旭丘大戦最終巻第四章〜シークレットサイレントサービス〜

制海権を奪取するため・・・現役軍が隠していた海軍を出し、西軍海軍を追う!だがそこには、最強の魔物がいた・・・進み始めた針は止まらない!
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情熱の赤色 @passion_red_sky

旭丘大戦最終巻第四章〜シークレットサイレントサービス〜

2013-01-06 22:07:56
情熱の赤色 @passion_red_sky

我が軍の興廃この一戦にあり、各員の奮励を願う! 現役軍海軍、東海海戦時に発令された命令

2013-01-06 22:08:12
情熱の赤色 @passion_red_sky

「では、この時点での軍配置は・・・旭丘高校に西軍中部軍本隊。吹上に駐留軍本隊。名古屋駅に討伐軍・・・ということでよろしいですか?」水さわでのインタビューはまだ続いていた。

2013-01-06 22:08:59
情熱の赤色 @passion_red_sky

「うん、この時点では、ね。」「もちろん、最終決戦ではまた変わってくるのも存じております。」「確かに最終的にはここに戻ってくるけどね。」西軍大将だったかーくんが答える。

2013-01-06 22:09:32
情熱の赤色 @passion_red_sky

「さて・・・話は変わって、この大戦で初めての海戦が行われるわけですが・・・ほーりーさん。一帯どういうお気持ちで臨んだんですか?」

2013-01-06 22:09:48
情熱の赤色 @passion_red_sky

「どんな気持ちと言われても・・・勝たなきゃという気持ちしかなかったさ。負けたら・・・この大戦で負けたら、すべてを失わなければならなかったから。という気持ちで臨んでいたんだろうね、彼は。」ホーリー中将が答える・・・

2013-01-06 22:10:16
情熱の赤色 @passion_red_sky

唯一、中部西軍事変で占領されていないルート、地下鉄名港線金山名古屋港輸送ルート。中部西軍が北から進軍を始め、御器所辺りでその足を止め、そこから東に進軍し、占領されなかったため残っているのだ。そのルートを通って、50人ほどが名古屋港へ向かっていた。

2013-01-06 22:11:18
情熱の赤色 @passion_red_sky

そして、今、とある倉庫へたどり着いた。「・・・遅かったぞノーウェイ。」そこにいたのは、AAF第二軍司令官おーじ少将だった。「一応、極秘施設ですから、ここ。第二兵器製造所戦艦部門。」第二兵器製造所・・・大曽根にある第一兵器製造所。

2013-01-06 22:11:47
情熱の赤色 @passion_red_sky

ここが何かの理由で使えなくなったとき、この第二兵器製造所は動き出す。「今回は大変だったぞ・・・要請が早くてよかった。」「それに、今回は最初から極秘でしたからね。こっちにいて作業が止まらなくてよかったですね。」

2013-01-06 22:12:14
情熱の赤色 @passion_red_sky

大戦開戦一ヶ月前・・・全軍長官会議

2013-01-06 22:12:32
情熱の赤色 @passion_red_sky

まだ平穏だった時期、一週間に一回、現役軍所属の参謀以上の長官が集まって行う会議があった。それが全軍長官会議。ここで哨戒結果などを報告するのだが、それだけでなく、会議終了後には各軍司令官で意見交換などが行われた。

2013-01-06 22:12:57
情熱の赤色 @passion_red_sky

今日も会議後のブリーフィングルームでは活発な意見交換が行われていた。その一角・・・では岡田総参謀、熱血少将が話していた。「・・・やっぱり陸空ときたら次は海だろ。そろそろ他の軍整備も揃ってきてるんじゃないのか?」

2013-01-06 22:14:10
情熱の赤色 @passion_red_sky

「そうだね。最近の報告でも、支給要請は訓練で使うものばっかりだし・・・」過去二回の大戦において、現役軍が数的不利にも関わらず均衡、それ以上を保てた理由、それは現役軍の兵器製造ラインの独特さにあった。

2013-01-06 22:14:40
情熱の赤色 @passion_red_sky

他のOB軍は製造工場を作り、そこで兵器を生産していたが、現役軍は違う。彼らには絵を具現化する能力を持った人がいたため、ひたすら絵を書き、それを具現化するという手順で兵器を生産していた。

2013-01-06 22:15:48
情熱の赤色 @passion_red_sky

しかも、一人だけが絵を書くのではなく、非戦闘員とされている人全員で書き、それを具現化するため、突出した技術を組み込み、かつ早い生産スピードが可能になっているのである。

2013-01-06 22:16:50
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・空母も捨てがたいけど、海軍作るならやっぱり潜水艦からだよね。」「もちろん!って他の人に言ってもわからないだろうけどな。」「あ、岡ちゃんとノーウェイだ。何話してんの?」そこに現れたのは、AAF第二軍司令官であり、兵器製造の管理を一任されていたおーじ少将だった。

2013-01-06 22:17:25
情熱の赤色 @passion_red_sky

「あっ、おーじ先輩。丁度よかった。今新しく海軍建設しないかって話してたところなんです。」「海軍?良いんじゃない?」『えっ。』「え、だって最近同じものしか作ってなくて暇で暇で。設計図かなんかくれたら作るよ。あ、もちろん極秘に作るけどね。」

2013-01-06 22:18:05
情熱の赤色 @passion_red_sky

「あっさり・・・ではよろしくお願いします。とりあえずこの話は必要になるまで秘密で。」「了解。」ということで、海軍建設が始まったのである。

2013-01-06 22:19:08
情熱の赤色 @passion_red_sky

「さすがに完全艦隊を作るのは疲れたかな。空母に戦艦に巡洋艦・・・哨戒船に潜水艦。多いぜ・・・」「お疲れ様です。しっかり休んでください。」そう言うとおーじ少将は休憩室へ向かった。「さて、乗り込もう。出港だ!」

2013-01-06 22:19:56
情熱の赤色 @passion_red_sky

愛知県沖合・・・戦略的原子力潜水艦ウエストキー

2013-01-06 22:20:22
情熱の赤色 @passion_red_sky

西軍最強の潜水艦、ウエストキー。その最強の潜水艦はゆっくりと西へ向かっていた。

2013-01-06 22:21:08
情熱の赤色 @passion_red_sky

「ホーリー艦長。補給地点まであと30分ほどで到着します。」「了解。針路そのまま速度そのまま。通常勤から補給勤に変更、受け入れ態勢を整えるように。」「了解。司令官の命令を伝えよ。」魚雷、弾道ミサイルをすべて打ち込んだウエストキーは補給のため西へ向かっていた。

2013-01-06 22:21:37
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