ネットにアクセス→多様な価値観の洪水→ストレス→「私たち」信仰、という流れ
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価値観の多様化は、ときに努力や知性の価値さえも脅かす。相対主義は若者を堕落させるばかりか、堕落にさえ価値を与えかねない。
2012-02-22 06:16:47堕落を避けるには、自分の属する集団の価値観に反する考えにさらされないようにするのが一番てっとり早そうだ。逆にネットはあまりにも他者と関わる機会にあふれており、人を堕落に陥らせやすい。
2012-02-22 06:26:07ソフィストというのはギリシャ時代に弁論術を教えた教師たちのこと。詭弁を駆使し、白でも黒だと言って相手を言いくるめるのを旨とした。
2012-02-23 23:29:47詭弁は事実をねじ曲げるし、「なんでもあり」とか「絶対的に価値のあるものなんて存在しない」という相対主義の考えと親和する。
2012-02-23 23:35:17ネットでブログやツイートを書く個々のユーザーがソフィストなのではなく、彼らが総体としてソフィストと同じ影響を読む者に対して与えるということ。
2012-02-22 06:47:47経済学者は市場原理を説き、人文学者は思想家を説き、ビジネスマンは労道を説き、若者は次の時代を説き、アーティストは美を説き、オタクは趣味を説き、ワナビは創作を説く。それらを読んだあとには、普遍の価値なんてまったく見失ってしまうのは当然の帰結。
2012-02-22 06:51:19これを簡単に解消するにはネットを遮断することだが、それはリアルの世界においてもクールでなくなってしまうことを意味する。なにしろ「時代はスマホ」「時代はタブレット」「時代はフェースブック」だから。
2012-02-22 07:04:06なので、私たちに残された選択肢は、大きな価値への接近と同化になる。大きな価値としては国家が選ばれる。政府という実際の行政機関よりも大きな、歴史的、文化的な側面からとらえた国家である。ネット利用による価値観の危機がネトウやティーパーティーを生む。
2012-02-22 07:15:48"「アメリカ人の中核的価値への回帰」を訴える保守系独立政治勢力" ティーパーティー運動 - Wikipedia http://t.co/AHPOHWuC
2012-02-23 23:43:03信頼できる価値観として国というのはとにかく都合がいい。あらゆる多様性を微視化し、「私たち」でひとくくりにできる。経済学者も人文学者もビジネスマンも若者もアーティストもオタクもワナビも、「私たち」となら利害は一致する。
2012-02-22 07:32:09ただし、「私たち」以外に対する攻撃性や反感は増幅される。移民や異民族は排斥されたりテロの標的にされるし、外国の異なる食文化に対して独善的な動物愛護精神による嫌がらせ、外国産食品に対する悪評流布と過剰規制(=国産品保護)が行われる。
2012-02-22 07:50:53"「反多文化主義革命」に火をつける" ノルウェー連続テロ事件 - Wikipedia http://t.co/S8m9Hg2x
2012-02-23 23:57:00"中国製冷凍餃子中毒事件" 中国産食品の安全性 - Wikipedia http://t.co/61AMxrf9
2012-02-24 00:02:13"2003年末の米国産牛肉の輸入禁止" 米国産牛肉 - Wikipedia http://t.co/npw8OsMg
2012-02-24 00:03:17ネットで様々な価値観にアクセスしてしまうと、どの価値観をが自分にとって最適なのか、判断が困難になってしまう。選択の自由はかえって人を不幸にしてしまう。自由から逃走し、保守的な「大きな物語」への回帰が生じる。
2012-02-23 23:51:10