宇宙酔2012新春

宇宙酔2012新春 開催日:2012/01/28 於:パーティスペースRoman 話者:小笠原雅弘(NEC航空宇宙システム) 続きを読む
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まこと。 @mako_maru

温度計のデータから予測した受ける熱を持って行ったら、川口先生に持って行ったら面白いことを言われた「この計算に地球の大気が流れる速度は入っていますか?」と言われた。悔しかった。今でも覚えている。

2012-01-28 18:50:54
まこと。 @mako_maru

無事にエアロブレーキは成功した。まだ燃料は残っていた。なので、「はごろも」という衛星の弔い合戦をやろうとした。月に分離をして月軌道に入れたはずだが、通信が途絶えてしまった。子供が駄目なら、親玉を月軌道に入れよう。

2012-01-28 18:52:28
まこと。 @mako_maru

無事に軌道に入った。おっと、ここでツイート禁止発言でました。会場内から笑いがこぼれています。

2012-01-28 18:52:47
まこと。 @mako_maru

わかったこと「月周りは難しい」ということだった。軌道が毎回フラフラする。惑星の周囲を回すのは簡単ではないということを実感した。最終的には1993年4月11日に月に落ちてしまった。落ちる瞬間は日本からは見えず、オーストラリアから見ることができた。考えられるものは全部やった・

2012-01-28 18:54:48
まこと。 @mako_maru

この後に入る人はみんな「ひてん」で育てられた。月周りは難しいという当時の資料を持ってきた。天体は重力場が一様ではない。また、大気が抵抗力として働く。これによって、地球の低いところをまわる衛星にとっては支配的。

2012-01-28 18:56:18
まこと。 @mako_maru

(ごめんなさい、少し説明文がかけてしまいました。) 月は地球の1/6しかなく、さらに近くには地球がいる。地球が月軌道を乱す力として働く。なので、月の周囲を回る衛星の軌道をみると、軌道がフラフラしている。これは、地球の影響が原因。

2012-01-28 18:58:13
まこと。 @mako_maru

ひてんの経験で月の軌道の特性が色々とわかった。これを活かす機会が次にあった。にわか「はやぶさ」ファンの人は知らない、LUNAR-A。宇宙研にあるM5の一部はこのLUNAR-Aを打ち上げるための本物。

2012-01-28 19:00:28
まこと。 @mako_maru

LUNAR-Aはぺねとれーたというものを月面にぶつけて、月の地震などを測定する。ペネトレータには地上に高いGがかかる。これの開発は難航して、結局上がらなかった。

2012-01-28 19:00:30
まこと。 @mako_maru

月の軌道に投入するときの話。軌道図を用いて、説明。100万キロ離れると、地球の引力と太陽の引力が均衡する。なので、100万キロ強離して、地球との近日点を離して、月軌道に少ないエネルギーで投入する。

2012-01-28 19:02:29
まこと。 @mako_maru

当時は今のように月周辺の軌道に関する資料がなかった。しかし、その時の技術は後に活かされ、ペネトレータというように、ある場所に物を落とすという技術ははやぶさに活かされた。糸川博士はこういった。「失敗なんてない」

2012-01-28 19:03:46
まこと。 @mako_maru

のぞみの話。のぞみは火星に到着するはずだった。加速量が足りなかった。でも、のぞみをやったのは例の人、木村、日高という人を本当に叱咤激励して、がんばった。

2012-01-28 19:05:09
まこと。 @mako_maru

彼らがやったこと。もう一回スイングバイをやって、のぞみを火星に軌道投入する軌道プランだった。一度軌道上面まで上げて、地球スイングバイをやって、軌道に入れるというとんでもないプランをつくった。でも、「世の中はそんなにうまくいかない」と思った。

2012-01-28 19:06:26
まこと。 @mako_maru

のぞみが火星に向かう頃、太陽活動が活発だった。のぞみも、太陽フレアで電源系をやられてしまった。電源系と言えば心臓部。そんな中でも2003年、連絡も十分つかない、火星軌道に入れたいという思いもあったが、かなうことはなかった。

