- b_skywalker
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大戦で壊れてしまった建物や、滑走路を直す作業が少しずつではあるものの、着実に進んでいた。だが、戦闘の地のなった場所は、未だに焼け野原となっているところもあった。
2012-03-13 21:33:56そんな中、旭丘高校鯱光館の前に、多くの記者が集まっていた。とある記者が、こう言っていた。「ついに、第二次旭丘大戦の敗戦側、物同連合軍司令部の裁判が始まります!いったいどのような判決が下されるのでしょうか?」
2012-03-13 21:35:06「・・・それでは、ただいまより、物同連合軍事裁判を行う!全員、礼!」議長のその一言で、裁判は始まった。だが、判決は既に決まっている。「それでは、すぐに判決に入る。裁判官より説明がある。」裁判長の隣にいた裁判官が話し始める。
2012-03-13 21:35:42「まず、今回の判決は全物同連合兵士に共通します。それだけは忘れないように。判決の理由として、まず現役軍の兵力をかなり消耗させたこと。施設を壊したこと、などがあげられ、これは重罪にも値する。」フィジ大佐や、メディチ中佐の顔に、不安が見え始める。
2012-03-13 21:36:25「・・・だが、開戦理由が、場所がほしかった。ちゃんとした使命が欲しかった。という部分については、考慮せざるを得ない。このような理由を基に、判決を決めた。以上。」裁判官は一礼すると、自分の席へ戻った。
2012-03-13 21:36:41「それでは、判決を下す。フィジ元大佐を始め、物同連合軍兵士に対して、2ヶ月の現役軍兵役労働を科す。」「えっ・・・」その瞬間、会場がざわめいた。彼らが予想していた判決よりも、かなり軽いものだったからだ。
2012-03-13 21:37:41「さて、皆さん。ちゃんと新天地は用意しておきました。今日をもって、物同連合軍は解散する!そして、旧物同連合を陸軍、空軍に分け、陸軍は旭防衛軍、ADF第五軍として、空軍は旭空軍、AAF第四軍として再結成する!」
2012-03-13 21:38:32「嘘・・だろ・・・なんで俺たちを裁かない!なんで・・・」フィジ元大佐が叫ぶ。「これは、現役軍司令官会議で正式に決まったことだ。丁度、戦力も足りなくなってたところだしな。ちゃんと、その分働いてくれよ!」
2012-03-13 21:38:49裁判のあと、物同連合兵士全員の階級が決まった。フィジ元大佐はADF第五軍司令官、及び少将。メディチ元中佐はADF第五軍参謀、及び大尉。ストらバ元中佐はAAF第四軍司令官、及び少将。チャップマン元参謀はAAF第四軍参謀、及び大尉、となった。
2012-03-13 21:39:47「・・・そういうことだ。」記者のインタビューも、終わりが見えていた。「これが、物同連合のすべてさ。」「・・・なるほど。それでは、最後にいいですか?」「ああ。」
2012-03-13 21:41:00「あなたたちは・・・この大戦は意味ある物だと思いましたか?」その質問に、フィジとメディチは顔を見合った。「そりゃ、自分たちの信念を通すため、という点においてはあったと思うさ。」フィジは笑顔で言った・・・
2012-03-13 21:41:25「ありがとうございました。これでインタビューを終わります。」「おっと、ちょいと待てよ。」フィジが記者を引き止めた。「ここに行け、最後の鍵が、ここにあるから。」記者が受け取った紙には、飲食店と思われる名前が書いてあった。
2012-03-13 21:41:47「水さわ・・・ですか?」「そうだ。」「そして、最後の鍵とは・・・?」「ここまでお前なら知ってるはずだ。その言葉が意味することを。」記者は悩みながらも、そこに書かれていた飲食店へ向かった。
2012-03-13 21:42:29