光をあてる

トリニティ株式会社代表取締役社長、樋口耕太郎氏の「光をあてる」に関するツイートをまとめました。
2
樋口耕太郎 @trinity_inc

先日の私の誕生日のツイートで、早生まれであることが私の人生に、少なからず影響を与えているとコメントした。早生まれの私から見た4月+生まれの同級生は、運動も優れ、成績も良く、憧れの対象だったのだが、実は、それには科学的な根拠がある。

2012-03-02 06:15:09
樋口耕太郎 @trinity_inc

カナダのホッケーチームや、チェコのサッカーチームの代表選手の殆どは、1月から3月生まれに集中しているという事実を指摘しているのが、私も大好きなライターのマルコム・グラッドウェルだ。カナダやチェコは、1月生まれの生徒から学年が繰り上がるためだという。

2012-03-02 06:18:17
樋口耕太郎 @trinity_inc

同様に、日本のプロ野球12球団の全選手の誕生日の分布は、4月生まれを頂点に構成されているように見える。244人(4−6月)、200人(7−9月)、176人(10−12月)、98人(1−3月)。また、Jリーグ(J1)では順に、171人、125人、87人、71人だ。

2012-03-02 06:22:02
樋口耕太郎 @trinity_inc

4月生まれは学年の中では常に最年長で、知能的にも肉体的にも他の生徒よりも(最大1年分)勝り、この少しのアドバンテージが「自分はできる」という自信に繋がり、やる気が生まれ、さらに技術が上達していくという循環が生まれるようだ。

2012-03-02 06:29:24
樋口耕太郎 @trinity_inc

随分以前に読んだ資料なので、出典を失念してしまったのだが、担任の先生に、無作為に選んだ子供のIQが特に高いと知らせると、学年が終わる頃には、その子供たち(実際のIQの多寡に関わらず)の成績が大きく向上するという。

2012-03-02 06:35:50
樋口耕太郎 @trinity_inc

これらの事実は、よくも悪くも解釈可能だが、私にとってはかなりの朗報だ。要は、成功の要素として重要なのは(生まれ持った才能も然ることながら、あるいは、それ以上に)、「自分はできる」という信念の強さによるということを示唆している。

2012-03-02 06:42:41
樋口耕太郎 @trinity_inc

更に、自分に対する自信に加えて、「この人はできる」と人に思わせる「何か」があれば、その人の将来は大きく開かれるということだ。

2012-03-02 06:50:14
樋口耕太郎 @trinity_inc

この考え方の素晴らしさは、第一に、「才能」というものが我々の社会では(恐らく著しく)過大評価されているということだ。成功は決して生まれつきのものではない。自分の信念、心の有様によってコントロール可能であるということ。

2012-03-02 06:53:21
樋口耕太郎 @trinity_inc

そしてより重要なことは、第二に、縁のあった人に光を当て、良いところをどんどん評価し、機会を提供し、周囲に推薦することで、その人の人生を破格に切り開く手助けを、(比較的簡単に)することができるということだ。

2012-03-02 06:57:31
樋口耕太郎 @trinity_inc

自分が積極的に、人を評価すれば、その人の自信になるだけでなく、周囲の人たちが一目置くようになることで、相乗的に能力が開花して行く。人のお役に立てる手段として、これほど簡単でこれほど有効な方法は多くない。

2012-03-02 07:00:10
樋口耕太郎 @trinity_inc

心を尽くしてそのように接すれば、驚くほどの短期間で、人はみるみる光り出す。そんな事例を今まで何人も見てきたし、少なくとも私の経験では、この効果に殆ど例外はない。

2012-03-02 07:02:33
樋口耕太郎 @trinity_inc

確かに、「大袈裟な評価」に聞こえるかも知れない。しかし重要な点は、それが嘘ではないということだ。その人の中にある「煌めき」は、それがどんなに微かなものであっても、光を当てれば顕在化する。その「見えない」姿を「心で感じて」言葉にすれば、人はその通りに光り出すのだ。

2012-03-02 07:08:43
樋口耕太郎 @trinity_inc

人からは、「過大評価」「依怙贔屓」「おべっか」「褒め殺し」などと揶揄されるかも知れないが、その言葉が嘘かどうかは自分が一番良く知っている。その人に誠実な関心を払い、人を真剣に見つめ、「心の煌めき」を感じたら、胸を張って言葉にすれば良いだけだ。

2012-03-02 07:14:59
樋口耕太郎 @trinity_inc

光を受けた人は、月のように目映く光を発する。他人から重要視され、人間関係や仕事が急速に改善し、自分が魅力的に感じられ、良い出来事や幸運なことが次々と起こるようになる。

2012-03-02 07:20:59
樋口耕太郎 @trinity_inc

少し前までの自分と比べて、良いことが随分起こるので、最初は単なる幸運続きだと感じがちだが、それは違う。月といえども実際に光を発しているのは自分だからだ。

2012-03-02 07:22:49
樋口耕太郎 @trinity_inc

それまでの人生ではあり得ない経験をし、あり得ない人間関係に恵まれ、あり得ない幸福感を感じる瞬間だ。・・・その時、最大の試練であり最大の機会が到来する。良い結果が暫く継続すると、それが自分の実力によるものだとと感じ始める頃だ。

2012-03-02 07:26:53
樋口耕太郎 @trinity_inc

それまでに自分を最大限磨き、人の光を反射するだけの月から、自ら他の人に光を当てる光源になれるかどうかが重大な分かれ目だ。自分は「月」だったということを忘れて、結果に過信すると、自ら人生最大の試練を招くことになる。私の経験では、このパターンにも例外はない。

2012-03-02 07:33:52
樋口耕太郎 @trinity_inc

月だった自分に正面から向き合い、自ら光り発し始める人は僅かだが、そうにはならなかった多くの人も、人生最大の経験をし、幸福を感じ、それ以上に最大の学びを得ることになる。

2012-03-02 07:39:48
樋口耕太郎 @trinity_inc

例えば、人の役に立つということは、そういうことではないかと思うのだ。

2012-03-02 07:42:10
樋口耕太郎 @trinity_inc

私たちは誰でも、多くの人から光をあてられて生きている。昨日の幸運、今日の成果は、誰かが静かに心を懸けてくれたためかも知れない。恐らく、そのお陰さまのすべてを知ることはできないが、良いことが起こるほど、実力を発揮するほど、誰かに「お返し」をすることが、相乗効果を生む最短だと思う。

2012-03-02 07:53:36