子どもの居場所と受験

受験のために子どもたちが費やす多くの時間。果してそれは本当に子どものためになっているのか?親世代の大学受験の体験から始ったツイートを茂木先生の連続ツイートも織り交ぜて、まとめてみました。
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クローバークラブかつぬまなおみ @cloverclub428

私が大学に進む頃、公立高校に行ったら、浪人して志望校を目指すのが当たり前だった。高校生活を満喫して、卒業したら勉強に集中する。東大が秋入学に移行するから、半年ブランクができるって問題になってるけど、それに比べたら何てことない。

2012-03-10 07:14:58
クローバークラブかつぬまなおみ @cloverclub428

今の日本は、小学校からちまちました受験勉強ばっかりやってる子しか一流(といわれる)大学に入れない。秋入学になって優秀な外国人学生が、日本の大学に大量に来たとき、本当に心配なのは、そんな日本人学生が彼らに対抗出来るかじゃないの?

2012-03-10 07:29:56
昌子 @minminshoko

@maianao 茂木先生がいつも歎いてるけど、今や日本の学生には柔軟性が欠如しててアドリブ効かないだろうな(^_^;)

2012-03-10 07:55:05
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(1)若いやつらと話していると、とにかく、自分が何とかなりたい、というやつが多い。自分が勉強ができるようになりたい、仕事がほしい、彼女が欲しい、彼氏が欲しい、幸せになりたい。自分の幸せを、そのようにして考えるのは当然の本能だが、短絡的になってはいけない。

2012-03-10 08:49:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(2)「自分のため」というのは、一つの罠である。世界に、自分は一人しかない。だから、「自分のため」ということを考えていても、結局、一人分のエネルギーしか出ない。それに、自分が幸せになりたい、という主張は、世間から見れば、どうぞ御勝手に、ということに過ぎない。

2012-03-10 08:50:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(3)発想を変えて、他人のために何ができるか、ということを考えてみる。自分の学ぶこと、やること、考えることが、以下に多くの他人に利益をもたらすか、福音を呼び込むかということを考える。そのように頭を切り換えると、この世の中は随分と面白い場所になってくる。

2012-03-10 08:52:05
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(4)自分は一人しかいないけれども、他人はたくさんいる。最初は周囲のひとたち。それが、十人、百人、千人。多くの人たちに役に立つことをしようと思うだけで、無限のエネルギーがわいてくる。どれだけがんばっても、終わりということはないからである。

2012-03-10 08:53:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(5)他人のために、と考えることは、人間観を鍛えること。自分が好きなことはわかっている。しかし、他人は何に悩んでいるのか、何を必要としているのかということはそう簡単にはわからない。他人が集合してできるのが「マーケット」。ほら、と差し出しても、市場が受け入れるかはわからない。

2012-03-10 08:54:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(6)他人のため、と考えると、社会の仕組みがわからなければならない。人と人とが出会う有機的なネットワークがどのように動くのか、そのシステム的な洞察が必要となるのである。このような発想は、インターネットの上の新しいサービスにも直結する。

2012-03-10 08:55:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(7)自分のため、と囚われていると発展がないが、いったん発想を逆転させて、他人のために疾走してみる。すると、社会というのは不思議なもので、他人のために役立つことをやっている人に対しては、「ありがとう」と感謝をしたくなる。結局、めぐり巡って自分のためになるのである。

2012-03-10 08:57:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(8)利他を測ることは、自分の知性、感性を磨くことにもなる。知性とは、つまりは利他を突きつめた一つの境地である。自分のことばかり考えているやつは、結局こじんまりとしてしまう。学問でも芸術でも、本当にすばらしいものは利他を貫いている。そこに世界があるからだ。

2012-03-10 08:59:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

たむ(9)4月から社会に出る人たちは、ぜひ、「自分が幸せになりたい」ということばかり考えないで、古い言い方のようだが、世のため人のためということを考えてほしい。そして、それがどれくらい難しく、奥深いものであるかを噛みしめてほしい。そうすれば、きっと桜が咲くでしょう。

2012-03-10 09:00:17
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本の受験って、完全な個人競技ですからね。利他が育まれる余地がない。 @heita2 「自分のなりたいものになろう」とか「そのためにはしっかり勉強」とか「誰のためでもない、自分のために」とか、常々教育者は子ども生徒を洗脳し続けていますから・・・。

2012-03-10 09:03:49
Studioshore @studioshore

@maianao 要領よく受験勉強だけしたことが、勉強だと思っている多くの日本人学生はとてもじゃないけど、思考力、想像力、実行力においても相手にならんのじゃないか~と心配だなぁ。

2012-03-10 10:02:24
クローバークラブかつぬまなおみ @cloverclub428

@studioshore そうそう。それでも高校生の受験勉強ならまだしも、小学生のうちからそればっかりなのが、本当に心配です。小学校のうちくらい放課後は暗くなるまで、遊んでて良いと思うっていうか、遊ばないとダメ!いろんな人と心も体も使って…。

2012-03-10 10:07:19
Studioshore @studioshore

@maianao まったくだ!ひまな時間をつくらせないのはよくないですよね。効率と成果を幼稚園から要求するのは、恐ろしい。けれど、核家族になっておじいちゃんおばあちゃんの知恵や呼吸から教わることも和むことも少なくなりました。子どもの逃げ場も少なくて。現役の親も大変なんだけど。。。

2012-03-10 10:15:20
クローバークラブかつぬまなおみ @cloverclub428

@studioshore いろんな言い訳をしてるけど、結局は親が仕事をするのに子どもを家に置いておけないから塾や習い事の予定を埋めているだけ。それが産業になっているのが恐ろしいです。

2012-03-10 10:21:16
Studioshore @studioshore

@maianao そのとおりですね。でもそういう時期が既に20年以上は続いていて、さらに増幅していることが怖いです。

2012-03-10 10:25:57