ミステリーなスザルル

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ24]やはり事件は終わっていなかった。憔悴して帰っていったコーネリアに代わり、ルルーシュを問いつめることを決めたシュナイゼル。だが、そのルルーシュとスザクが朝からいないという。靴があるため、家の中にいるはずと総出で捜索が始まった。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ25]そうした中、ようやく目撃情報が入る。ルルーシュがスザクを誘う様に神社へ向かうのを見たと。黒朱雀の像のある社へ急ぐ一同。通り過ぎた黒朱雀像が、全壊しているのにも気付かずに。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ26]シュナイゼルが慎重に扉を開ける。祭壇の前、ろうそくの炎が揺れる中、ルルーシュとスザクが倒れていた。その向こうにもう1人人影が……振り向いたその人物に驚く一同。立っていたのは、ルルーシュだ。燃えるような朱の瞳が光る。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ27]シュナイゼルは確信した。叔母の部屋の前にいたというルルーシュも、ユーフェミアを手にかけたのもこの人物だと。ルルーシュと同じ容姿の男は、ゼロと名乗った。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ28]ゼロは言う。自分はルルーシュと同じで、ルルーシュではない者。しかしルルーシュがいたから自分は生まれたと。「望みは何だ？何故こんなことを…」尋ねるシュナイゼルにゼロは笑い、スザクが起き上がるのを微笑みながら眺めていた。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ28]ゼロは言う。自分はルルーシュと同じで、ルルーシュではない者。しかしルルーシュがいたから自分は生まれたと。「望みは何だ？何故こんなことを…」尋ねるシュナイゼルにゼロは笑い、スザクが起き上がるのを微笑みながら眺めていた。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ29]自分の姿を見て絶句したスザクに、目を覚ましたルルーシュ。ゼロは告げた。「２人で表にかえるがいい…お前達には、幸せになる権利がある」早くしなければ死んでしまうよ。そう笑って、ゼロは傍らのろうそくを倒した。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ29]自分の姿を見て絶句したスザクに、目を覚ましたルルーシュ。ゼロは告げた。「２人で表にかえるがいい…お前達には、幸せになる権利がある」早くしなければ死んでしまうよ。そう笑って、ゼロは傍らのろうそくを倒した。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ30]あらかじめ細工をしていたのだろう、一気に社が燃え上がる。ゼロは出て来ない。サイレンの響く中、一同の目の前で壊れたスザク像が巻き込まれ、燃え落ちた。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ31]焼け跡からはゼロと思わしき遺体と、ユーフェミア殺害の遺留品の一部が見つかった。犯人死亡による事件の終焉に、複雑な顔のコーネリアとシュナイゼル……そこに、カノンがやってきた。最初に頼んでいた調査が終わったのだ。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ32]ルルーシュ・ランペルージは家族に恵まれない男だった。私生児であり、母は早くに死亡。母親側に親類がいなかった上に、孤児院に預けられる際、妹と双子の兄と生き別れている……この兄というのが、ゼロ・ランペルージだ。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ33]孤児院の支援者に枢木家がいたため、スザクとルルーシュはそこで知り合っている。またブリタニア家の他、いくつかの名家がこの時期から孤児院を支援しているが、因果関係はわからない。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ34]さらに不幸なことに、ルルーシュにはこの孤児院以前の記憶がなかった。だから枢木スザクだけが唯一の友人で、心を許せる相手だったと言える。その後、ルルーシュは自力で名門アッシュフォード学園に進学している……本社にいればさぞ有能だろう。これはコーネリアの言だ。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ35]ゼロの方の情報は少ない。ただ、母親が死んだ事故に巻き込まれた際に追った怪我が、成長した現在になって治療困難な障害となり、彼を蝕んでいたことが報告されている。最後の住所はアッシュフォード学園大学部傍のアパートだった。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ36]そこまで読み、シュナイゼルは報告書を閉じた。ゼロは兄として、記憶のない弟の幸せを精一杯願っただろう……ユフィ死亡の報を聞き、代ってやれればと願ったコーネリアと同じ様に。それが間違った道だとしても……いや、先のない人生だからこそできたのかもしれない。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ37]なんとも後味の悪い事件だった。カノンにファイルの処理を頼んで、シュナイゼルは目を閉じる。両翼のなくなった黒朱雀像……生き残ったルルーシュが全てを忘れて、幸せになってくれるのを祈るばかりだ。

みずきさん握力5 @g502mk

[ミステリー引き継ぎ38]数年後、シュナイゼルの元に１通の絵はがきが届く。「その節はお世話になりました」写真の中で青い海をバックに、スザクとルルーシュ、そして車いすの少女が笑っている。「お話ししたいことがあります…兄さん」添えられたその一言に、シュナイゼルは小さく微笑んだ。