2012.3.7 第14回 総合資源エネルギー調査会~基本問題委員会~参考人:原子力委員会近藤駿介委員長
- Sucha_Para
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八田委員:日本は過去、真空管の技術を磨いてきたが、トランジスタ・半導体が出ていらなくなった。にも係わらず、技術があるからといって、残しておくのはどうなのか?たとえ技術にお金をかけても、いらなくなったらお終いにするということはすべてに通ずることなのでは?
2012-03-09 00:27:41近藤:人材・技術の問題。廃炉技術を磨くべきというのは多くの方が賛同するところ。21世紀はメンテナンスの時期。最終的な処理への技術は重要。後、今ある日本の製造・運転技術が真空管なので、新しいものが出てきたら取り替えたほうがいいというが、ある程度役に立ってるから残してもいいのでは?
2012-03-09 00:31:27近藤:大事な事はマーケットであり、マーケットというのはイノベーションの問題。それをどう見定めて原子力産業がどうイノベートしていくのかそれに尽きる。
2012-03-09 00:37:34質問:原子力行政のガバナンスの問題。政・官・学・財・報ペンタゴンの原子力を推進する立場にいる人が、原子力をどうすべきかという決定に関わってるという日本の体制をどうお考えか?(八田委員)
2012-03-09 01:08:50近藤:ガバナンスの事は、いつも八田先生に言われていて、何か言い返すことはないかといつも考えていた。経済学部の先生は、銀行入っていいことしてるから、先生は心配しなくて1番幸せな立場でおられるから、あんまり反論無いかと思ったんですが(言ってる事下衆いですね)
2012-03-09 01:15:30近藤:工学部の先生は楽天的で楽観的。常に夢と希望を持ってそれにチャレンジしていくのが常。それが丸出しになってしまって、それが政府の政策になり、国民の意思決定をするのは大変危険だと思っている。
2012-03-09 01:19:06近藤:国会の先生方にも、原子力界は社会的コストの大きさの認識が甘かったのではないかと指摘されたが、自分は20年間社会的コストに進言してきたつもり。中曽根さんが2億3500万円ポーンと出したのは確かに甘かったかもしれないが、その後はだいぶ苦労してるつもり。
2012-03-09 01:26:16近藤:重要なご指摘として常に思っている。我が国の審議会のあり方、大綱策定の場でもご意見頂くが、寄って従って腹切って出直すかと言う事もあるかもしれないが、タイトなスケジュールで仕事をするというのも仰せつかっているので、バランスや審議のあり方も重要な課題として前に進む事にした。
2012-03-09 01:33:53質問:原子力・リサイクルについての、国と企業の役割分担を、国際的な視点から見ると日本はどういう風に見えるのかと、日本の位置づけとどういう風にあるべきか?
2012-03-09 01:38:57近藤:現在の世界であると、当然様々な情報共有というのがある。国際的に日本が孤立してる訳ではない。技術は選択するものが世界と違ってしまうというのはあっても、そこは個別のパーツを見れば違ったことがあるのが当然。特異な位置にある訳ではない。
2012-03-09 01:51:14質問:福島の事故の問題は、専門家の信頼、専門家の発言自身が問われるんじゃないかと。これをどうお考えか。それと関連して、FBRの技術評価が分からなかったんじゃないか?動くといわれていたが動かないんじゃないのか?とか。FBRが理論的ではなく技術的に本当に優れたものなのか?(植田委員)
2012-03-09 02:04:10質問:最も優れた特徴を有するというのは、あくまで技術的な的にはそうだと。もしうまくいけばこうだと。うまくいく確証はまったく無いどころか、本当にうまくいくのか?と思うのが普通。仮に技術的に出来たとしても、それがリーズナブルか?仮にどこかで成功したとしても、日本でやる能力があるのか?
2012-03-09 02:10:17…不確実性のハードルがものすごくある。あくまで、うまくいけばこうだということを整理しただけ。長期的にはFBRを推進するべきだという結論が出ている訳ではないということだけ強調させていただきます(松村委員)
2012-03-09 02:15:04近藤:FBRについては、現在技術的な評価をしている段階ということで、これについては松村委員のご紹介とおりなので、私から言う事はございません。
2012-03-09 02:38:20近藤:専門家の信頼の問題。まさしくその通りだと思ってますので、全員総入れ替えで仕事をしたらいいんじゃないかという意見もあるが、私どもの責任の取り方として、なるべく多くの人の意見を伺い、透明性の確保をして疑念が生まれないように、努力をして仕事を進めていく。
2012-03-09 02:44:14近藤:信頼を確保するという言葉は使えないのかもしれないけど、~trust trust distrust distrust~という言葉も信頼を信頼し不信を信じないというのが、この世の生き方だと思ってますので、努力をすることで信頼を得られると、そのような心持ちで会議を運営している。
2012-03-09 02:54:49阿南委員:確認したいのですが、最終処分場については目処がたってない。中間貯蔵については、原発自身が持つものは7割程度。六ヶ所村以外での中間貯蔵施設は検討中で目処がたってないですよね?このような緊迫した中、これ以上を廃棄物を出さないという判断は、原子力委員会の権限なのでしょうか?
2012-03-09 03:02:26近藤:権限という言葉が何を意味するのか…何らかの方法で、さだめ(定め?運命?)を付けるのはできるかもしれない。アメリカのように処理費用を取ってやることもできるはず。2045年までに、ずっと原発が続くとなれば、年900t使用済み燃料が出て、再処理が順調にいけば年800t処理できる。
2012-03-09 16:06:24近藤:将来どうするかは青森が10年くらい検討し始める。その範囲で事業者は50年間貯蔵できる責任はとる。そういった恰好で原子力政策は決められてきている。最終的な答えが全部みつかってない状況で原子力はやるべからずと考えれば、それは成立していない。
2012-03-09 03:20:20近藤:今は再処理工場でガラス固化体とウランになるので、固化体は数十年冷却するのでそれに間に合うように地層処分場をみつけましょうってことで、しっかりやって下さいと言っている。ストッピングルールを作るほうが合理的というが、今のところはそういう事で…特有の楽観論と言われるかもしれないが
2012-03-09 03:30:17質問:今後、技術の力で現在の苦境を解決できるのか?これまではコスト的に安価だと言われてきたが、かなり怪しくなってきた。安全性についても、今回の事故で神話は完全に崩壊してしまった。この委員会でもエネルギー安全保障などで意見が別れている所だが…
2012-03-09 15:50:43安全性とコストの問題を技術の力で解決できればまだ未来がある。長いスパンではなく5年10年の期間で今後躍進的な技術の進歩はありえるのか?(高橋委員)
2012-03-09 15:51:06