民主主義とは何か:橋下市長のツィートへの評論

一応まとめておく。何かの役に立つだろう。
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橋下徹 @hashimoto_lo

では大阪維新の会の起立斉唱条例を朝日新聞は批判する資格があるのか。昨日の社説では51対49の覚悟を示せと、決定できる民主主義に賛同する。議論を尽くしてもそれでも結着が付かない時には51%での賛成で突破せよと言う。朝日は多数決をどのように考えているのか?

2012-03-16 08:40:22
橋下徹 @hashimoto_lo

民主党は消費税はマニフェストに記載していなかった。そして党内で反対論が強い中、51%の賛成でも突破せよと言う。これ、君が代起立斉唱条例については真逆のことを言っていた。維新の会はマニフェストに君が代斉唱条例のことは書いていなかったからおかしい。もっと議論せよ。反対会派がある。

2012-03-16 08:42:04
橋下徹 @hashimoto_lo

朝日新聞は、結局のところ、自分たちの価値観に合うものは51%の賛成でも突破せよ。そして自分たちの価値観に合わないものは49%の反対を尊重せよと言う論。何とも民主主義をバカにした論だ。筋は一つ。決定できる民主主義で51%を尊重するのか。

2012-03-16 08:43:38
橋下徹 @hashimoto_lo

戦後の自称インテリたちのファッションであった49%の反対を永遠に尊重しろか。司法の場は後者。最近の最高裁、司法の場は頼もしい。徹底して被告人・個人の権利を擁護する。しかし政治の場は前者。多数の意見を尊重するのが原則だ。このような政治行政と司法のバランスで世は統治を維持できる。

2012-03-16 08:45:11
橋下徹 @hashimoto_lo

朝日新聞は戦後ずっと、政治行政の場でも、司法の原理を持ち込んできた。そのおかしさに、今般の消費税論議を中心とする機能不全の政治行政を見てやっと気付いたのであろう。そして朝日の大転換と言える昨日の51%の賛成で突破せよの社説。

2012-03-16 08:46:48
橋下徹 @hashimoto_lo

しかし朝日もぐらついていますね。君が代条例になれば今度は少数を尊重せよとなる。政治行政は多数を尊重する場。そして司法で少数を救う。これが統治機構のバランス。もちろん政治行政の場でも議論は尽くす。しかし議論をし尽くした場合になお決まらなければ、最後は多数決しかない。

2012-03-16 08:48:08
橋下徹 @hashimoto_lo

そして多数で決めたことには、反対論者も従う。これが民主主義そのものだ。起立斉唱条例は府議会でも市議会でも成立した。特に市議会では維新の会だけでなく自民、公明も賛成に回り、市議会の3分の2を超える圧倒的多数で賛成となった。51%のギリギリの賛成ではない。

2012-03-16 08:49:40
橋下徹 @hashimoto_lo

この多数決に従わなくて良いと言うなら、それは消費税論議でも同じだ。民主党の49%は従わなくてもよいはずだ。もちろん、教員と政治家は異なるが、消費税に反対する国民は多数に従わなくても良いことになる。議論を尽くした上で多数決で決める。そして反対論者もそれに従う。

2012-03-16 08:51:55
橋下徹 @hashimoto_lo

これが民主主義の原理原則だ。もちろん個人は司法で救われる機会がある。日本の司法は付随的審査制。不起立教員が司法で争える機会を与えるためにも、きっちりと処分をしなければならない。

2012-03-16 08:54:31
fj197099 @fj197099

↓大阪の問題に首を突っ込む意図は毛頭無いがこの橋下氏のツィートは戦後民主主義的左翼の詭弁の構図をうまく明らかにしているとは言えよう。民主主義の本質とは51対49でも多数決で決めるという話なのに、戦後民主主義的左翼は51どころか49にも到底達しない少数派の権利擁護ばかり叫んできた。

2012-03-16 09:37:42
fj197099 @fj197099

その結果として空港建設や基地問題から原発再稼働まで殆どあらゆる問題で少数の「拒否権者」が多数者の「最大多数の最大幸福」を否定する「決められない政治」の姿が罷り通ってきた。こういう構図を打破しようとする橋下市長の姿勢は正しい。政治に求められているのはそれだと私も評価している。

2012-03-16 09:39:23
fj197099 @fj197099

他方、政治とは本質的にバランスである故、この路線も極端に突き抜けてしまうと危うい、という点だけは強調しておきたい。51対49はあらゆる場合にそれでいいという話ではない。やはり民主主義ではまずコンセンサスの形成は目指すべきなのだ。反対者は少なければすくないほど良い。それは事実だ。

2012-03-16 09:44:11
fj197099 @fj197099

可能であるなら100を目指すのは民主主義において常に求められる態度であると言えよう。だが、それは不可能である。どこまでの多数派の形成を目指すべきかは常に政治の「技術(art)」の問題である。やむを得なければそうする他はないが、常に51対49で乗り切るような政治は危険である。

2012-03-16 09:46:24
fj197099 @fj197099

橋下市長は「決まったことには従う」のが民主主義のルールだと述べる。間違いではないが語弊もあり得る。つまりそこでは「どのようなプロセスで決まったのか」が余り問題視されていないようにも感じるからである。有権者への問題点の共有は十分なされたか。少数派への説得と議論の機会は十分だったか。

2012-03-16 09:49:06
fj197099 @fj197099

この点は決定的に重要だが、民主主義とは単に「多数派の決定に従う」だけの制度ではない。それは「少数派に発言機会を与え、多数派との対話の過程を保証する」制度なのだ。よって民主主義では決定されたこと以上にその決定に至るプロセスが重要である。プロセスを軽視するなら政治は成功しないだろう。

2012-03-16 09:54:37