「創作すれども儲からず」こんな世の中じゃ
初音ミク(ツール類)の充実と、ネットの発達によってどういうビジネスモデルが出てくるかというと、「作って人に見せるだけならカンタン」「しかし稼げるようになるには今まで以上に難しい」という二極時代が到来するのではと思っている。
2012-02-04 19:04:13ツールと伝達手段が充実することにより、歌も漫画も作ってうpするだけなら、ほとんど誰でもできるようになる。というかなっている。しかしその一方で、「なんでこんな絵の上手い人がアマチュアなの?」という事態も頻発している。明らかにコンテンツ1本の単価が下がっている。クオリティは上なのに。
2012-02-04 19:09:10ツールの充実により、市場に出回るコンテンツの質と量が飛躍的に高まって単価が下がっているというのもあるだろう。もうひとつ原因がある。「データとしてコピーできるコンテンツは、実質タダのものとして流通している」。
2012-02-04 19:11:56コピープロテクトとか、消費者の意識改善とか、おそらくそういうのは成功しない。残念だけど、JPGとしてコピーできる絵、MP3としてコピーできる音楽、MPEGとしてコピーできる動画は売価ゼロとして見積もらざるを得なくなる……という未来を仮定してみよう。そこでどうやって稼ぐか。
2012-02-04 19:17:20方法1は、どこか企業のスポンサーを見つけて活動すること。でも表現に制限がかかる事を嫌う作者は多いだろうし、看板背負っただけでステマと指さされる世の中になるとやりにくい。方法2は、絵や曲や動画はもう無料で頒布する宣伝媒体と割り切って、関連商品で稼ぐこと。
2012-02-04 19:54:09どちらも重要なのは、著作権者が最終的なコンテンツホルダーとしての立場を明確にしておくこと。権利的にも世間の認知的にも。最終的なコンテンツホルダーとしての立場を明確にして成功を収めている例が他でもない「東方」シリーズのZUN氏だと思う。
2012-02-04 19:55:12もうひとつ方法3として、ジャニーズディズニー任天堂のように最強の法務部を備えて、あくまでデジタルコピー可能なメディアを単価をとって売るというのもある。
2012-02-04 19:56:20ツールの充実でアマチュアのレベルが上がり、デジタルコピー可能な成果物を1本いくらで売って印税いくらという生活が成り立たなくなるとすると、残りは広告か、グッズ商売か、それとも最強法務部で真っ向から勝負か……とここまで考えて。
2012-02-04 19:59:34広告もグッズ商売も最強法務部も、ある程度最初に元手(資本)がないと立ち上げられない。「いいもの」を1個作りさえすれば突破口が開ける、ということがなくなる。なんという夢のない話。
2012-02-04 20:01:14そこで最初に言った論に帰結する。「ツールの充実により、報酬さえ気にしなければ誰でも作って人に見せられる」が、「稼ごうとすると、製作以外の費用やノウハウが必要になるのでもっと大変になる」。
2012-02-04 20:04:29@MyoyoShinnyo 優秀な弁護士を集めて、情報収集の調査部門を抱え、規定の料金を払えば誰でも著作権を法的に保護して貰える、という団体で一つビジネスできそうだけど、それ、JASRACの本来在るべき姿なんですよねぇ…。
2012-02-04 20:09:19どうでしょうね、出てくるとは思いますが、理想とは程遠いかも。RT @lenchroot: @MyoyoShinnyo そこで仲介業者の需要が生まれるんでしょうか。宣伝とお金の受け渡しと権利処理代行までやってくれるような。
2012-02-04 20:10:04なぜか日本では「一番偉いのは権利を保持している権利者なのだ」という恐ろしく単純な話が軽視され、技術者は自分が技術者というだけで、クリエイターはクリエイターというだけで、自ら権利の確保に動いてもいないのに「自分たちは尊重されていない」と憤る。
2012-02-04 20:13:21で、そこに、仲介業者が入ってきちゃって、権利関係の“汚い話”はあっしらにお任せくださいや、へっへっへ……と全部もってっちゃうんですわ
2012-02-04 20:15:18たちの悪いことに、そういう風潮は一般ユーザーのレベルから存在していること。とにかく金が絡むと嫌う、権利が絡むと嫌う。アフィリエイトプログラムでさえ嫌われる。
2012-02-04 20:21:38