでにコントロールを脱していることになるし、いずれ現象的にも脱しやすいことになる。

2012-02-01 21:56:44
高岡 滋 @st7q

⑨行政と財界など支配者たちは、どうやって、この国民の基本的権利意識を希薄にしていったのだろうか?いろいろな意見があるだろうが、私はこう考える。一つは、国民を「競争」の渦に巻き込み、「共同」の力を奪い、一方で、原発にみられる様な、力と金への依存を強めさせた。

2012-02-01 22:03:49
高岡 滋 @st7q

⑩もう一つは、「自立自助」「自己責任」というキーワードを国民の間に広めていったことである。「自己責任」というものを誰も否定はしないだろう。言いたいことは、我々国民に責任がないということではない。私達を支配する者たちがそれに相応しい責任を果たさず、平気でいられるという現実である。

2012-02-01 22:05:43
高岡 滋 @st7q

⑪世の中の仕組みを左右し、支配してきたものに、その支配にふさわしい責任を取らせなければならない。この責任を要求してこそ、私たち国民は、私たちの子孫への自己責任を果たしたことになる。金と力ある者にものを言うのは勇気が必要。しかし、これを最後まで避けるなら、私たちの未来はない。

2012-02-01 22:08:04
高岡 滋 @st7q

⑫私たちは、私たちがだまされてきたことに対して、その責任の一部を負わなければならない。その責任の一つは、私たちが私たちの子孫のためにも、私たちの身を守るという行為。あらゆる被害の情報、証拠をとっておくこと。そして、脱原発で共同し、真の責任者に最終責任を取らせることである。

2012-02-01 22:11:24
高岡 滋 @st7q

⑬ホット・パーティクルと健康の関係で演繹的に容易に推定できること…ホット・パーティクルは空間線量としてみれば低線量であるが、膨大な放射能を含む為、人間の皮膚・粘膜・気道などに付着したりすれば、局所高線量になる。これまでの外部・内部被曝概念で説明可能かという問題もある。

2012-02-01 22:13:26
高岡 滋 @st7q

⑭幾つかの原発周囲で小児白血病が多いと言われてきたが、その地域で空間線量は必ずしも高くない。ホット・パーティクルなら、この現象を説明できるかもしれない。実際、その風下地域で悪性疾患や先天異常が報告されてきたハンフォード核施設内で、10数種類のホット・パーティクルが見出されている。

2012-02-01 22:13:57
高岡 滋 @st7q

⑮たとえこれらの現象が確認できていなかったにしても、ホット・パーティクルが有する尋常ではない放射能量から考えると、かなりキケンと考えるのが当たり前であり、私たちでなく、行政が監視対象にして当然。因果関係の証明を求める人に対する私の回答は…「どうぞあなたのお好きなように」。

2012-02-01 22:14:37
高岡 滋 @st7q

⑯エア・フィルターの分析は、補償要求など、それをとっていた人のためにだけなるものではない。その車が走っていた時期や範囲と同時に情報を集めれば、実際にどの範囲でホット・パーティクルが存在したのかを推定することができ、情報が多くなれば多くなるほど、推定の材料となりうるのである。

2012-02-01 22:15:03
高岡 滋 @st7q

⑰そして、その車が走っていた地域と時期の汚染を推定する一助になる。このことは、自分以外の多くの人々にも役立つことになる。線量マップより解像度は悪く、定量性と言う点では劣るだろうが、情報が集まればマップを作ることもできる。元々私たちの周りにはない筈の物だから、それでも十分役立つ。

2012-02-01 22:16:05
高岡 滋 @st7q

⑱ただし、微粒子が集積しているだけに、地域によっては汚染がひどく内部被曝の危険も懸念される。採取・測定時には、ゴーグル、手袋、N95マスクをつけるなどの対策が必要と思われる。さしあたり、フィルターを交換し、箱などに入れた上、ビニール袋などで密封して取っておく事である。

2012-02-01 22:19:54
高岡 滋 @st7q

⑲原発麻薬におかされたこの国の病理は深い。安冨歩氏の言う「東大話法」は、支配層の無責任を招いただけでなく、私たち国民にも影響してきた。今大切なのは、私たちがコントロールされてきたのだという「自覚」…それがあって初めて自立と自由は得られる…その意味では「自由とは必然性の洞察」。

2012-02-01 22:29:12
高岡 滋 @st7q

⑳結論:私達がもっと強くなること!支配のカラクリを知り、外とも内とも(色々な意味で)闘い、団結し、成長する事。他人に助けを求める事も、自ら困難にぶち当たる事も必要。今日を生きる事を考えつつ、その場しのぎにも終わらない事。明日をこれまでの延長線上で考えず、かつ未来を信じられる事。

2012-02-01 22:41:28