自由と平等と自己責任の勘違い

個人主体で動くと自分勝手だと非難されたり、「平等」を達成しようとして個人の自由を束縛しようとしたりというようなことがどうして起こるんだろうと考えて書き始めたら、短い連続ツィートになりました。
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kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

「自由と平等」が矛盾した概念に思える人は「平等」のことを「結果平等」だと思ってる人です。平等が「機会均等」のことじゃないと自由と平等は両立しません。で、この「平等な機会」の中には、出発点につくチャンスだけじゃなくてその後受けるサポートも当然入ってる。それなしの自由は残酷なだけ。

2012-02-17 13:08:49
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

「自己責任」は個人主義の基本だと思われているけど、その基本にある「人間なんて所詮人間であって失敗することも間違うこともある」という当然の認識を見落とすと、水に落ちた犬を叩くような仕打ちにつながります。「個人主義には助け合いがない」とうのは勘違いで、本当は「個人」の互助会システム。

2012-02-17 13:19:01
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

夏目漱石は『私の個人主義』で「自由と責任」論を立てましたけど、個人主義社会なんて、そんな表面的なことよりは、「個人」でいたい人たちが平和に安全に「個人」でいられるようにお互い理解して守り合おうね、と作った「個人互助会」みたいなものです。で、そういう人たちはその延長に国を作る。

2012-02-17 13:26:31
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

個人主義社会は、元々の動機が「互助会」だから、根底に助けあいの気分があるんだけど、日本はもともと「みんないっしょ」の国だから、なかなかそのコンセプトがぴんと来ないわけです。集まれば「みんな」になっちゃうし、平等なら「結果平等」になっちゃうし、自己責任は「村八分」になっちゃう。

2012-02-17 13:29:43
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

でも、日本社会にも個人主義的な部分もきっとあるわけで、「個人の互助会」というコンセプトがちゃんと理解できれば、それほどドラスティックでない「みんないっしょ」からの脱却が出来るはずなんだけどなあ。……と、その気もなく始めたのに、いつの間にか連続ツィートになっちゃってました :-)

2012-02-17 13:31:35