2012-01-28 19:07:25
まこと。 @mako_maru

のぞみが教えてくれたことはいっぱいある。諦めないというのが一番。技術的なことは言えばたくさんある。1ビット通信。これ?と質問するとYES,NOで返してくる。そんなことものぞみの運用アイディアから生まれたもの。

2012-01-28 19:09:09
まこと。 @mako_maru

LUNAR-A。月に行くという基本的な技術開発はここで確立された。これがかぐやに活かされた。一番継承されたのは人。 そして、はやぶさの話。はやぶさの話は何度も聞いたからいいなんて言わずに、やっぱり聞いてほしい。

2012-01-28 19:09:43
まこと。 @mako_maru

スイングバイ。これは口で言うとすごくお得。4キロの加速をロケット燃料でやろうとすると、はやぶさの7割くらいの質量が必要になる。うまい話には裏がある。スイングバイは例えるとテコの原理。手前のずれが、先の方で大きなぶれになる。

2012-01-28 19:10:49
まこと。 @mako_maru

距離1km,速度1cm/秒これがスイングバイに求めらた誤差。色々なたとえ話があるが、私は別の話をしたい。飛行機でケネディーまで行ったとき、飛行場でスポットから1mもずれない。これは日本から銃を撃って、弾が1mもずれないのとは違う。はやぶさは前者。何もしない訳じゃない。

2012-01-28 19:12:42
まこと。 @mako_maru

ただ、はやぶさは飛行機とは違う。エンジンの積算量で制御をしている。なので、今日駄目だったら、明日修正すればいいという訳じゃない。そういう難しさがある。

2012-01-28 19:14:11
まこと。 @mako_maru

行きは順調という講演が多いが、実は行きも慢心相違だった。イオンエンジンは初めて運用するもの。行きはエンジンをちゃんとに動かすという点が実は大変だった。普通はやぶさはアンテナ側からの絵を見ることが多いと思う。でも、下からの絵の方がはやぶさらしいと私は思う。

2012-01-28 19:15:05
まこと。 @mako_maru

高さを図るレーター高度計。また、別にレーザーレンジファインダーがある。なんでレーザー高度計だけをつかわないのか。レーザー高度計は地表に近くなると、近すぎてパルスが聞かなくなる。レーザーの位相を測るレーザーレンジファインダーは地表近くで使える。

2012-01-28 19:18:00
まこと。 @mako_maru

ドップラーレーダーを海外から買おうという話があった。重い、高い、条件付き。条件は日本で同じものをつくってはいけないというものだった。一番の理由は値段だったかな。

2012-01-28 19:19:12
まこと。 @mako_maru

そこで、ターゲットプレートを作ろうという話になった。最初には「ああ、プレートね」という話だが、よく考えてみると跳ね返って地表に置くことができない。ある人間はスライム方式を考えた。あれはダメですね、真空にいくとボロボロになってしまう。真っ赤なペンキを風船にいれるということも考えた

2012-01-28 19:20:12
まこと。 @mako_maru

一ヶ月くらいかかった。実は誰が言い出したかはっきりしない。打ちあわせの中でお手玉でどうかという話が出たのは確か。お手玉を私が持っていったのも事実。これで行けるかもしれないというが出たら、じゃあ作ってみてということになる。

2012-01-28 19:21:13
まこと。 @mako_maru

ポンチ絵を町工場に持っていった。もちろんみんな知っていますね。これは「はやぶさパワースポット」という本で紹介されている。パワースポットなんです。まさに昭和レトロ。

2012-01-28 19:22:50
KGN @KGN_works

大学院生が研究室の壁にぶつけてた、というエピソードが残っていますw お手玉云々の席に二宮教授がいたなら、彼から出た可能性あり(二宮中谷研の学生のエピソードだから) RT @mako_maru 打ちあわせの中でお手玉でどうかという話が出たのは確か

2012-01-28 19:23:12
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