BIに賛成する人たちの問題点 #BIJP

まあ正直、BI推進する側の人たちにも問題点はあります。 BIの理念は、 1.社会保障と行政制度の簡素化と整理 2.対価としての給与を、消費の為の給与に変更 続きを読む
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前編的なもの

まあ、よかったら、こちらをあらかじめどうぞ。

まとめ BIの問題点を指摘する人たちの問題点(笑 そもそも、BIを語る前に、BIを理解するのに必要な知識や価値観について勉強した方が良いと思う。 まともな見識持ってるのは、daitojimari 氏ぐらいに見えた。(まあ、見えただけで、その後にツイッターで話したら、なんも理解していなかったけどねw 理解していたのは、経済学の一部だけだった) 一番の謎は、経済の仕組みを語る時は金融技術の恩恵を肯定し、個人の給与や経済行為を語る時は、金融技術の恩恵を否定する所w なお、めんどくさいのでコメント欄は放置します。コメント欄にウソデマ書かれて騙されても、私は一切関知しません。 それぐらい、ダメな人間の事をダメだろうと信用しています。 2331 pv 8

BIと負の所得税の抱き合わせ? ご冗談を(笑

もっともな指摘

野末雅寛(元ベーシックインカム メールニュース編集長) @nozuem

それにしても、ベーシックインカムと負の所得税との合わせ技は、維新の会の本気度が疑われる。そんな組み合わせで提案した人は皆無だ。どういう計算をしたらそんなことが成り立つのだろうか?#bijp http://t.co/lwCf5uw1

2012-02-13 21:06:04

負の所得税は橋下氏の持論と矛盾する

橋下徹 @hashimoto_lo

ベーシックインカムは、究極のバウチャー制度。供給者側の論理で役所の仕事を増やすのではなく、バウチャー制度によって役所の仕事を絞り込み、補助金を受ける団体をとことん失くしていくことにあります。間接経費の削除が目的です。

2012-02-15 07:08:34
橋下徹 @hashimoto_lo

ベーシックインカムが成立すれば(これは不可能な政策と言われています)、年金制度、生活保護制度、失業保険制などを失くす可能性を考えることができる。それにまつわる組織が不要になるのです。

2012-02-15 07:10:48
橋下徹 @hashimoto_lo

そして誤解をしちゃいけないのは、ある一定のラインまで(給付額まで)は超共産主義的制度だが、それを超えると自由主義が徹底されるという価値観。ベーシックインカムまでは社会全体で富を分け合う。しかしそれを超えると能力や努力で差が出てくることを容認するという考え。

2012-02-15 07:18:48

上三つのツイットは、橋下氏がBIの本質を的確に見抜いていることを、示しています。
BIと負の所得税の最大の差は、官僚の裁量権の大幅な削減と、制度の簡略化にあります。

一方、負の所得税は、既存の価値観と福祉推進の整合性を取る為に、生存権の扱いについては既存の価値観のまま限定的にしか認めず、再配分比率のみを強化して貧困層にも限定的に恩恵を与える。
という、中途半端な制度になっています。

負の所得税を一部でも採用すれば、制度は整理されないまま給付分岐点に対する点で、新たに官僚の裁量は増大結果的に、一般市民や貧困者層すら、官僚に陳情行政をする必要があるという、官僚全体主義を強化し、政治家を排除する方向に進むでしょう。

ですから、負の所得税は、BIによる制度の整理と官僚裁量の削減はともに阻まれた上で、BIの弱体化によって、セーフティネットでの取りこぼしすら増大する恐れがあります。

負の所得税とBIを併用するという事は、重複効果があり、機能衝突あるという、二重の意味で厄介な選択肢になります。

地域通貨(政府紙幣?)は、BIの長所を殺す

香野 柚彦 @kounoyuzuhiko

財源が政府紙幣なら少なくともデフレが続く限り発行し続けられるから、予算は未知数です。公共事業は公共事業でBIとは別に勝手にやればよい。RT @maatakun: 年金もベーシックインカムも…財政的に厳しい。 #bijp

2012-02-19 06:54:17

同様に、政府紙幣(地域通貨?)についても同じです。
BIを導入すれば、その段階で社会に強制的に信用を循環させるという目的は果たせます。
それは、信用循環を特定地域に特化して行うという地域通貨(政府紙幣?)とも重複効果になってしまい、行政コストが割高になります。

行政コストという点では、通貨発行権という重大な権限を、地方団体に与えるという点でも割高になります。通貨発行権というのは、日銀やFRBの取り扱いを見れば分かるように、行政の大権です。

これを、BIのような巨大なスケールで分割して中央銀行以外に与えるというのは、国際市場に対する信頼性にも関わる可能性でしょうし、方法によっては日本の貿易活動全般にも絶大な影響を及ぼすでしょう。

わざわざ、重大な影響を及ぼしてまで、BIの必須条件ではないどころか、BIと関連の薄い政府紙幣(地域通貨?)を導入する理由は無いのです。

BIの長所のひとつは、現金支給によって官吏による計画経済を否定し、資本投下の決定を市民と市場に委ねるところにもあります。
ですので、BI支給は現金で行われる必要があります。

まずは、ベーシックインカムの理念や定義から

そもそも、ベーシックインカムについては、十人十色の解釈がある状況であり、論じている人間のイデオロギーによっては、まったく別の存在になってしまっています。

また、負の所得税との違いも、単純明快に解説している論説を見ませんし、そもそも混同して、負の所得税を代案にすべしという、勘違いした主張も見られる。
どうように、BIに社会保障諸制度のオルタナティブ程度の効果しか認めない人々もいる。

BI推進をする人々は、まずはBIの理念を明確に定義し、その効果を箇条書きレベルの分かりやすさで列挙し、類似制度との違いを明記した方が良いように思える。

そしてなによりも、BIと関係ない制度を、BIと抱き合わせにするようなマネはやめたほうが良い。

たしかに、BI導入に伴い必要な諸制度もあるとは思う。しかし、それらがBI導入の正当性を説得する役に立つとは、現時点では私には考えられません。