山本七平botまとめ/『自己との苦しい戦いを回避して破滅した日本』

山本七平著『ある異常体験者の偏見』/マッカーサーの戦争観/198頁以降より抜粋引用。 (注)bot不調による抜けツイートがあります。次回呟いた時に修正予定。
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山本七平bot @yamamoto7hei

28】自己との戦いを避けて最も安易な道を選んだ。そしてその安易な道は、聖書に記されている通り「滅びへの道」であった。確かに「中村大尉事件」の最中に、 #日露戦争 の血の代償といわれた「満州の権益」を全部すてて在満邦人を全部引揚げるという道を選ぶことは、絶対に安易な道ではない。

2012-02-27 22:26:34
山本七平bot @yamamoto7hei

29】第一、そんなことを一言でも口にしたら「世論」の袋だたきに会うだけでなく、殺されてしまうだろう。私は今の日本でも、同じような事態が起きたら、こういった道は到底とれないだけでなく、上記のような発言すら出来ないであろうと、 #金大中事件 でしみじみと感じた。

2012-02-27 22:56:26
山本七平bot @yamamoto7hei

30】確かにそういう道をとるより銃を掴んで飛び出す方がずっと安易なのである。全てに同じ事が見られ原則との苦闘は常に回避される。確かに太平洋戦争は苦難の道だが、その道を選ぶにあたっては、常に最も苦しい自己との戦いを回避して、その時その時の最も安易な方向へと進んだ事は否定できない

2012-02-27 23:26:36
山本七平bot @yamamoto7hei

31】そして戦後現われた様々な戦争批判の中で、常に欠落しているのは「戦争とは実は最も安易な道だ」という、戦争というものがもつ実に不思議な要素を見ようとしない事である。

2012-02-27 23:56:35