きのうから上野茂都の歌の歌詞を覚え直している。『京葉水滸伝』や『緑の人よ』や『布団が俺を呼んでいる』はいつでも歌えるようになりたい。
2012-02-02 14:47:44徹夜自慢のあん畜生に 教えてやりたい布団の心 (略) 掛けた布団が偽りならば 何で濡れよかこの胸が 生まれる時でも 召される時でも 布団と一緒に生きて行く 布団が俺を呼んでいる 呼んでいる (上野茂都『布団が俺を呼んでいる』)
2012-02-02 14:55:05厚かましさが取り得の私 ずいと割り込みゃ心が踊る 人が横目で見てればなお踊る 御免なせえ 御免なせえ 御腹立ちなら御容赦願います いみじくも 針も通さぬ面の皮 (上野茂都『取り得の私』)
2012-02-02 15:07:34よーし、めんどくさいけど短歌カーテンコールやりますか。なにせたくさんあるからもう始める。途中で風呂に入ったり腕立て伏せをしたりします。この企画は、子供短歌の、バーンと出すほどでもないけど、捨てるのももったいない気がする・・ぐらいの、今流行りの言葉で言うとグレーゾーンのやつを(ry
2012-02-02 19:08:27くちばしを 開いてみたら またハズレ 一度は見たい 金のエンゼル (中二) 評:そーだなー。見たことないなあ、金のエンゼルは。銀のエンゼルを溜めて、おもちゃのカンヅメもらったことは2回あるわ。スキなくまとまってる、あるある短歌。チョコボールの黄色い部分、「クチバシ」なんだよなあ。
2012-02-02 19:12:20土に虫 一年生と ひまわりと いっしょに あせをかいてる (小三) 評:夏の太陽の下で、生き物はみなひとしく汗をかいている。そうでもないとは思うけれど、虫が汗で湿っているのって見たことないし、ヒマワリは汗をかかないだろうけれど。「一年生と」が世界を広げているね。
2012-02-02 19:16:44六月に ザリガニだっそう 大へんだ トイレではっけん 本当によかった (小二・明り) 評:「明り」て。こういう、名前の中の漢字で書ける字だけ漢字にして、残りがひらがなになっちゃってるやつ、マヌケで好き。「小の(小野)」とか。ザリガニ発見したか、それはよかった。本当によかった。
2012-02-02 19:18:38およげたあ みんなのおかげ かんどうだ きねんびなった うれしかったな (小四) 評:泳げない子が、プール学習かなんかの、他の子からのレクチャーだけで泳げるようになった。ちょっとミラクル。願わくば誰もの人生が、365の記念日で彩られんことを。
2012-02-02 19:22:42お母さん おこるとこわい きけんだよ ぼくと弟 にげ回る日々 (小四・雅矢) 評:弟と二人してやらかして、二人して逃げ回る日々か。ボニー&クライドみたいでかっこいいね。「きけん」と評される怒りっぷりがどれほどか、ほんの少し見てみたくもある。
2012-02-02 19:24:26お土産は 何を買おうか 迷っちゃう あれこれ決めて 結局三つ (小六) 評:あ、うーん・・まあ、その・・どんな三つ? 予算で買えるものが、どんなに値段パズルをいじくっても三枠しかなかったのだろうか。私は修学旅行で、お風呂に入れるヒノキの球を買ったなあ・・。
2012-02-02 19:26:55ジリジリと ささる陽射しに 目を細め 今日もよろしく UVクリーム (中二) 評:中学生でもUVクリームなんて使うのかー。隔世の感があるなあ。私が小学生の頃って、男子も女子もジャージだったりしたけれど、いまはみんな子役みたいな服着てるもんなあ。どっちがかわいいのか、わからん。
2012-02-02 19:28:37機上から 見るふるさとの 夏景色 向こうも僕を 見ているようだ (中一) 評:普通に詩的だな。「機上から」が効いている。ふるさとの遠景に対し、飛行機はあまりにもちっぽけで。町が山が、僕を包んで「おかえり」と言っているような。
2012-02-02 19:31:15夏の夜 暑くて暑くて アイスくう アイス食べすぎ 病院おくり (中三) 評:私もバカっちゃあバカなんだけど、こういうバカとは質が違うというか・・。毎年この手のバカが必ずいるから、「ああ、やっぱ、そうなんだ」って無心の感慨があるわ。病院レベルまでアイス食うって、ネジ飛んでるなあ。
2012-02-02 19:33:04お年玉 もらってうれしい たいきんを たくさんもらい いい年になる (小四) 評:一年の計は元日にあり、とはよく言ったものだね。「たいきん」をもらったから、もういい年確定。大勝利。「もらってうれしい たいきんを」という、のどかな拝金主義がよいね。
2012-02-02 19:35:37海にいき あみですくった お魚は よおく見たら ちいさかったよ (小四・藍斗) 評:そりゃ、「あみですくった」ぐらいの魚なんだから、小さいに決まってるのに、手ごたえを感じた瞬間は、「獲ったどー!」と世界を釣った気分だったのか。子供の周りでは度量衡や遠近法が歪むのだ。
2012-02-02 19:38:17おかあさん あやかのこと わかってくれ すごくうれしい ありがとうママ (小四・彩佳) 評:なにがなにやら。どんな無理解による断絶>通じ合えた感動のドラマがあったのやら。小四の人生も重いなあ。とにかくうれしいことだけは確かだ。
2012-02-02 19:41:47やきいもは しょくたくのあき たべてねて ゴロゴロのあき あぁおなかいっぱい (小四・武紀) 評:「武紀」で「いぶき」と読むらしいから、もう男なのか女なのか。焼き芋からゴロゴロまでの流れがスムーズ。だらけ慣れているのが伺える。小学生の短歌には、みんな「幸せだ」と書かれている。
2012-02-02 19:44:55教室の まどから見える 中学校 来年の春に そこへ行くんだ (小六・あすか) 評:あこがれをもってみているのか、小さな世界から出られないという閉塞感をもって見ているのか。希望とも絶望ともとれるところに面白みがある歌だろうか。
2012-02-02 20:01:47