大学で何を教えるべきか。

大学は職業訓練所になりかけているらしいと聞き、それでいいのかなと思った次第。一方で、アメリカの美術大学では「傷つかない技術」まで教えて、芸術家でも世間と折り合いをつけて生きていけるコツを教えているらしい。それで、自分なりの意見を書きました。
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山田あかね @aka720

書こうと思ったのは、大学で何を教えるか。さっきRTしたアメリカの美術大学で、「傷つかない技術」を教えているって記事読んで、納得はしたんだけど、大学ってそういう場所なのかってこと。というのは、先日、某美大の先生と話したんだけど、今の大学は職業訓練所になってるって。続く

2012-02-20 04:45:05
山田あかね @aka720

今の大学は就職のための場所になっていて、就職率が重要視されるらしい。大学の現状とか何も知らなかったので、新鮮というか面白かった。その美大の先生は、就職に役に立つことは教えない。というか、美術=芸術は教えるもんじゃないから、大学は自由に創作できる場所であるべきだという考えだった。続

2012-02-20 04:47:51
山田あかね @aka720

それを聞いてすごく納得したんだ。例えばテレビ業界で通用するための、演出のノウハウを教えるより、映像表現って何かって純粋に考えて、自分の思いで作品を作るほうがいいような気がした。だって、就職したらそんな自由なんてどのみちなくなるんだし。テレビの仕事作法は現場行けば覚えられるし。続く

2012-02-20 04:49:47
山田あかね @aka720

せめて学生のうちは、純粋に映像に向き合う時間であってほしいし、そういう「理想」みたいなものを目指すというか、辿りつかなくても、1度はそこに溺れるほうがいいような気がした。考えて見ると、自分も学生の頃は理想主義的というか、ウケルとか当たるとか商売になるとか一切考えなかったし。続く、

2012-02-20 04:51:41
山田あかね @aka720

けど、さっきのRTの「傷つかない技術」にも一理あると思う。どのみち、働いてご飯を食べていかないといけないとしたら、そういう技術は必要だ。ほとんどのひとは、理想的な芸術家にはなれない。映像演出で言えば、時々映画撮れるとかテレビドラマの監督とか、街場で働くしかない。続く

2012-02-20 04:54:27
山田あかね @aka720

学生時代には、理想的な環境で自分の芸術を貫いたーという思い出だけで生きることは難しい。それで全く別の仕事をして生きていく…という生き方もあると思うけど、学んだことを生かして、映像演出を仕事にすることもできるはず。その時、理想主義過ぎると傷つくことは多いだろう。続く。

2012-02-20 04:57:18
山田あかね @aka720

現場に出て、傷ついたり、つぶされることもあるかもしれない。それはそれで、もったいないし、残念だと思う。ただでさえ、今のひとは打たれ弱いから、打たれることでまだ何も作ってないうちから、傷つきすぎて去っていくことになる人も結構いる。そういう人を見てきたような気がする。続く。

2012-02-20 04:59:16
山田あかね @aka720

けど、結論からいうと、自分も大学が職業訓練校になるのはつまらないなーと思う。やっぱり、大学は理想を追求する場所であってほしい。そういう場所がなくなったら、ものすごく殺伐としたつまらないことになる気がする。理想って大事なんだよね。例え、実現しなくても。続く。

2012-02-20 05:01:06
山田あかね @aka720

だって、どのみち、大人になるということは、現場で働くということは、理想はわかっていても、いろんな事情を考慮しながら、隙間を縫うようにしながら、なんとか、自分の思いも入れつつ、みんなを納得させることができるように調整しないといけないことがいっぱいあるから。続く。

2012-02-20 05:03:20
山田あかね @aka720

けどさ、そうだとしても、1度、理想を(理想という言葉が的確じゃない気もするけど、このままいく)体験したひとは、逆に強いと思うから。現場がどんなにめちゃくちゃになっても、理想に戻って考え直す力があると思うから。それは理想的なものを作るということじゃなくて、初心に戻れる力だと思う。続

2012-02-20 05:05:45
山田あかね @aka720

案外、「昔夢見たもの」がその後の人生を支えたりするもんだと思う。自分に照らしあわせても。まあ、自分は映像を大学で学んでないし(自主映画のみ)、文学部だったけど、ちゃんと文学勉強してないけど、それでも学生の頃に夢見たもの、憧れたもの、美しいと思ったものに支えられてる、今でも。

2012-02-20 05:08:58