モンテーニュ『エセー(五)』抜粋集

モンテーニュ『エセー(五)』原二郎訳(岩波文庫)の抜粋集です。 私的まとめです。
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KK @kjokjo1930

ここからモンテーニュ著『エセー(五)』原二郎訳(岩波書店)。 原本では1588年に発刊された第三巻にあたる。1580年の第一巻・第二巻出版の後、ボルドー市長を2期勤める。

2012-02-16 11:23:30
KK @kjokjo1930

「誰でもつまらぬことを全然言わないというわけにはいかない。困るのはそれを本気で言うことである。」(モンテーニュ)

2012-02-16 12:22:47
KK @kjokjo1930

「率直と純粋な真実とはいかなる時世にも、その好機を得て立派に通用する。」(モンテーニュ)

2012-02-16 12:36:34
KK @kjokjo1930

「私は行動からは行動すること以外に何の成果も期待しないし、後々の結果や計画も予期しない。おのおのの行為はそれぞれの役をするだけである。」(モンテーニュ)

2012-02-16 12:38:20
KK @kjokjo1930

「普遍的な正当な主義にも、中庸を守ってでなければ、そして熱狂せずにでなければ、くみしない。」(モンテーニュ)

2012-02-16 12:51:19
KK @kjokjo1930

「自分の国家が混乱し、皆が党派に分かれているときに、自分だけ感情を動かさずに、いずれの側にも傾かずに、どっちつかずの宙ぶらりんの姿勢でいるのは、立派だとも正しいとも思わない。(1/2)」(モンテーニュ)

2012-02-16 12:53:57
KK @kjokjo1930

「≪それは中道を歩むことではなくて、いずれの道も歩まないことだ。事のきまるのを待って運のよいほうにつこうとするようなものだ。≫(2/2)」(モンテーニュ)≪≫はティトゥス・リウィウス

2012-02-16 12:55:27
KK @kjokjo1930

「人々は邪悪と暴力に向かう傾向を熱意と呼んでいる。彼らを駆り立てるものは主義ではなくて、彼らの利益である。彼らが戦争をあおるのは、それが正義であるからではなくて、戦争だからである。」(モンテーニュ)

2012-02-16 12:59:19
KK @kjokjo1930

「あなたが卑怯で残忍であるか、あるいは忠実で敬虔であるかどうかを知っているのはあなただけである。他人にはけっしてあなたが見えない。彼らはあなたを不確かな推量によって判断する。あなたの本性を見ずに、技巧だけを見る。(1/2)」(モンテーニュ)

2012-02-18 04:06:58
KK @kjokjo1930

「だから、彼らの判断にはかまわずに、あなた自身の判断を気にしなさい。≪あなた自身の判断を用いなければならない。良心が徳と不徳に下す判定がいっそう大事である。これがなければ、すべてが終りである。≫(2/2)」(モンテーニュ)≪≫内はキケロ

2012-02-18 04:06:59
KK @kjokjo1930

「私には、アレクサンドロスが舞台の上で示す勇気は、ソクラテスが平凡な目立たない行為の中に示す勇気に比べてはるかに弱いように思われる。」(モンテーニュ)

2012-02-18 04:07:00
KK @kjokjo1930

「魂の偉大さは、偉大さの中ではなく、平凡さの中に発揮される。」(モンテーニュ)

2012-02-18 04:12:23
KK @kjokjo1930

「人々は苦労も少なくてすみ、認められることも大きい外面的な勝手な改革の上にあぐらをかいて、他のあらゆる善事をなすことをなおざりにしている。こうして安直に、生れつきの、血肉と化して内部に根を下ろしている諸々の不徳を満足させている。」(モンテーニュ)

2012-02-18 04:12:24
KK @kjokjo1930

「あらゆる計画の適否はその時機にある。動機や事柄は絶えず変転する。私は生涯の中で何度か重大な失敗に出会ったが、いずれもよい考えを欠いたためではなくて、好運に恵まれないためだった。」(モンテーニュ)

2012-02-18 04:12:24
KK @kjokjo1930

「世界は永遠の動揺にほかならない。すべてのものがたえず動いている。大地も、コーカサスの岩も、エジプトのピラミッドも、世界全体の運動とそれ自身の運動で動いている。恒常不変ということさえも、やや緩慢な動揺にすぎない。」(モンテーニュ)

2012-02-18 16:02:26
KK @kjokjo1930

「私は真実を言う。飽きるほどにではないが思い切って言おうと思うだけは言う。そして、年を取るにつれて、いささか思い切って真実を言う」(モンテーニュ)

2012-02-18 16:06:27
KK @kjokjo1930

「徳行の報いを他人の称讃の上におくことは、あまりにも不安定な、ぐらついた土台を選ぶことである。とくに、現代のように堕落した無知な時代には、民衆のよい評判は危険である」(モンテーニュ)

2012-02-18 16:06:27
KK @kjokjo1930

「絶えず自分に従い、自分の傾向にとらわれて、そこから逃れることもそれをねじ曲げることもできないようなのは、自己の友たることでもなく、いわんや自己の主人たることでもなく、自己の奴隷たることである。」(モンテーニュ)

2012-02-22 01:31:27
KK @kjokjo1930

「思索は、自己を力強く検討し行使することのできる人にとっては、強力な、充実した勉強である。私は心に物を詰め込むよりは、心を鍛えたいと思う。」(モンテーニュ)

2012-02-22 01:34:27
KK @kjokjo1930

「他の人々は精神を高くかかげようとつとめるが、私は低く横たえようとつとめる。精神は拡げるときにのみ悪くなる。」(モンテーニュ)

2012-02-22 01:37:02
KK @kjokjo1930

「われわれは誰であろうと知合いが死ぬと、やっきとなって新しい偽りの賛辞を呈し、目の前から消えてしまった故人を、生きていたときに考えていたのとは全く別人に創り上げようとする。」(モンテーニュ)

2012-02-25 10:26:03
KK @kjokjo1930

「私の哲学は行為と、自然な現在の実践の中にあって、想像の中にはほとんどない。はしばみの実をはじき、独楽をまわすことに興ずることができたらどんなにいいことだろう。」(モンテーニュ)

2012-02-25 10:31:12
KK @kjokjo1930

「私はプラトンが、人の気持ちの気さくか気むずかしいかは、魂の善し悪しに大いに影響する、と言ったことに心から賛成する。ソクラテスはいつも同じ顔をしていた。ただし、晴れやかでにこにこした顔で、老いたクラッススのように誰も笑ったのを見たことがない顔ではなかった。」(モンテーニュ)

2012-02-25 10:57:51
KK @kjokjo1930

「私の見るところでは、美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど、早く紛争を起こして失敗するものはない。結婚にはもっと堅実で恒常な土台ともっと慎重な行動が要る。沸き立つような歓喜は何の役にも立たない。」(モンテーニュ)

2012-02-25 11:21:47
KK @kjokjo1930

「ソクラテスは妻をめとるのとめとらないのとでは、どちらがいいかときかれて、『どちらにしても後悔するだろう』と答えた。」(モンテーニュ)

2012-02-25 11:38:52