【ゲーム分析】ヴェルディvs松本山雅 2012.3.4

Jリーグ2012年開幕戦の東京ヴェルディvs松本山雅をスタジアム観戦しました。ヴェルディの上手くいった部分の原因を自分なりに分析しました。
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KAN.k @kankurihara

今日は本当にフットボールの素晴らしさを、改めて感じた1日だった。ここからは、指導者視点で、今日のゲームを振り返りたいと思います。#verdy

2012-03-04 21:32:55
KAN.k @kankurihara

今日はまずKickOffから10分で、川勝体制3年目を迎えたヴェルディの洗練されたサッカーに驚かされた。明確なプレーモデル、各局面におけるコンセプトが明確で90分間貫き通せたことが今日の勝因だったと思う。 #verdy

2012-03-04 21:34:39
KAN.k @kankurihara

ヴェルディはJの中でも屈指の「自分たちのスタイルを持ったチーム」だと思う。ヴェルディのサッカーと言ったらイメージできるものがある。高いボールポゼッション、ショートパスの多様、ゴール前での意外性のある(遊び心のある)プレー。これらは読売クラブの頃から変わらない。 #verdy

2012-03-04 21:36:39
KAN.k @kankurihara

それらのヴェルディのスタイルを、川勝監督は今の選手、今のサッカーに合わせて現場に落とし込んだ。バルサでグアルディオラがやったように。 #verdy

2012-03-04 21:37:53
KAN.k @kankurihara

川勝監督は「ボールポゼッション」「ショートパスの多様」「奪われた後の素早いプレス」を同時に可能にするシステムとコンセプトを現場に落とし込んだ。 #verdy

2012-03-04 21:40:29
KAN.k @kankurihara

基本的な布陣は4-4-2。3ラインを引くオーソドックスな形。それがボールをもつとふらっとな中盤のラインが、ボックスになる。両サイドの西、小池が前目のもディションを取る。そうすると中盤の選手は横幅20~25m(コートの3分の1)の中に全員はいることになる。 #verdy

2012-03-04 21:42:25
KAN.k @kankurihara

秀逸なのは、逆にDFの4枚は横幅いっぱいにワイドに使うこと。そしてその横幅いっぱいにつかってDFラインで回してる時、ボールの位置に合わせて、ボックス型の中盤の4枚、トップの2枚がスライドする。つまり常にボールがある場所に縦パスのコースが多くある状態になってる。 #verdy

2012-03-04 21:44:51
KAN.k @kankurihara

DFラインでボールを動かしている時に、前の6枚は横にスライドするだけでなく、縦のポディションチェンジを繰り返す。誰かが降りてきたら、誰かがそのスペースに走り込む、といった具合に。相手DFからしたら横にボールを動かされながら自分のマークが縦にも動くからつかまにくい。 #verdy

2012-03-04 21:47:17
KAN.k @kankurihara

そうして出来たギャップにボールをいれながら前進していく。そのためヴェルディの選手は一定のコンパクトな距離感を保ちながら前進することが出来る。次は「じゃあボールを失ったときはどうしているの?」という話。 #verdy

2012-03-04 21:49:01
KAN.k @kankurihara

これまで見てきたように、ヴェルディの選手は常にコンパクトな形を保って、ボールを動かしているので奪われた時も、人数が多い。だからすぐに複数で奪い返しに行ける。ただその時に注意しなければいけないのは、(1)ボールの失い方と(2)プレスの初動 #verdy

2012-03-04 21:51:11
KAN.k @kankurihara

ボールの失い方に関しては、横パスよりも縦パスで失うほうがリスクは小さい。なぜならパスを出した人がそのままプレスに行けるから。ヴェルディは殆ど横パスでボールを失わなかった。リスクを冒す場面とそうでない場面をしっかりチームとして認識していた。 #verdy

2012-03-04 21:53:18
KAN.k @kankurihara

もう一つのポイントがプレスの初動。これはどういうことかというと、最初にプレスをかける人がどういう方向で行くか、ということ。ヴェルディは前の6枚がコートの3分の1に密集するため、サイドで奪われたとき残りの3分の2のスペースががら空き状態となる。 #verdy

2012-03-04 21:55:03
KAN.k @kankurihara

その逆サイドにある3分の2の広大なスペースを使われたら一気にピンチになる。だからヴェルディのプレスの初動は、まず逆サイドに展開されないように中を切ってかけていた。ボールを失ったサイド(=ヴェルディの選手が多くいるサイド)で奪い返すというのがチームで統一されていた。 #verdy

2012-03-04 21:57:13
KAN.k @kankurihara

以上で見てきた戦術的コンセプトを実行するための能力がヴェルディの選手には備わっていた。狭いスペースで正確なパス&コントロールが出来る、短いスプリントを長時間繰り返せる、短時間で的確な状況判断が出来る。プレーモデルが明確だと、選手獲得やトレーニングの効率があがる #verdy

2012-03-04 22:02:07
KAN.k @kankurihara

選手獲得のしてんはとくに重要。お金のないクラブにとっては。その点ヴェルディではまずもって毎年下部組織から優秀な選手、ヴェルディらしい選手が昇格する。10番の小林のような選手を自前で調達できるメリットは計り知れない。

2012-03-04 22:04:16
KAN.k @kankurihara

西は外部からの補強の成功例だと思う。西がヴェルディのプレーモデルの中で力を発揮できるというのは、磐田時代のプレーを観る中である程度計算できた選手。決して名前や実績だけで獲得したのではここまでフィットしないと思う。 #verdy

2012-03-04 22:06:33
KAN.k @kankurihara

【まとめ】ヴェルディが同じプレーモデル、コンセプトをで長年活動してきた成果がここ何年かのトップの試合で見えてきている。もう特定のブラジル人FWに頼ることが戦略として得策じゃないことも皆理解した。もう少し我慢すれば結果もついてくる。それを信じれるクラブであってほしい。 #verdy

2012-03-04 22:11:05