防御率1点台の本当の凄みについて(ダルビッシュ有と89年の斎藤雅樹)

ダルビッシュ選手メジャー移籍記念Togetter(笑) 昨シーズン(2011)なかばの、破竹の勢いのダルビッシュ選手に対して垂れたツイートの一部。ダルビッシュを称賛する流れは、やがて球界を代表する過去の大投手の話に及ぶ・・・(笑) (注)最後の書きこみは勢い余って書き間違いがありましたw (チェンの防御率は1.54ですから、仮定にある9試合平均防御率が1.62より少し下がっても十分対等と言えましょう)
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Yasu @wringthatneck09

次にまたまたダルビッシュの話。昨年まで4シーズン連続で防御率1点台を記録しているというだけで、端倪すべからざる投手であることは自明だが、この数字が誠に凄味を持つと私が考えるのは、いずれのシーズンも投球回数が約200イニング前後に達しているからだ。

2011-08-14 00:13:46
Yasu @wringthatneck09

現在のルールでは、防御率タイトルの候補条件である『規定投球回数』はどう決まるかというと、『所属球団の試合数と同じ』とされている。つまり、年間144試合をこなしたチームであれば144イニングを投げれば規定投球回数到達となり、その投手の防御率が1位ならば個人タイトル受賞とあいなる。

2011-08-14 00:16:02
Yasu @wringthatneck09

その投球回数だが、ここ20年程で確立した投手の分業制により、年々減少傾向にある。シーズン300イニングすら投げる投手が絶無となった現在では考えられないことだが、戦前には541.1イニング(林安夫)という冗談のような記録も存在する。その例は極端にせよ、投球回数の減少は残念に思う。

2011-08-14 00:19:41
Yasu @wringthatneck09

規定投球回数ギリギリの144イニングを投げた投手が防御率タイトルを取るか、200イニング超を投げた投手が取るかで、私の評価は大きく変わる。一般に、手数が増えるほど『率』記録の維持は困難だ。年間通じて投げることで疲労が蓄積し、後半戦で成績を落としがちな投手成績であれば尚更の傾向だ。

2011-08-14 00:27:20
Yasu @wringthatneck09

だからこそダルの4年連続の防御率1点台という記録は、私には数字以上の重みを持って感じられるのだ。前述したように、現時点でのダルの防御率は1.57。私がしきりに引合いに出す『89年の斎藤雅樹』はシーズン防御率1.62を記録した。この調子でいけばその数字をも超えることが可能だろう。

2011-08-14 00:30:22
Yasu @wringthatneck09

ご参考まで。2009年セリーグの最優秀防御率は中日のチェン・ウェイン。その数字は実に1.54(!)。なんと『89年の斎藤雅樹』の1.62を上回る成績が近年実現している。だが私の中では惜しい成績と言わざるを得ないのである。投球回数が164.0イニングとかなり少ないためだ。

2011-08-14 00:56:27
Yasu @wringthatneck09

『89年の斎藤雅樹』の1.62は、245.0イニングという数字の元に生まれた金字塔だ。チェンの数字は素晴らしいが、やはり記録の価値が違い過ぎる。チェンの164イニングに加え、完投ペースであと9試合分を投げ切ることで、ようやく245イニングに並ぶ計算だ(164+9×9=245)。

2011-08-14 01:05:02
Yasu @wringthatneck09

防御率とは、1試合9イニングを投げたときの自責点を表す数字に他ならないから、つまりこの9試合を、一試合平均自責点1.62程度を目途に9イニング完投し続けることが、『89年の斎藤雅樹』と意味上の同等の記録であることに求められる条件であると私は考える。

2011-08-14 01:10:32