@kounenki45さんによる【低線量被曝の影響】が分からないの意味

@kounenki45 さんによる【低線量被曝の影響】ツイートまとめ
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Mino @kounenki45

低線量被ばくの影響がわからないということの意味。私の理解を整理。まず、低線量被ばくでは確率的影響だけが観察。確定的影響は起こらない。ここは異論は殆どないのでは。

2012-02-26 15:12:14
Mino @kounenki45

ちなみに確率的影響をググるとこのページが最初に出てきた。緊急被ばく医療研修のHP 具体的にはがんが主眼。防護の観点を理解するのにとても参考になるページ。ただし、リスクの説明にその集団に起こる頻度(その集団の個人に起こる確率)は語弊が…(続)http://t.co/szkTMUgF

2012-02-26 15:34:38
Mino @kounenki45

抜粋するとこの部分なのですが「放射線による発がんがあるかどうかは被ばく集団を調査し、その発生頻度と対照集団のそれを比較する疫学的手法で評価せざるを得ません。そこで、その集団に起こる頻度(その集団の個人に起こる確率)、つまりリスク(Risk)という考え方が導入されました。」(続く)

2012-02-26 15:38:32
Mino @kounenki45

続きその集団に起こる頻度が、いかにも個人にどの程度がん(あるいはがん死亡)が発生するかの確率のように読めちゃうのですが。あくまでもその集団の中で何人発生するかの割合であって、個人については適応されないものだということを明確にした方が良いと感じました。

2012-02-26 15:45:33
Mino @kounenki45

がんが放射線の影響で発生したのかどうかは個人の情報からは判断できないため、被ばく集団と被ばくしていない似たような集団のがん発生割合で比較する、という疫学的手法で評価せざるを得ない。チェルノブイリの後、こういった研究はヨーロッパで数多くなされたようです。【低線量ひばくの影響】

2012-02-26 16:35:00
Mino @kounenki45

二つの集団でがん(あるいはがんによる死亡:みたいものでいろいろ変わる)が発生した割合の比、をみるのが相対リスク。どちらも同じなら相対リスクは1になります。被ばく集団にがんの発生が多ければ1より大きくなる。で、低線量被ばくについての研究では1近辺が多い。【低線量被ばくによる影響】

2012-02-26 16:52:37
Mino @kounenki45

放射線の影響についてだけ比較したいならば、それ以外のがんの原因については二つの集団の条件をそろえる必要がありますが(たとえば喫煙量などの生活習慣)、その情報を正確に把握するのが難しいため、相対リスクが1に近い時には本当に放射線の影響がどうかが不明確になってしまう。

2012-02-26 17:06:39
Mino @kounenki45

そもそも、相対リスクが1に近い時は二つの集団に違いがあるとはいえないことが多い(当たり前ですが)。時々目にする、「はっきりさせるためにはとてもたくさんの人数を調査しないとわからない」、というのは、1に近いわずかな違いでも、違うといっていいよ、とするための話と思う。

2012-02-26 17:24:39
Mino @kounenki45

放射線による影響が顕著であれば、二つの集団の(がん)発生率に大きな開きができて、相対リスクは大きくなり、明らかに放射線の影響があるとかんがえやすい。でも、1に近い相対リスクでは、放射線以外のがん要因に違いがあったらがん増加はそのせいなのかもしれない。

2012-02-26 17:30:42
Mino @kounenki45

低線量被ばくの影響はたとえあるとしても、すでに知られる生活習慣などのがんリスクを大きく超えるものではない程度に小さい。低線量被ばくの純粋な影響を知るためには、他のがんリスクの条件が同じになるよう処理する必要があるが、これまでの研究ではその情報にかけており判断できない。

2012-02-26 17:52:28
Mino @kounenki45

低線量被ばくの影響はあるとしても、生活習慣などのがんリスクを大きく超えない程度に小さく、低線量被ばくの純粋な影響を知るためには、他のがんリスクの条件がそろうよう処理する必要があるが、これまでの研究ではその情報にかけており判断できない。これが「わからない」ということ。(再まとめ)

2012-02-26 19:02:29
Mino @kounenki45

「疫学研究で差がないからと言ってリスクがないとは言えない」と、おっしゃる方を最近TLで見かけた。確かにその通り。調べていないものは仮に何らかのリスクがあっても当然ながら結果はでない。しかし逆に目立ったリスクが現れたものから疫学研究がなされるのが常。(続く)

2012-02-26 23:10:59
Mino @kounenki45

疫学研究がなされていないリスクは、一般的には、目立たないごくわずかな差しかないと考えられます。

2012-02-26 23:13:15

参考文献(追加)

  • 放射線の健康影響 ― 重要な論文のリサーチ(GEPR)
     ■放射線をめぐる基本知識
     ■LNT仮説「放射能は浴びるほど健康被害になる」との考えは実証されず
     ■原爆、チェルノブイリ、原発作業者の調査結果
     ■LNT仮説は正しいのか ― 結論は出ていないが肯定は減少傾向
     ■主要参考文献一覧