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モンテーニュ『エセー(五)』抜粋集

モンテーニュ『エセー(五)』原二郎訳(岩波文庫)の抜粋集です。 私的まとめです。
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KK @kjokjo1930

「ペルシア人のセイラムネスは、『計画はあんなにいいのに、どうしてあんなまずい結果に終わるのだろうか』と驚いている人々に向かって、『計画の主人は私だけだが、結果の主人は運命だからだ』と答えたが、先に挙げた人々もこれと同じことを、ただし逆の見地から答えることができよう」(モンテーニュ

2012-03-10 03:06:03
KK @kjokjo1930

「人間の知恵が運命の役割を果たしうると考えるのはあさはかである。原因と結果を握って、自分の手で自分の仕事を導いているとうぬぼれる者の企てもむなしい。」(モンテーニュ)

2012-03-10 03:06:03
KK @kjokjo1930

「私はさらに輪をかけて、われわれの知恵や熟慮さえもたいていは偶然の導きに従う、と言いたい。私の意志と理性はときにはある風に動かされ、ときには別の風に動かされる。しかもその大部分の動きは私の指図なしにおこなわれる。」(モンテーニュ)

2012-03-10 03:06:04
KK @kjokjo1930

「私は毎日、愚かな者が、愚かでない言葉を吐くのを聞く。彼らはうまいことを言う。だが、それをどこまで知っているか、どうとっているかを見きわめようではないか。」(モンテーニュ)

2012-03-11 04:04:00
KK @kjokjo1930

「愚かで錯乱した心は、ちょっとした忠告ぐらいで治せるものではない。」(モンテーニュ)

2012-03-11 04:07:06
KK @kjokjo1930

「自説に固執し熱中することは、暗愚のもっとも確かな証拠である。」(モンテーニュ)

2012-03-11 04:07:06
KK @kjokjo1930

「善行への熱意は障害と反対によって強化され、反抗心と名誉心によって刺戟される。」(モンテーニュ)

2012-03-14 01:16:54
KK @kjokjo1930

「ソクラテスがそう言ったからではなく、本当の気持から言うのだが、そして少しは誇張がないわけではないが、私はあらゆる人々を私の同胞だと思っている。そしてポーランド人もフランス人と同じように抱擁し、国民としての結びつきを人間としての普遍的な共通な結びつきよりも下位に置く」モンテーニュ

2012-03-14 01:21:40
KK @kjokjo1930

「自分であとから得た純粋な友情は、共通の風土や血縁によって結ばれた友情よりもまさるのが普通である。自然はわれわれを自由な、束縛されないものとしてこの世に生み出したのに、われわれは自分をある特定の場所に閉じこめる。」(モンテーニュ)

2012-03-14 01:23:53
KK @kjokjo1930

「私は毎日、自分の不幸で友人たちに同情や悲嘆の情を起こさせようという子供じみた、けちな気持を、理性によってかなぐり捨てている。われわれは彼らの涙を誘うために、自分の不幸を過度に誇張する。」(モンテーニュ)

2012-03-14 01:30:31
KK @kjokjo1930

「賢明な病人は自分が反対の状態にあるからといって健康に喧嘩をふっかけたりせずに、健康が他人の中に強く完全であるのを見て喜び、せめて一緒にいることで健康を享受する。」(モンテーニュ)

2012-03-14 01:34:24
KK @kjokjo1930

「いったいどこに行ったらあなたは不自由も障害もなしにいられると思うのか。≪運命はけっして純粋な恵みを与えない。≫ごらんなさい。あなたを邪魔しているのはあなただけではないか。あなたがいたるところにあなた自身を追いかけ、いたるところで不平を言っているのではないか。」(モンテーニュ)

2012-03-14 01:42:58
KK @kjokjo1930

「人は良き時代をなつかしがることはできるが、現代を逃れることはできない。」(モンテーニュ)

2012-03-14 01:48:08
KK @kjokjo1930

「自分にどれだけの価値があるのかを見ないことも、あるいは、自分について実際に見る以上に言うことも、同様に誤りである。」(モンテーニュ)

2012-03-14 03:06:03
KK @kjokjo1930

「しかし無能で無益な著者に対しても、浮浪者や怠け者に対すると同じように、これを制限する法律がなければなるまい。そうすれば、私をはじめ多くの著者が国民の手で追放されることだろう。これは冗談に言っているのではない。(1/2)」(モンテーニュ)

2012-03-14 03:06:04
KK @kjokjo1930

「やたらと物を書きなぐる癖は乱世の一つの徴候であるらしい。われわれがいまの混乱におちいってから書いたほどに物を書いた時代がこれまでにあったろうか。ローマ人は滅亡のときほど物を書いたことがあったろうか。(2/2)」(モンテーニュ)

2012-03-14 03:06:04
KK @kjokjo1930

「不幸に出会ったときに、私の発する言葉は憤慨の言葉である。私の勇気はしおれるかわりにふるい立つ。」(モンテーニュ)

2012-03-14 03:06:05
KK @kjokjo1930

「私は強力で学識ある思想よりも、むしろ容易で、生活に適した思想をもちたいと思う。思想は有益で快適であれば、十分に真実で健全なのである。」(モンテーニュ)

2012-03-14 03:06:05
KK @kjokjo1930

「われわれはわれわれの思想を一般的な問題で、すなわち宇宙の原因とか運行とかの、われわれなしでも立派に進行する問題で邪魔している。そして、人間一般ということよりももっと直接にわれわれに関係のある自分自身のことを、ミシェルのことを、なおざりにしている」(モンテーニュ)※ミシェルは自身

2012-03-14 03:06:06
KK @kjokjo1930

「これほど大きな建物の土台を変えようというのは、汚れを除こうとして絵そのものまでも消してしまう人々、個々の欠点を直そうとして全体の混乱をひき起こし、病気を治そうとして病人を殺してしまう人々、≪改革するよりは破壊することを望む人≫のすることである。」(モンテーニュ)※≪≫はキケロ

2012-03-14 03:12:17
KK @kjokjo1930

「欠陥でさえも誉めようによっては誉められる。一般大衆の評価が正しく的に当たることはほとんどない。現代でも、私の誤りでなければ、もっとも下らない書物がもっとも世間の評判を得ている。」(モンテーニュ)

2012-03-14 03:12:17