孫崎享氏によるTPPのまとめ

いつも参考にさせていただいております
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孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP・:専門的になるが重要な問題。昨日ある学会会合で、元大使(経済局長経験者)と論議。この元大使は「TPP反対論者はISD条項(国家と投資家の間の紛争解決手続き。投資家が政府の政策が投資家にどれくらいの被害を与えたかを訴えられる制度)が危険と言っているが日本が今、東南アジア等に

2012-02-27 08:14:14
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP2・行っている投資保護協定にISD条項が入っているのを知っているか」と指摘。私はそういう状況は知らない。投資保護協定の概念はもともと日本の物でないから、日本が米国の投資保護協定を焼き直し、各国と結ぼうとして来たことは充分想定できる。ここで進藤栄一教授の発言が出た。同じ条約も

2012-02-27 08:14:38
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP3・運用する人によって適用の仕方が全く異なる。日本は“郷に入れば郷に従え”。日本企業が相手国政府を相手取り政府の政策が投資家にどれくらいの被害を与えたかを訴えることは先ずない。米国企業は異なる。これまで自由貿易協定の中にISD条項が入っており、外国政府を訴えてほぼ全て勝訴。

2012-02-27 08:14:59
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP4・逆ない。TPP論議の時には、政府はこれらのデータを皆示す必要がある。何も示さない。そもそもISD条項の存在すら、説明していない。実はこの会合に近藤健彦(元大蔵省。プラザ合意の研究 の著者)教授がおられた。プラザ合意は日本の円高を決定し、その後円高が継続し、対米輸出抑制に

2012-02-27 08:15:15
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP5・つながる極めて重要な合意。「当時米国意図やその後の影響を理解してたか」と問うとそれはなかったという答え。ISD条項も同じ。一番の問題はそれを用いて米国がどのような行動をとるかという予測をするかである。ISD条項は日本が受理済みのルール、だが危険なしを全く意味しない

2012-02-27 08:15:33
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP:野田首相、「守るべきものは守る」と発言。貴方は一体何を守ってくれるのでしょう。1日東京「TPPで関税撤廃”全品目に”。豪等4カ国と協議。相手国は協議”全品目の関税撤廃を目指し交渉””撤廃の除外は議論してない”と、コメ等重要品目を例外扱いとしたい日本をけん制」

2012-03-01 23:28:34
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP:要注意。1日時事「米のカトラー代表補は公的医療保険制度交渉の対象外と協調」、問題は米国の高額医療サービスが”不当に扱われた”として保険の対象を求め、結果として保険制度が崩壊する可能性。公的医療保険制度自体を残しても、医療をTPP対象から外さなければ意味なし。米国受理しない

2012-03-02 00:08:36
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP・TPPで米国の対応はTPPの条文だけでなく、米国は経済問題で公平を希求してきたか、自己の利益を押しつけるのを最優先にしてきたかを学ぶ要。米国経済が悪化したのはレーガン大統領の時。それからずっと抜本的回復なし。当初、米国の考え方は「相手国へ不公平という非難を行わなかった。

2012-03-03 07:28:49
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP2: 悪いのは相手国ではない。悪いとすれば、競争力の弱い米国産業。従って競争力をもつまで若干の猶予をくれ。この間輸入制限を行うかもしれないし、相手国に輸出自主規制を頼むかもしれないがこの点は理解してくれ、というもの。事態を直視した真当な謙虚な通商政策」(畠山襄著『通商交渉

2012-03-03 07:29:07
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP3:国益を守るドラマ』)。しかしながら、この考え方が変わる。新思考は「米国産業が輸入品に負けるのは、米国が悪いのではなく、相手国が悪いからという哲学。.米国の産業は世界に冠たる競争力、それが国際競争に負けるはずがない。負けるとすれば相手国が、市場閉鎖など不公正なことを

2012-03-03 07:29:35
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP4:行っているから。相手国の不公正な制度は米国政府自身が特別チームでも作って大いに叩いたらよい」という考え方(同上)。米国は通商法301条によって、一方的措置を講じる。パソコン、カラーテレビの関税を100%に引き上げ。国際約束を守ることが自分の国に有利な時には国際約束を守る

2012-03-03 07:30:07
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP5:他国に守るよう圧力。自国が不利になると、国際約束を破って行動。この体質は変わらない。米国は自国市場が脅かされるとなれば訴訟で企業訴え等あらゆる手。対トヨタ車。外国企業手も足も出ない。これは今後も不変。しかし、外国には約束履行を迫る。これがTPPの世界でも展開される。

2012-03-03 07:30:34
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP・プラザ合意。TPP,米国どう出るかは過去の米国行動を学ぶ必要あり。今日の日本経済不信の源の一つは1985年のプラザ合意にあります。円高の方針が決まります。以降、今日まで円高が続きます。ベーカー財務長官は日本の対米輸出を抑えることを明確に意図して実施しています。プラザ合意前

2012-03-04 09:57:40
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP・プラザ合意2:6月来日時、ベーカーは中曽根首相、竹下蔵相の合意を取り付けます。大場財務官等大蔵官僚も同意します。一ドル二四〇円だったのが一年後に一四〇円までになります。問題は一四〇円ということになるという見通しを持っていたか.持っていないのです。せいぜい二〇〇円程度に

2012-03-04 09:57:57
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP・プラザ合意3:収まるだろうと、米国の怖さを充分に認識していないのです。厳しい見通しがなければ当然、それがどんな深刻な影響を与えるか、解りません。日本の企業は日本国内では輸出できないと海外に出て行きました。日本経済の空洞化が始まったのです。これらが予測出来なければ抵抗等

2012-03-04 09:58:14
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP・プラザ合意4:ありません。米国のいう通りに追随する、それが如何に危険なものを持つか、そして一端合意し気付いても円高基調を日米間で修正をすることが出来ませんでした。プラザ合意は貴重な経験を示しています。何故プラザ合意を日本国民が知らないのでしょうか。国際金融問題は大蔵官僚が

2012-03-04 09:58:31
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP・プラザ合意5:独占し、他に知らせないのです。勿論自分達が如何に深刻な失敗を行ってきたかは知らせません.中曽根、竹下氏等は自分達が何故失敗したかを語りません。TPPは日本の曲がり角です。外務・経産官僚や政治家やマスコミは本来如何なる-が来るか深刻に検討すべきなのです

2012-03-04 09:58:47
孫崎 享 @magosaki_ukeru

円高:世界各国の経済最優先課題は雇用をどう確保するか。85年プラザ合意はレーガン大統領。強い米国のイメージ創設。その米国が何故、強引にドル安、円・マルク高に行ったか。独は欧州共通通貨で独通貨高回避。円のみ高く想定。これがアジア通貨との関係で不利。しかし円高修正、米国の圧力で出来ず

2012-03-04 15:14:53