山岸教授退職記念特別講演会 「ヒトと人の間~進化・文化・制度」
Yamgishiらのペン選択実験。ペンを選ぶときに実験者がいっしょにいるときといないときとで、ユニークなペンを選ぶ比率が異なる。実験者がいないとアメリカ人と日本人の間に差がなくなる。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:23:50ペン選択で「あなたは最初に選ぶひとですよ」と言うと、アメリカ人も日本人と同程度にユニークなペンをとる比率が減る。「あなたの行動はまわりから見られているよ」という状態にすると、アメリカ人も日本人的に同調する。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:24:50日本人とアメリカ人の差は、「デフォルトの選択場面」の差を反映している。どういう状況かをはっきりさせる (デフォルトで判断させない) と、文化差は消える。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:26:10日本人はユニークさが嫌いなわけじゃない。多数派に同調することが好きなわけじゃない。何も言わないと、他の人に監視されていると思ってしまう。そのときの適切な行動は他の人の気分を害さないような行動になる。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:29:02日本人とアメリカ人はpreferenceが違うのではない。どういう行動をとるのが適切なのかという信念が違うのだ。だから、適切さを操作してやると差がなくなる。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:29:41アジア人の自己卑下的行動の話。知能テストのようなものを実験参加者にやらせる。やったとで自分の成績が大学平均よりも上だと思うか下だと思うかを聞く。すると7割の日本人学生が平均以下と言う。文化人類学の知見と一貫。でも…… #Yamagishi2012
2012-03-18 10:32:02「あなたが平均より上か下か、あたったらボーナスをあげます」と言うと7割の日本人大学生が自分は平均より上だと答える。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:33:12社会的アイデンティティー理論: 集団との心理的一体化が、集団間での優劣をめぐる争いを産む。すなわち、集団間対立は人間性のもとづくという考え方。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:37:02最小条件集団実験では、例えばクレーの絵が好きなひと、カンディンスキーの絵が好きなひと、でわける。絵の好みで集団を分ける (これ、全然「最小」条件じゃないんだけどね)。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:38:41そういう意味のないカテゴリーでも、自集団を優遇し、他集団を差別する、というのが社会的アイデンティティ理論。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:39:17うん、この部分がウソなんだよね。“@daihiko: まとめ: 社会的真空状態では、心の文化差の多くは消失する。デフォルト戦略。 #Yamagishi2012”
2012-03-18 10:39:20ここまでは、「マクロ(制度・文化)→ミクロ(選好・行動)」の話のみ。次は「内集団ひいき」の話。そろそろ「ミクロとマクロの共進化」の話っぽくなってくる気配。楽しみ。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:39:55中継ありがとうございます。興味深く拝見しております。RT @daihiko: 山岸俊男教授退職記念特別講演会 「ヒトと人の間~進化・文化・制度」のTwitter実況中継はこちら。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:39:58もうくじけそう。 RT @IshihataAi: 中継ありがとうございます。興味深く拝見しております。RT @daihiko: 山岸俊男教授退職記念特別講演会 「ヒトと人の間~進化・文化・制度」のTwitter実況中継はこちら。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:40:18参加者本人がもらう金額を固定にすると、内集団ひいきは起こらない。間接互恵システム (みんあが互いに仲間を優遇しあっている状態) が成立している状態で内集団ひいきは起きる。仲間に親切にしておくと、いつか自分も親切にしてもらえるから。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:41:34固定給を払うと、他の人が分けた金額を自分がもらうわけじゃない (つまり、自分の報酬は他の仲間に頼る必要がない) から、自分の集団を優遇しなくなる。 #Yamagishi2012
2012-03-18 10:42:31