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SubaruTakeshima
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こちらのイベントについてツイートにて内容を紹介していきたいと思います。 本日のゲストはNEC航空宇宙システムの小笠原雅弘さんです!
2012-01-28 18:17:36
のぞみの軌道の紹介。元々の軌道だけで、あとは小笠原さんの話をお楽しみに。 スイングバイと姿勢制御についての説明。スイングバイは探査機の方向とスピードを精密に制御しないといけない。
2012-01-28 18:23:01
本日のゲスト紹介。1982年にNEC入社。1985年にハレー彗星に「さきがけ」「すいせい」を太陽周回軌道に送り込み、1990年にひてんでスイングバイ技術を習得。・・・ 小笠原さん挨拶「スイングバイのネタをばらされてしまったので、今日は食事だけ食べて帰ろうと思います。」
2012-01-28 18:24:39
1985年、南極物語から話をはじめます。丁度こんな場で、炎のランナーと南極物語をやっていた。その場には、南極に行ったことのある人がいて、「自分は南極にもどった。」と泣きながら語った。
2012-01-28 18:29:42
私の話は南極物語から離れることができない。 ということで、南極物語のテーマに乗せて宇宙開発や「はやぶさ」の歴史イメージPVが流れています。
2012-01-28 18:30:45
PVでは日本の宇宙開発、はやぶさの歴史、そして将来の宇宙開発ビジョンと小笠原さんからのメッセージ。会場からは自然に拍手がわきあがりました。
2012-01-28 18:32:39
小笠原さんの話を1回以上聞いたことある人(ちらほら) 意外と少ないですね。じゃあやりやすい(笑。 1985年1月8日。この日こそ私たちが太陽系を飛び出した最初の日。さきがけ、ひてん、のぞみ、ルナA、かぐや、はやぶさ、そんな探査機が地球を離れていった。
2012-01-28 18:34:06
今日はまず1時間くらいで私のやってきた業務についてお話をしたいとおもいます。 1月8日はこの位置にいた(軌道図)この位置でさきがけが離れた。もちろん目標天体はハレー彗星。名前の通り先駆け。日本にはアンテナがなかった。超遠距離通信はできない。2年も3年も安定して衛星を飛ばせなかった
2012-01-28 18:35:21
だからスピン衛星しかなかった。だけど、スピン衛星にすると衛星から電波を地球に送れない。アンテナは地球に向けないといけない。だから、デスピンモーターというスピンを殺すモーターを入れた。地球の周りなら地球センサーで地球の方向がわかる。
2012-01-28 18:36:16
どこを目標にすればいい?さきがけはカノープスを目標にした。カノープスをとらえるスタースキャナがあった。カノープスがセンサーに入れば、姿勢は正しい。そんなことも、まったくゼロからのスタートだった。アンテナを作った三菱に聞いても、60メートルなんてはじめてだった。
2012-01-28 18:37:20
探査機もロケットもアンテナも初めてだった。さきがけをやるときに、あるものを組み込んだ。電波を送る時間を測定するためのインディケータをつけた。電波が遅いという事を実感した。
2012-01-28 18:38:09
太陽を1周半したところで、ハレー彗星に接近した。不安だったが、なんとか600万キロ近傍にいけた。近傍観測なので、それでよかった。つぎは「すいせい」が飛んだ。すいせいは見た目は同じだが、ハレーすい星を撮影するための赤外線カメラがついていた。
2012-01-28 18:40:13
なので、さきがけと違って「ここに行ってくれ」という要求があった。目標点はハレー彗星から20万キロ。地球感覚からすると遠い。だが、宇宙からすると案外近い。でも、できた。これは富士通さんのおかげ。富士通さんがハレー彗星の位置を測定してくれた。
2012-01-28 18:40:37
日本が初めて人工衛星をあげたのは1970年そこから数十年でハレー彗星まで行けた。そこから二十数年たって、今はそこまで進歩していない。あの頃の勢いは凄かった。勢いの理由は若さ。私も当時は20代で怖いもの知らずだった。
2012-01-28 18:41:33
ハレー彗星に行くときに、一人の友人を得た。「ハレー彗星に行くから一緒に行こう」と私がさそった。木村さん。彼は画面に興味があった。今までは数字だけだったのが、今のような軌道図になった。
2012-01-28 18:43:27
残念ながら2009年に亡くなってしまった。彼が最後に注力していたのは、かぐやとあかつき。自分の仕事が全うされることを知らずに、なくなってしまった。亡くなった後に、小惑星に名前を付けた。「まさふみ」という名前が小惑星についた。残念ながら「きむら」は既に使われていた。
2012-01-28 18:46:00
さきがけの話。アンテナにはモーターが入っている。これは高かった。中で一番高い部品だったと思う。さきがけだけで終わるなら、ここで終わり。さきがけはフライバイ。目標付近を通過すればいい。次に惑星に行くためには十分な精度ではない。
2012-01-28 18:47:59
日本のロケットは小さい。見た目は大きいけど、海外から比べれは非常にちいさい。そのため、避けて通れない技術「スイングバイ」があった。まずはこれをマスターしなければならない。
2012-01-28 18:50:27
宇宙研の上杉先生、川口先生。そういう人たちが集まって、「ひてん」という探査機を打ち上げた。形はさきがけ、すいせいと同じ。でも、私たちと探査機の能力が上がったことで、色々とできるようになった。月をつかったダブルルナスイングバイというものができるようになった。
2012-01-28 18:50:35
これでスイングバイをマスターする。これが第一目標だった。三ケ月に渡って勉強をした。いい加減「またスイングバイか!」というくらいやった。27回・・・28回・・・新記録だ!とか言っていた。でも、数キロ燃料が残っていた。
2012-01-28 18:50:42
もっと面白いことができないか。地球のエアロブレーキをやってみよう。これは口で言うよりも難しい。距離が少しずれると、熱で溶けてしまう。一応ひてんにはエアロブレーキをやるために温度計がついていた。なので全く考えていない訳じゃなかった。
2012-01-28 18:50:49