伊藤公紀氏による『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』のつぶやきまとめ
- mikihirano
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2月に出た高見・佐藤訳『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』より。「牛乳の質を一定水準に保つためには大規模な汚染対策を農家に促す必要性があるのと同時に、不安を抱く消費者に安心させる情報を発信する必要があり、この2つは大きく対立する」。日本でも参考になるはず。
2012-02-15 19:17:43『スウェーデンは放射能汚染からどうやって社会を守っているのか』より。「畜産農家や酪農業者の立場からは、なぜ基準値を超えた牛乳を、汚染されていない牛乳と混ぜて放射能の濃度を下げることが有効な対策でないのか理解しにくい」
2012-02-15 19:20:29『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』より。「薄めることで牛乳一本あたりの放射能濃度は低くなり、基準を満たせるでしょうが、社会全体としてみると市場に出回る放射能の総量は変化しません」
2012-02-15 19:22:27『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』より。「行政当局は個々人のリスクだけでなく集団的リスクにも配慮しているため、基準値以上の牛乳は廃棄処分し、放射能をできるだけ拡散させないことを目指しています」
2012-02-15 19:23:42『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』より。「行政当局が十分な理由を説明することなく新しい通達を出したり、基準値を変更したりすれば、人びとは混乱してしまいます」。その混乱が日本で今起きていることになる。
2012-02-15 19:24:56『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』より。「チェルノブイリ原発事故によって被災した直後のスウェーデンにおける行政当局の対応は、『情報をめぐる大混乱』として後々まで揶揄されるものでした」。
2012-02-15 19:31:43『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』より。「行政当局やメディアも放射能汚染に対する知識を欠いていたため、提供された情報は不明確であったり、理解不能であったり、矛盾する内容が数多くあったりして解釈をめぐってたびたび混乱が生じました」。殆ど今の日本と同じ。
2012-02-15 19:33:57『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』より。「この報告書は、農業庁の委託のもとで、国防軍研究所が中心となってまとめられた。・・、1997-2000年にかけて取り組んだ『どのように放射能汚染から食料を守るか』というプロジェクトの一環として刊行された」。
2012-02-15 19:42:34『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』の出版は、2002年4月。現在これ以上の良い資料はないのでは、という感じがする。政府関係者にも是非読んでほしい。和訳がもっと早く出ていればとも思うが仕方ない。翻訳の高見氏・佐藤氏には敬意を表します。
2012-02-15 19:48:49