震災・原発の子安宣邦先生の重要な指摘:災害下で苦闘する日本人を日本文化論的に色づけていく〈文化人〉
震災を契機に浮上する安易な日本文化礼讃・「日本」(国家主義)回帰への警鐘。
山崎正和氏、山折哲雄氏をはじめとして「メディア好みの文化人どもは、いま何のために日本文化論的なデマゴギーをふりまくのか」。
歴史を振り返れば「がんばろう 日本」と連呼する人間は、日本を毀損する。
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- ujikenorio
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子安宣邦
@Nobukuni_Koyasu
山崎正和が日本人が身につけてきた〈積極的無常観〉を9日の朝日で語っていた。山崎は誰のために、誰に向かって、何のために、〈日本人とは諦めながら、しかし忍耐強い民だよ〉といっているのか。日本政府のためか、東電のためか。なるほどこの男を国家は〈文化功労者〉にするわけだ。
2012-03-11 12:41:02
子安宣邦
@Nobukuni_Koyasu
山崎の言葉にうんざりしていたら、こともあろうに今日3月11日の朝、NHKで山折哲雄 が講演で、同じく日本人の無常観をいいながら、もっとひどいことをいっていた。震災の犠牲者への鎮魂の意をこめて、「海行かば水漬く屍」の歌を引いていっていた。私は耳を疑った。
2012-03-11 12:47:01
子安宣邦
@Nobukuni_Koyasu
万葉巻18の大伴家持のこの長歌の一節を、どう逆立ちして読んでも、鎮魂の歌としては読めない。「大君の辺にこそ死なめ顧みはせじ」という戦中に歌わせられた意味をしかもっていない。山崎といい、山折といい、メディア好みの文化人どもは、いま何のために日本文化論的なデマゴギーをふりまくのか。
2012-03-11 12:54:34