ごはんってすごいなあ

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ところでセーフティネットのあり方を検討するのに社会性動物として人が原罪的に抱える「さびしさ」をもっと具体的に調査してもいい気がする。

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最近仕事で弱者救済に係る活動をしている皆さんと直接会って話すことが多いのだけれど、アルコール依存症の人もホームレスの人も、18歳になって児童施設を出なければならなくなった子供も、支援する複数の団体の人が口をそろえて「さみしさが問題の根っこにある」言う。

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野宿生活者の人を支える活動している人は、毎週木曜日の夜23時ごろに、駅で声かけ活動をしている。

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家を失った人がとりあえず向かうのが大きな駅で、初めて来た場所でどこにいったら分からずにいるころに数回分の食事をわたし、日曜日の炊き出しの場所を教えるのだと言う。

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支援している人によると、そういう人は、着ている服が綺麗か汚いかに関わらず、ぱっと見てわかるのだそうだ。最初は分からなくても、慣れるとすぐ見分けられるようになるらしい。

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「帰るところがある人と無い人ではね、目が全然違うんですよ。それでわかるんです。」と支援団体の人は言っていた。

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そういう人に生活保護を受けさせて、衣食足りる状態にするだけでは、さびしさからまたホームレスになる人が多いらしい。「人間には衣食住以前に仲間が必要なんです。」と。

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アルコール依存の支援をしている人も同じようなことをおっしゃっていた。「さびしいから酒を飲む。物理的にアルコールから隔離するだけではだめで、さびしさを分かち合う仲間がいないとすぐ元に戻る。」と。

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さびしさを解消するにはどうすればいいんですか？と聞くと、どの団体の人も「みんなでごはんを食べることです。」と。ごはんてすごいなあ。